雲一つない快晴。3日間の中で最高の天候になった。
今日の出発は8時なので、朝食も早めに採る。
それにしても何故今日の観光地から遠いこの層雲峡に宿を取ったのか、理解に苦しむ。
*
昨日はバスの最後尾の座席だったので、今日は最前列になっている。道中の景色を撮るのに最高の場所だ。
ガイドの太田さんの淀みのない案内が耳に心地よく入ってくる。さすがはベテランの味だ。
バスは旭川市街を抜け、忠別川沿いの道を進み、『大雪遊水公園』でトイレ休憩となる。
*
大雪遊水公園
東川町内を走る道道1160号線沿いにある公園で、
平成11年に造園されたとのこと。
中央公園には展望デッキ、展示スペース、事務所、
休憩室などのある管理棟、ブロック広場、芝生広
場ロックガーデン、花壇などが設置されている。
水の清々しさを感じながら散策できる水上木道や
水上広場、水の上で一息つける休憩所も完備され
ています。
また、公園西側にはパークゴルフ場がありますが、
ガイドの太田さんによれば、北海道ではパークゴルフが大変盛んで、道内には各地にプレイする場
所があるとのことでした。
*
やがて右手前方に十勝連峰が、左手に旭岳が見えてきましたが、雲一つない好天に太田さんも久し振りのこととて我々の好運を喜んでくれました
車窓右手には忠別川を堰止めてできた忠別ダムが見えてくる。
このダムは忠別川の洪水調節や流水の正常な機能維持、潅漑用水の供給のほか、旭川市・東川町・東神楽町の水道用水と発電の役割を担い、2007
年に完成したとのこと。
複合ダムとしては日本最大級のこのダムが生み出した広大な忠別湖は、湖面に旭岳が映り込む大雪山国立公園の入口にふさわしい名所となったと
いう。しかしながらこのダムの水も、このところの大雨で濁っている。
天人峡側の湖岸近くには、大雪山の伏流水が湧き出る大雪旭岳源水があるとのことだ。
*
バスはジグザグの道を登り、旭岳ロープウエイ駅の駐車場に到着。何故か駐車中の車が少ない。
ここのロープウエイを利用するのは何回目になるだろうか。かって途中駅で乗り継いだロープウエイは、スイス製
の大型のゴンドラに変わり、乗り継ぎなしで姿見駅まで行けるようになっている。
この時期、待ち時間なしで利用できるとは、意外に登山者や観光客が少ない。
その空いているゴンドラが動き出して暫くすると、進行右手にあのトムラウシ山から十勝連峰が、左手には大雪連
峰が夏の日差しを浴びて薄紫に煙って見えてくる。眼下には広大な原野が果てしなく続いている。
*
旭岳から黒岳への縦走と十勝岳は平成5年に、トムラウシ山は平成8年にそれぞれ登ったことが思い出される。
どちらも好天に恵まれ、快適な山歩きができた。あれから15年も経っている……。
かって1923年(大正12年)に大雪山を踏破した文人の大町桂月は、
「富士山に登って山岳の高さを語れ、大雪山に登って山岳の大きさを語れ」とその雄大さを称えた有名な言葉を残
していますが、その雄大な景観が眼下に広がってくる。
何回観てもこの大雪山系の景観は、雑事を忘れて心を豊かにしてくれる。
*
10分ほどで姿見駅に到着。
駅の待合室で公園ガイドから現在の見どころなどの説明を聞いた後、駅舎の展望台に出ると、雲一つない空に悠揚迫らぬ旭岳が姿を見せてくれる

標高1600mとあって、大気が冷んやりとして心地よい。ここでの自由時間は120分。
ゆっくりと高山植物や野鳥など、もちろん大雪山系の山々を眺めながら、姿見の池周回コースを巡ることにする。
歩き出して先ず目に付いたのはチングルマだ。今まさに満開の時期、大地に広がる一面のお花畑は見事に彩られている。昨日までの人工的なお花
畑とは全く異なる大自然の美しさだ。
その白に混じるように薄いピンク色に咲いているのはエゾノツガザクラだ。
所々にキバナシャクナゲも見られる。


*
姿見駅から5分ほどで第一展望へ到着。
ここからは大雪山系の主峰である旭岳(標高2,291m)を真正面から見ることができる。
周囲に広がるハイマツにギンザンマシコを期待したが、ここでは見られず先へ向かう。
*
第三展望台へ向かう途中、左手側に満月沼が見えて
くる。
この沼は満月のようにきれいな円形をしている。
さらに高山植物を楽しみながら歩いてゆくと、目の
前に大きな池が現れる。 擂鉢(すりばち)池だ。
擂鉢池は、その名の通り擂鉢状の形をしている。
もともとは火口で、爆破した際にはスプーンでえぐ
り取るように周辺を吹き飛ばし、活動を停止した火
口に水が貯まって現在の姿になったとのこと。
湖面に旭岳が映り込んでいましたが、風のため湖面が波だって完全な姿の逆さ旭岳を見ることができませんでした。
*
第三展望台では、バーダーが一人カメラを構えていましたので、妻がギンザンマシコの様子を伺うと、今日はまだ見ていないとのことでした。
我々もしばしその周辺を観察しましたが、期待の鳥は現われず、時間の関係もあって断念。
第三展望台を出発すると、すぐ左手に大きな池が目に飛び込んできます。
池のほとりに立つと、鏡のように旭岳を映し込むことができるため鏡池と呼ばれているとのことですが、今日は先程の擂鉢池と同様に完全な旭岳
の姿は見られませんでした。
また、隣の擂鉢池と2つ並んで見えることから、夫婦池とも呼ばれているとのことです。
*
夫婦池の間を歩いて第四展望台へ向かう途中、道の脇に大きな岩があり、付近を注意深く見てみると、地面に穴が開いており、その穴に手を近づ
けてみると温かい。
これは地熱が噴出しているためで、この近辺は他の場所に比べ温かくなっています。その影響で周辺の登山道は雪融けが早く、春の早い段階から
高山植物が咲き始めるという。
*
ここでは、エゾイソツツジやメアカンキンバイが
多く見られるようです。
メアカンキンバイはミヤマキンバイによく似てい
ますが、花弁の先が丸く、葉の先が3つに分かれ
ているのが特徴で、名前の由来は雌阿寒岳(めあ
かん)で最初に発見されたことからという。
*
植物を観察しつつ、斜面を登り切ると第四展望台に到着。
ここは、野鳥を観察する絶好の場所とのことなので、しばし周囲を観察していました。
遠くのハイマツの上に野鳥を見付けましたが、直ぐに茂みの中に入ってしまったので、種類の確認はできませんでした。案内書によると、この付
近ではノゴマがよく見られるとのことなので、それだったかも知れませんが ?
*
第四展望台から姿見の池へ向かう。
この付近はキバナシャクナゲの群落があるとのこ
とですが、今年は既に咲き終わっており見ること
はできませんでした。
そこを過ぎると、前方に塔の様な建造物、愛の鐘
と石づくりの小屋、旭岳石室が見えてきます。
ふとガレ場に目をやると1株のコマクサに気が付
きました。ここで見られるとは思いませんでした。
*
愛の鐘までたどり着けば、折り返し地点の姿見の
池へ到着です。
その先の姿見展望台からの姿見の池は、まだ湖面
の一部が氷に覆われていました。
氷の隙間から湖面に映り込んだ逆さ旭岳が見られ
ました。
姿見の池も前出の「夫婦池」と同様、もともとは
火口で、活動を停止した火口に水が貯まり、現在
に至っているとのこと。姿見の池の面積から、当時の爆発のすさまじさが伺えるようです。
また、水深については、意外にも近年まで正確な水深が判明しておらず、1986年、調査の許可を取
り付け実際に測ってみると深度は、たったの 3.7m。最深部でも 4.5mと、70年以上も語り継がれた「底なし伝説」は全くのガセ情報だったとか。
*
姿見展望台で一休みした後、姿見駅へ向けて出発する。
ここから姿見駅へは約20分ほどです。始めは旭岳と対面するように階段を降りていきます。
道なりに進むと、登山道を分断する小川を渡ります。小川と言っても、水深は深いところで5cm程度、1.5mほどの川幅なので、なんてことはあ
りません。
この周辺では、チングルマをはじめ、エゾコザクラ、エゾノツガザクラなどの高山植物の大群落が見られました。

*
ガイドの太田さんから気温が低いので、シャツを1枚余計に準備するようにと言われていましたが、歩くのにちょうど良い気温で、ロープウェ
イ姿見駅に到着すると、冷たい飲み物が欲しくなるほどでした。
*
旭 岳
旭岳ロープウェイに乗車し、森林限界を越えた辺りから、真っ正面に大雪山の主峰旭岳(2,291m)が見えてきます。この旭岳は、いつごろ誕生
したのでしょうか?
旭岳の山頂から間宮岳に向かって、登山するとお鉢平と呼ばれる巨大なカルデラが見えます。
ここは、今から約15万年前に富士山と同様の成層火山がありましたが、約3万年前に大爆発を起こし、頂上付近を吹き飛ばし、現在のお鉢平カル
デラが誕生しました。
その後も火山活動がカルデラ西部で活発化し、今から約2万年前から数千年前頃に、旭岳の東方にある熊ヶ岳の噴火が引き金となり、その外側に
ある旭岳の火山活動が始まりました。
旭岳は、何度かの爆発を繰り返しおびただしい量の噴出物を吐き出し、成層火山としての特徴はありましたが、今から500年前に旭岳西側斜面が
水蒸気爆発を起こし、地獄谷が形成され、現在の旭岳の姿になったと考えられています。 【パンフレットより】
*
大自然の中での快適な時間を過ごした後は、昼食場所の旭川市内は地酒蔵『大雪の蔵』へと向かう。
昼食の前に〈酒づくりコース〉を見学する。
ここでは従来の杜氏の経験と勘による酒造りから、製麹、仕込み、搾りという重要な工程をすべてオートメーション化して、温度、湿度に加えて
衛生面と時間も完全に管理することにより、高水準で均一のお酒を製造している。
その酒造りの工程をガラス越しで見学できるようになっている。このような酒造りがあるとは知らなかった。
使用しているお米は〈きらら397〉と道産の酒造米〈吟風〉とのこと。
また絞り立ての甘口と辛口の試飲があり、飲み口のすっきりした味が喉を通っていった。
*
その奥にあるレストランでの昼食、お米ビールの味も良かった。


*
大雪乃蔵
大雪山系に囲まれた北・北海道の拠点都市「旭川」。豊かな自然と快適な都市機能が共存するこのまちには、おおらかな北都文化が花開いていま
す。美術、文学、工芸、美しい土地、おいしい食、etc.....。
地酒蔵「大雪乃蔵」は、そんな文化の中心地として開発が進む新都心”北彩都(きたさいと)”に位置し、旭川観光の新しい拠点として注目されて
います。
北の灘・旭川には「大雪乃蔵」のほかにも「高砂酒造」「男山酒造」という個性あふれる3つの酒蔵があり、北海道を代表する酒どころとして知
られています。 【パンフレットによる】
*
これで3日間に亘るツアーは終了。
旭川鷹栖 I .C.から道央自動車道に入り、千歳空港へと向かう。
*
途中、砂川S.A.にある『砂川ハイウエイオアシス
館』でショッピングを兼ねたトイレ休憩。
大規模なショツピングセンターで、北海道産のお土
産が大方揃うというから観光バスでの利用が多いよ
うだ。
*
右の画像は、我々の利用した観光バスと添乗員の丸
山氏、ドライバーの斉藤氏、それにガイドの太田氏
バスは千歳 I .C.で一般道に降り、早めに千歳空港
に到着。
*
フライトまでの時間を利用して、改装なった空港ビルのラーメン横丁で夕食を採る。
何れにしろ目的地から遠い空港、遠い宿泊地と時間のロスが多いツアーだったので、アンケートにその旨を記入しておいた。
*
8時00分 ホテル発 → 9時00分 大雪遊水公園 9時10分 → 9時50分 旭岳ロープウエイ駐車場 …10時00分 旭岳ロープウエイ → 10時10分 姿見駅
… 姿見池ハイキングコース … 11時45分 ロープウエイ 11時55分 … 12時00分 → 12時50分 大雪の蔵(地酒蔵見学・昼食)14時00分 →
15時00分 砂川ハイウエイオアシス館 15時25分 → 16時50分 千歳空港(夕食)18時30分 ANA 74便 → 19時50分 羽田空港着
今日の出発は8時なので、朝食も早めに採る。
それにしても何故今日の観光地から遠いこの層雲峡に宿を取ったのか、理解に苦しむ。
*
昨日はバスの最後尾の座席だったので、今日は最前列になっている。道中の景色を撮るのに最高の場所だ。
ガイドの太田さんの淀みのない案内が耳に心地よく入ってくる。さすがはベテランの味だ。
バスは旭川市街を抜け、忠別川沿いの道を進み、『大雪遊水公園』でトイレ休憩となる。
*


東川町内を走る道道1160号線沿いにある公園で、
平成11年に造園されたとのこと。
中央公園には展望デッキ、展示スペース、事務所、
休憩室などのある管理棟、ブロック広場、芝生広
場ロックガーデン、花壇などが設置されている。
水の清々しさを感じながら散策できる水上木道や
水上広場、水の上で一息つける休憩所も完備され
ています。
また、公園西側にはパークゴルフ場がありますが、
ガイドの太田さんによれば、北海道ではパークゴルフが大変盛んで、道内には各地にプレイする場
所があるとのことでした。
*
やがて右手前方に十勝連峰が、左手に旭岳が見えてきましたが、雲一つない好天に太田さんも久し振りのこととて我々の好運を喜んでくれました
車窓右手には忠別川を堰止めてできた忠別ダムが見えてくる。
このダムは忠別川の洪水調節や流水の正常な機能維持、潅漑用水の供給のほか、旭川市・東川町・東神楽町の水道用水と発電の役割を担い、2007
年に完成したとのこと。
複合ダムとしては日本最大級のこのダムが生み出した広大な忠別湖は、湖面に旭岳が映り込む大雪山国立公園の入口にふさわしい名所となったと
いう。しかしながらこのダムの水も、このところの大雨で濁っている。
天人峡側の湖岸近くには、大雪山の伏流水が湧き出る大雪旭岳源水があるとのことだ。
*

バスはジグザグの道を登り、旭岳ロープウエイ駅の駐車場に到着。何故か駐車中の車が少ない。
ここのロープウエイを利用するのは何回目になるだろうか。かって途中駅で乗り継いだロープウエイは、スイス製
の大型のゴンドラに変わり、乗り継ぎなしで姿見駅まで行けるようになっている。
この時期、待ち時間なしで利用できるとは、意外に登山者や観光客が少ない。
その空いているゴンドラが動き出して暫くすると、進行右手にあのトムラウシ山から十勝連峰が、左手には大雪連
峰が夏の日差しを浴びて薄紫に煙って見えてくる。眼下には広大な原野が果てしなく続いている。
*
旭岳から黒岳への縦走と十勝岳は平成5年に、トムラウシ山は平成8年にそれぞれ登ったことが思い出される。
どちらも好天に恵まれ、快適な山歩きができた。あれから15年も経っている……。
かって1923年(大正12年)に大雪山を踏破した文人の大町桂月は、
「富士山に登って山岳の高さを語れ、大雪山に登って山岳の大きさを語れ」とその雄大さを称えた有名な言葉を残
していますが、その雄大な景観が眼下に広がってくる。
何回観てもこの大雪山系の景観は、雑事を忘れて心を豊かにしてくれる。
*
10分ほどで姿見駅に到着。
駅の待合室で公園ガイドから現在の見どころなどの説明を聞いた後、駅舎の展望台に出ると、雲一つない空に悠揚迫らぬ旭岳が姿を見せてくれる

標高1600mとあって、大気が冷んやりとして心地よい。ここでの自由時間は120分。
ゆっくりと高山植物や野鳥など、もちろん大雪山系の山々を眺めながら、姿見の池周回コースを巡ることにする。
歩き出して先ず目に付いたのはチングルマだ。今まさに満開の時期、大地に広がる一面のお花畑は見事に彩られている。昨日までの人工的なお花
畑とは全く異なる大自然の美しさだ。
その白に混じるように薄いピンク色に咲いているのはエゾノツガザクラだ。
所々にキバナシャクナゲも見られる。



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ここからは大雪山系の主峰である旭岳(標高2,291m)を真正面から見ることができる。
周囲に広がるハイマツにギンザンマシコを期待したが、ここでは見られず先へ向かう。

第三展望台へ向かう途中、左手側に満月沼が見えて
くる。
この沼は満月のようにきれいな円形をしている。
さらに高山植物を楽しみながら歩いてゆくと、目の
前に大きな池が現れる。 擂鉢(すりばち)池だ。
擂鉢池は、その名の通り擂鉢状の形をしている。
もともとは火口で、爆破した際にはスプーンでえぐ
り取るように周辺を吹き飛ばし、活動を停止した火
口に水が貯まって現在の姿になったとのこと。
湖面に旭岳が映り込んでいましたが、風のため湖面が波だって完全な姿の逆さ旭岳を見ることができませんでした。
*
第三展望台では、バーダーが一人カメラを構えていましたので、妻がギンザンマシコの様子を伺うと、今日はまだ見ていないとのことでした。
我々もしばしその周辺を観察しましたが、期待の鳥は現われず、時間の関係もあって断念。
第三展望台を出発すると、すぐ左手に大きな池が目に飛び込んできます。
池のほとりに立つと、鏡のように旭岳を映し込むことができるため鏡池と呼ばれているとのことですが、今日は先程の擂鉢池と同様に完全な旭岳
の姿は見られませんでした。
また、隣の擂鉢池と2つ並んで見えることから、夫婦池とも呼ばれているとのことです。
*
夫婦池の間を歩いて第四展望台へ向かう途中、道の脇に大きな岩があり、付近を注意深く見てみると、地面に穴が開いており、その穴に手を近づ
けてみると温かい。
これは地熱が噴出しているためで、この近辺は他の場所に比べ温かくなっています。その影響で周辺の登山道は雪融けが早く、春の早い段階から
高山植物が咲き始めるという。
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多く見られるようです。
メアカンキンバイはミヤマキンバイによく似てい
ますが、花弁の先が丸く、葉の先が3つに分かれ
ているのが特徴で、名前の由来は雌阿寒岳(めあ
かん)で最初に発見されたことからという。
*
植物を観察しつつ、斜面を登り切ると第四展望台に到着。
ここは、野鳥を観察する絶好の場所とのことなので、しばし周囲を観察していました。
遠くのハイマツの上に野鳥を見付けましたが、直ぐに茂みの中に入ってしまったので、種類の確認はできませんでした。案内書によると、この付
近ではノゴマがよく見られるとのことなので、それだったかも知れませんが ?
*


この付近はキバナシャクナゲの群落があるとのこ
とですが、今年は既に咲き終わっており見ること
はできませんでした。
そこを過ぎると、前方に塔の様な建造物、愛の鐘
と石づくりの小屋、旭岳石室が見えてきます。
ふとガレ場に目をやると1株のコマクサに気が付
きました。ここで見られるとは思いませんでした。
*


池へ到着です。
その先の姿見展望台からの姿見の池は、まだ湖面
の一部が氷に覆われていました。
氷の隙間から湖面に映り込んだ逆さ旭岳が見られ
ました。
姿見の池も前出の「夫婦池」と同様、もともとは
火口で、活動を停止した火口に水が貯まり、現在
に至っているとのこと。姿見の池の面積から、当時の爆発のすさまじさが伺えるようです。
また、水深については、意外にも近年まで正確な水深が判明しておらず、1986年、調査の許可を取
り付け実際に測ってみると深度は、たったの 3.7m。最深部でも 4.5mと、70年以上も語り継がれた「底なし伝説」は全くのガセ情報だったとか。
*
姿見展望台で一休みした後、姿見駅へ向けて出発する。
ここから姿見駅へは約20分ほどです。始めは旭岳と対面するように階段を降りていきます。
道なりに進むと、登山道を分断する小川を渡ります。小川と言っても、水深は深いところで5cm程度、1.5mほどの川幅なので、なんてことはあ
りません。
この周辺では、チングルマをはじめ、エゾコザクラ、エゾノツガザクラなどの高山植物の大群落が見られました。



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ガイドの太田さんから気温が低いので、シャツを1枚余計に準備するようにと言われていましたが、歩くのにちょうど良い気温で、ロープウェ
イ姿見駅に到着すると、冷たい飲み物が欲しくなるほどでした。
*
旭 岳
旭岳ロープウェイに乗車し、森林限界を越えた辺りから、真っ正面に大雪山の主峰旭岳(2,291m)が見えてきます。この旭岳は、いつごろ誕生
したのでしょうか?
旭岳の山頂から間宮岳に向かって、登山するとお鉢平と呼ばれる巨大なカルデラが見えます。
ここは、今から約15万年前に富士山と同様の成層火山がありましたが、約3万年前に大爆発を起こし、頂上付近を吹き飛ばし、現在のお鉢平カル
デラが誕生しました。
その後も火山活動がカルデラ西部で活発化し、今から約2万年前から数千年前頃に、旭岳の東方にある熊ヶ岳の噴火が引き金となり、その外側に
ある旭岳の火山活動が始まりました。
旭岳は、何度かの爆発を繰り返しおびただしい量の噴出物を吐き出し、成層火山としての特徴はありましたが、今から500年前に旭岳西側斜面が
水蒸気爆発を起こし、地獄谷が形成され、現在の旭岳の姿になったと考えられています。 【パンフレットより】
*
大自然の中での快適な時間を過ごした後は、昼食場所の旭川市内は地酒蔵『大雪の蔵』へと向かう。
昼食の前に〈酒づくりコース〉を見学する。
ここでは従来の杜氏の経験と勘による酒造りから、製麹、仕込み、搾りという重要な工程をすべてオートメーション化して、温度、湿度に加えて
衛生面と時間も完全に管理することにより、高水準で均一のお酒を製造している。
その酒造りの工程をガラス越しで見学できるようになっている。このような酒造りがあるとは知らなかった。
使用しているお米は〈きらら397〉と道産の酒造米〈吟風〉とのこと。
また絞り立ての甘口と辛口の試飲があり、飲み口のすっきりした味が喉を通っていった。
*
その奥にあるレストランでの昼食、お米ビールの味も良かった。



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大雪乃蔵
大雪山系に囲まれた北・北海道の拠点都市「旭川」。豊かな自然と快適な都市機能が共存するこのまちには、おおらかな北都文化が花開いていま
す。美術、文学、工芸、美しい土地、おいしい食、etc.....。
地酒蔵「大雪乃蔵」は、そんな文化の中心地として開発が進む新都心”北彩都(きたさいと)”に位置し、旭川観光の新しい拠点として注目されて
います。
北の灘・旭川には「大雪乃蔵」のほかにも「高砂酒造」「男山酒造」という個性あふれる3つの酒蔵があり、北海道を代表する酒どころとして知
られています。 【パンフレットによる】
*
これで3日間に亘るツアーは終了。
旭川鷹栖 I .C.から道央自動車道に入り、千歳空港へと向かう。
*


館』でショッピングを兼ねたトイレ休憩。
大規模なショツピングセンターで、北海道産のお土
産が大方揃うというから観光バスでの利用が多いよ
うだ。
*
右の画像は、我々の利用した観光バスと添乗員の丸
山氏、ドライバーの斉藤氏、それにガイドの太田氏
バスは千歳 I .C.で一般道に降り、早めに千歳空港
に到着。
*
フライトまでの時間を利用して、改装なった空港ビルのラーメン横丁で夕食を採る。
何れにしろ目的地から遠い空港、遠い宿泊地と時間のロスが多いツアーだったので、アンケートにその旨を記入しておいた。
*
8時00分 ホテル発 → 9時00分 大雪遊水公園 9時10分 → 9時50分 旭岳ロープウエイ駐車場 …10時00分 旭岳ロープウエイ → 10時10分 姿見駅
… 姿見池ハイキングコース … 11時45分 ロープウエイ 11時55分 … 12時00分 → 12時50分 大雪の蔵(地酒蔵見学・昼食)14時00分 →
15時00分 砂川ハイウエイオアシス館 15時25分 → 16時50分 千歳空港(夕食)18時30分 ANA 74便 → 19時50分 羽田空港着