平成26年6月14日(日)
今日も快晴、澄んだ夏空が広がっている。
朝食にレストランへ行って驚く。着物姿の女性たちで大混雑だ。昨日の『有楽苑』の見学に来てい
た裏千家東海支部の研修会に参加されている方々のようだ。
華やかな雰囲気の中での朝食、和服姿で洋食という方が多いのも現代的なのだ。
*
今日は先ず『河川環境楽園』内にある、淡水魚水族館としては世界最大級といわれる『世界淡水魚
園水族館 アクア・トト ぎふ』へ行くことになる。
*
河川環境楽園
河川環境楽園は、岐阜県各務原市川島笠田町にある公園で、国営木曽三川公園三派川地区の一つ。
国営公園、岐阜県営公園、独立行政法人土木研究所自然共生研究センター、東海北陸自動車道の川
島パーキングエリア及びハイウェイオアシスからなる環境共生テーマパークの総称とのことだ。
開園は平成11年7月17日。
*

*
世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ
環境学習の実践の場として、また、地域交流の拠点となることを目的とし、岐阜県によって平成16年7月14日
に開業した。
「木曽三川・長良川の源流から河口までと世界の淡水魚」をテーマに、自然環境を再現した館内展示です。
淡水魚水族館としては世界最大級。
淡水生物飼育展示種類も世界有数で、国内外に誇れる水族館です。当水族館を含め、河川環境楽園の周辺地域
は「世界唯一、最大級の河川環境学習ゾーン」となります。
建物は 4階建、延床面積 約 8,480�、魚類、両生類などの展示 約 220種 25,000点、水生植物の展示約 40種
3,500点。 【アクア・トトぎふ パンフ】
*
入場すると、先ずエレベーターで4階に案内され,順次下の階へと降りながら展示を見る方式になっています。
4階は長良川の源流の一つ、郡上市高鷲町叺谷の滝や渓谷を再現しており、源流から上流にかけて生息するヤマ
トイワナ、サツキマス、ナガレヒキガエル、クロサンショウウオ、カジカガエル、そしてサワガニなどが見られ
ます。
3階の一部を見下ろすことができる場所があり、そこを走り回る2匹のコツメカワウソが見えました。
かって人里近くに暮らし、河童伝説のもとになったともいわれるニホンカワウソは絶滅が心配されていますが、
ここではニホンカワウソにかわり、中国、東南アジアに分布するコツメカワウソを飼育展示し水中や陸上での暮
しの様子や、巣穴の中での愛らしい仕草を見ることができます。
*

*
3階へ降りると、ここは長良川の上流から下流の様子を再現した水槽があり,自然の風景をそのまま切り抜いて
きたかのようです。
上流から中流にかけて生息するアブラハヤ、アユ、オイカワ、オオサンショウウオ、カワムツ、コツメカワウソ
などがおり、中流から河口にかけてはウシモツゴ、ハリヨ、イタセンパラ、イチモンジタナゴニホントカゲ、ト
ビハゼ、ベンケイガニ、カルガモなどが見られます。
ちょうどコツメカワウソに係員が解説をしながら餌を与えていましたので、大勢の観客が集まっており2匹の可
愛らしい姿を見守っていました。
*
*
2階へ降りると、先ず『淡水魚博士の探検小屋』というのがあります。
博士たちがメコン川の環境調査を行っているという設定で、日本と中国、東南アジアの淡水生物を展示していま
す。イトウ、アユモドキ、ケツギョ、エンツユイ、ボディア・ロブスター、レプトボディア・エロンガータなど。
イトウは 1.5mにもなる日本最大の淡水魚です。現在は北海道にしか棲んでいませんが昔は東北地方にもいました。
下の左の画像。
その奥にはアジア、アフリカの河川や湖に棲む生物を展示しています。
『メコン川』の展示へ行ってメコンオオナマズの大きいことにびっくり、3m、350�という記録もある世界最大
級の淡水魚とのこと。それが何匹も回遊しています。下の右の画像。
*

*
『メコン川』にはその他、テッポウウオ、キノボリウオ、レッドフィンジャイアントバーブなど。
『コンゴ川』には、サカサナマズ、テトラオドン・ムブ、ナイルパーチ、コンゴテトラ、ニシアフリカコガタ
ワニ、デンキナマズなど。下の画像左はナイルパーチ。
そして『タンガニーカ湖』には、キフォティラピア・フロントーサ、シノドンティス・グラヌローサ、ネオラ
ンプロローグス・ロンギオールなど舌を噛みそうな名前のものなどがいて、最後には頭がおかしくなるほどで
した。下の画像右はキフォティラピア・フロントーサ。
*

*
一階では全長6,500km、世界最大の流域面積を誇る『アマゾン川』には、全長4m、体重 200㎏にもなるピラ
クルーをはじめ、巨大なナマズやカラシンの仲間、シルバーアロワナなどが目の前で悠々と泳いでいるのを眺
められます。
また、アマゾン川流域に生息するという世界最大級のネズミの仲間カピバラが屋外で飼育されていました。
*

*
最後にアシカステージで行われた『アシカショー』を見物しました。ここの売りは,観客との距離が近いこと
が魅力の一つとか、そのパフォーマンスを楽しむことができました。
*

*

*
演技途中で観客席を一回りして愛敬を振りまいてくれるので、子供さん達ばかりでなく皆さん大喜び。
最後に輪を投げて首に入れるのを、子供さんたちにやって貰うのも人気の一つのようでした。
*

*
2時間ほどの見学を楽しんで館の外に出ると、あの広い駐車場はほぼ満杯で、ここの人気があることが分かり
ました。
*
昼食は近くの『和食 琴川』で戴きました。
*

*
午後からはエーザイの創業者、内藤豊次氏により1971年(昭和46年)に設立された『内藤記念 くすり博物
館』へ。
*
内藤記念 くすり博物館
当時の設立趣意書には、
「くすりに関する日本のみならず、世界の資料、および過去より現代にいたる資料を広く収集し、実物に合
わせて展示し、今日の、薬学および薬業の姿は、現在までどのような経過をたどってきたか、将来はどうあ
るべきかを学会や業界、ひとしく一般の人々にも正しく理解してもらう」とあります。
*
*
常設展示館には、生業の見本や昔の製薬道具など幅広い資料を展示しています。
1階では、5つのテーマがあり、主な展示物は次のとおりでした。
1.健康への願い … 白沢(はくたく)
2.医療のあけぼの … 穿山甲(せんざんこう)、神農(しんのう)、薬用人参
3.くすりを作る … 薬研(やげん)、扇形製丸器
4.くすりを商う … 富山の配置売薬、掛看板「仁丹」
5.蘭方医学の伝来 … らんびき、「解体新書」
2階では、6つのテーマがあり、次のような主な展示物がありました。
6.錦絵広告に見る病との闘い … 薬の病退治の図
7.彩る … お歯黒道具、御紅
8.くすり入れ … 印籠(いんろう)
9.はかる … 調剤用上皿天秤、さお秤
10.海外コレクション … 乳鉢、乳棒
11.近代の医薬 … 昔のペニシリン、碧素(へきそ)
*
また、資料を並べるだけの博物館にならないよう、薬草・薬木を通じて「照古鑒今(しょうこかんこん;古か
ら学べ)」、アルツハイマー治療薬抗ウイルス薬、抗体医薬等を通して現代の薬剤の医療への寄与および経済
学的な貢献も、一般の人々に解りやすく理解してもらうことを目的としているとのことでした。
*
次いで屋外に出て『薬用植物園』を見学しました。ここでは約 450種類の薬草・薬木を育成し一般公開してい
ます。全体の花の見頃は5月から9月頃で、真冬でも温室の熱帯有用植物が楽しめるという。
花が見ごろの薬草を幾つか撮ってみました。
*
クサノオウ 和 名 瘡王、別 名 皮癬草(ひぜんくさ)、生薬名 白屈菜(はっくつさい)
科 名 ケシ科クサノオウ属、学 名 Chelidonium majus var.asiaticum、
日本各地の日当たりの良い道端、垣根、空き地、原野などに群がって自生(4月~7月初旬)、東アジアに広く
分布する越年草です。
鎮痛、鎮咳、利尿解毒のほか、外用として湿疹などに用いられました。有毒なアルカロイドを含みますので一
般での使用は避けるとのこと。和名は皮膚病の一種である瘡(クサ)の優れた治療薬であることから、
「瘡の王」であるとの説がある。
*
サントリナグリーン 花 名 green santolina、科 名 キク、属 名 ワタスギギク、学 名 Santolina virens、
分布原産地は南ヨーロッパ、植物のタイプ 多年草。
全草に香りがあり、防虫剤やポプリとして利用される。 属名の Santolina はギリシア語の「sanctum(聖なる)
+linum(亜麻)」からきている。
*

*
アカンサスモリス 別 名 葉アザミ、キツネノマゴ科、学 名 Acanthus mollis、
代表的な原産地 南ヨーロッパ 、宿根草(耐寒性多年草)冬期常緑~落葉種、 主な花期 初夏~夏、
草 丈 1m前後
アカンサス・モリスはイングリッシュガーデンで昔から使われてきた大型ハーブで、葉の形が建築用装飾
のモチーフとなってきたのだとか。かっては葉や根が利尿、止血、下痢止めに効果ありとして利用されたみた
いですが、現在では主に観賞用とのこと。
*
サボンソウ 別 名 石鹸草、科 名 ナデシコ科サボンソウ属、学 名 Saponaria officinalis L.多年草。ヨーロッパ原産で、
明治初年渡来。高さ約 50cm。
夏、枝端にサクラソウに似た淡紅色または白色の花をつける。サポニンを含み、石鹸のような泡を生じ昔、
ヨーロッパでは洗濯に用いた。薬 効 咳や痰に効きます。
*

*
ダイヤーズ カモミール 和 名 紺屋カミツレ、キク科カミツレモドキ属、学 名 Anthemistinctoria、
ヨーロッパの南部および中部が原産で、二年草または多年草。
高さは 30 ~ 60cmになり、5月から7月ごろ、鮮やかな黄色の花を咲かせます。
「紺屋カミツレ」の名前のとおり草木染めに使われます。
*
エキナセア 別 名 パープルコーンフラワー、キク科・ムラサキバレンギク属、学 名 Echinacea purpurea、
原産地 アメリカ東部、多年草、草丈は 50 ~ 60cm。
エキナセアには弱った免疫力を強化し、病気に対する抵抗力を高める働きがあるといわれ、直接ウイルスを攻撃
する抗ウイルス作用もあります。
また、根を煮出した液はのどの痛みに、チンキは、感染症、傷に有効です。
*

*
以上で3日間に亘る美濃紀行を終えました。歴史と伝統に刻まれたこの地方の産業、技術、建物などを見学し、
さらには世界的な淡水魚水族館、それにくすり博物館まで滅多に見ることのできないものまで経験するという、
情報量の多さに些か消化不良の部分もありましたが,充実した旅でした。
今日も快晴、澄んだ夏空が広がっている。
朝食にレストランへ行って驚く。着物姿の女性たちで大混雑だ。昨日の『有楽苑』の見学に来てい
た裏千家東海支部の研修会に参加されている方々のようだ。
華やかな雰囲気の中での朝食、和服姿で洋食という方が多いのも現代的なのだ。
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今日は先ず『河川環境楽園』内にある、淡水魚水族館としては世界最大級といわれる『世界淡水魚
園水族館 アクア・トト ぎふ』へ行くことになる。
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河川環境楽園
河川環境楽園は、岐阜県各務原市川島笠田町にある公園で、国営木曽三川公園三派川地区の一つ。
国営公園、岐阜県営公園、独立行政法人土木研究所自然共生研究センター、東海北陸自動車道の川
島パーキングエリア及びハイウェイオアシスからなる環境共生テーマパークの総称とのことだ。
開園は平成11年7月17日。
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世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ
環境学習の実践の場として、また、地域交流の拠点となることを目的とし、岐阜県によって平成16年7月14日
に開業した。
「木曽三川・長良川の源流から河口までと世界の淡水魚」をテーマに、自然環境を再現した館内展示です。
淡水魚水族館としては世界最大級。
淡水生物飼育展示種類も世界有数で、国内外に誇れる水族館です。当水族館を含め、河川環境楽園の周辺地域
は「世界唯一、最大級の河川環境学習ゾーン」となります。
建物は 4階建、延床面積 約 8,480�、魚類、両生類などの展示 約 220種 25,000点、水生植物の展示約 40種
3,500点。 【アクア・トトぎふ パンフ】
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入場すると、先ずエレベーターで4階に案内され,順次下の階へと降りながら展示を見る方式になっています。
4階は長良川の源流の一つ、郡上市高鷲町叺谷の滝や渓谷を再現しており、源流から上流にかけて生息するヤマ
トイワナ、サツキマス、ナガレヒキガエル、クロサンショウウオ、カジカガエル、そしてサワガニなどが見られ
ます。
3階の一部を見下ろすことができる場所があり、そこを走り回る2匹のコツメカワウソが見えました。
かって人里近くに暮らし、河童伝説のもとになったともいわれるニホンカワウソは絶滅が心配されていますが、
ここではニホンカワウソにかわり、中国、東南アジアに分布するコツメカワウソを飼育展示し水中や陸上での暮
しの様子や、巣穴の中での愛らしい仕草を見ることができます。
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3階へ降りると、ここは長良川の上流から下流の様子を再現した水槽があり,自然の風景をそのまま切り抜いて
きたかのようです。
上流から中流にかけて生息するアブラハヤ、アユ、オイカワ、オオサンショウウオ、カワムツ、コツメカワウソ
などがおり、中流から河口にかけてはウシモツゴ、ハリヨ、イタセンパラ、イチモンジタナゴニホントカゲ、ト
ビハゼ、ベンケイガニ、カルガモなどが見られます。
ちょうどコツメカワウソに係員が解説をしながら餌を与えていましたので、大勢の観客が集まっており2匹の可
愛らしい姿を見守っていました。
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2階へ降りると、先ず『淡水魚博士の探検小屋』というのがあります。
博士たちがメコン川の環境調査を行っているという設定で、日本と中国、東南アジアの淡水生物を展示していま
す。イトウ、アユモドキ、ケツギョ、エンツユイ、ボディア・ロブスター、レプトボディア・エロンガータなど。
イトウは 1.5mにもなる日本最大の淡水魚です。現在は北海道にしか棲んでいませんが昔は東北地方にもいました。
下の左の画像。
その奥にはアジア、アフリカの河川や湖に棲む生物を展示しています。
『メコン川』の展示へ行ってメコンオオナマズの大きいことにびっくり、3m、350�という記録もある世界最大
級の淡水魚とのこと。それが何匹も回遊しています。下の右の画像。
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『メコン川』にはその他、テッポウウオ、キノボリウオ、レッドフィンジャイアントバーブなど。
『コンゴ川』には、サカサナマズ、テトラオドン・ムブ、ナイルパーチ、コンゴテトラ、ニシアフリカコガタ
ワニ、デンキナマズなど。下の画像左はナイルパーチ。
そして『タンガニーカ湖』には、キフォティラピア・フロントーサ、シノドンティス・グラヌローサ、ネオラ
ンプロローグス・ロンギオールなど舌を噛みそうな名前のものなどがいて、最後には頭がおかしくなるほどで
した。下の画像右はキフォティラピア・フロントーサ。
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一階では全長6,500km、世界最大の流域面積を誇る『アマゾン川』には、全長4m、体重 200㎏にもなるピラ
クルーをはじめ、巨大なナマズやカラシンの仲間、シルバーアロワナなどが目の前で悠々と泳いでいるのを眺
められます。
また、アマゾン川流域に生息するという世界最大級のネズミの仲間カピバラが屋外で飼育されていました。
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最後にアシカステージで行われた『アシカショー』を見物しました。ここの売りは,観客との距離が近いこと
が魅力の一つとか、そのパフォーマンスを楽しむことができました。
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演技途中で観客席を一回りして愛敬を振りまいてくれるので、子供さん達ばかりでなく皆さん大喜び。
最後に輪を投げて首に入れるのを、子供さんたちにやって貰うのも人気の一つのようでした。
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2時間ほどの見学を楽しんで館の外に出ると、あの広い駐車場はほぼ満杯で、ここの人気があることが分かり
ました。
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昼食は近くの『和食 琴川』で戴きました。
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午後からはエーザイの創業者、内藤豊次氏により1971年(昭和46年)に設立された『内藤記念 くすり博物
館』へ。
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内藤記念 くすり博物館
当時の設立趣意書には、
「くすりに関する日本のみならず、世界の資料、および過去より現代にいたる資料を広く収集し、実物に合
わせて展示し、今日の、薬学および薬業の姿は、現在までどのような経過をたどってきたか、将来はどうあ
るべきかを学会や業界、ひとしく一般の人々にも正しく理解してもらう」とあります。
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常設展示館には、生業の見本や昔の製薬道具など幅広い資料を展示しています。
1階では、5つのテーマがあり、主な展示物は次のとおりでした。
1.健康への願い … 白沢(はくたく)
2.医療のあけぼの … 穿山甲(せんざんこう)、神農(しんのう)、薬用人参
3.くすりを作る … 薬研(やげん)、扇形製丸器
4.くすりを商う … 富山の配置売薬、掛看板「仁丹」
5.蘭方医学の伝来 … らんびき、「解体新書」
2階では、6つのテーマがあり、次のような主な展示物がありました。
6.錦絵広告に見る病との闘い … 薬の病退治の図
7.彩る … お歯黒道具、御紅
8.くすり入れ … 印籠(いんろう)
9.はかる … 調剤用上皿天秤、さお秤
10.海外コレクション … 乳鉢、乳棒
11.近代の医薬 … 昔のペニシリン、碧素(へきそ)
*
また、資料を並べるだけの博物館にならないよう、薬草・薬木を通じて「照古鑒今(しょうこかんこん;古か
ら学べ)」、アルツハイマー治療薬抗ウイルス薬、抗体医薬等を通して現代の薬剤の医療への寄与および経済
学的な貢献も、一般の人々に解りやすく理解してもらうことを目的としているとのことでした。
*
次いで屋外に出て『薬用植物園』を見学しました。ここでは約 450種類の薬草・薬木を育成し一般公開してい
ます。全体の花の見頃は5月から9月頃で、真冬でも温室の熱帯有用植物が楽しめるという。
花が見ごろの薬草を幾つか撮ってみました。
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クサノオウ 和 名 瘡王、別 名 皮癬草(ひぜんくさ)、生薬名 白屈菜(はっくつさい)
科 名 ケシ科クサノオウ属、学 名 Chelidonium majus var.asiaticum、
日本各地の日当たりの良い道端、垣根、空き地、原野などに群がって自生(4月~7月初旬)、東アジアに広く
分布する越年草です。
鎮痛、鎮咳、利尿解毒のほか、外用として湿疹などに用いられました。有毒なアルカロイドを含みますので一
般での使用は避けるとのこと。和名は皮膚病の一種である瘡(クサ)の優れた治療薬であることから、
「瘡の王」であるとの説がある。
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サントリナグリーン 花 名 green santolina、科 名 キク、属 名 ワタスギギク、学 名 Santolina virens、
分布原産地は南ヨーロッパ、植物のタイプ 多年草。
全草に香りがあり、防虫剤やポプリとして利用される。 属名の Santolina はギリシア語の「sanctum(聖なる)
+linum(亜麻)」からきている。
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アカンサスモリス 別 名 葉アザミ、キツネノマゴ科、学 名 Acanthus mollis、
代表的な原産地 南ヨーロッパ 、宿根草(耐寒性多年草)冬期常緑~落葉種、 主な花期 初夏~夏、
草 丈 1m前後
アカンサス・モリスはイングリッシュガーデンで昔から使われてきた大型ハーブで、葉の形が建築用装飾
のモチーフとなってきたのだとか。かっては葉や根が利尿、止血、下痢止めに効果ありとして利用されたみた
いですが、現在では主に観賞用とのこと。
*
サボンソウ 別 名 石鹸草、科 名 ナデシコ科サボンソウ属、学 名 Saponaria officinalis L.多年草。ヨーロッパ原産で、
明治初年渡来。高さ約 50cm。
夏、枝端にサクラソウに似た淡紅色または白色の花をつける。サポニンを含み、石鹸のような泡を生じ昔、
ヨーロッパでは洗濯に用いた。薬 効 咳や痰に効きます。
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ダイヤーズ カモミール 和 名 紺屋カミツレ、キク科カミツレモドキ属、学 名 Anthemistinctoria、
ヨーロッパの南部および中部が原産で、二年草または多年草。
高さは 30 ~ 60cmになり、5月から7月ごろ、鮮やかな黄色の花を咲かせます。
「紺屋カミツレ」の名前のとおり草木染めに使われます。
*
エキナセア 別 名 パープルコーンフラワー、キク科・ムラサキバレンギク属、学 名 Echinacea purpurea、
原産地 アメリカ東部、多年草、草丈は 50 ~ 60cm。
エキナセアには弱った免疫力を強化し、病気に対する抵抗力を高める働きがあるといわれ、直接ウイルスを攻撃
する抗ウイルス作用もあります。
また、根を煮出した液はのどの痛みに、チンキは、感染症、傷に有効です。
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以上で3日間に亘る美濃紀行を終えました。歴史と伝統に刻まれたこの地方の産業、技術、建物などを見学し、
さらには世界的な淡水魚水族館、それにくすり博物館まで滅多に見ることのできないものまで経験するという、
情報量の多さに些か消化不良の部分もありましたが,充実した旅でした。