nemo 折々の自然

折に触れて観察した自然などの記録

近畿早春紀行 1

2018-03-18 15:04:34 | 旅行記

平成30年3月8日(木)雨

 『有馬温泉・白浜温泉 セカンドハネムーン3日間』というクラブツーリズム社主催のツアーに参加しました。

  白浜温泉は私共の新婚旅行(昭和36年11月)で行った場所でもあり、57年ぶりの再訪になる思い出の場所です。

 昨夜来の雨の為か道路の渋滞が激しく、平常1時間余りで到着する羽田空港までのリムジンバスが30分ほど遅れたため、集合時間に間に合わず

 ハラハラするということから旅が始まりました。

 天気予報によれば今日から三日間とも雨マークになっており、何とも気が滅入る旅立ちでした。

     *

   羽田空港を9時30分に出発し、伊丹空港に10時40分に到着しましたが、こちらでも雨模様の一日となりました。

   ここで待ち受けていた『滋賀観光バス』で、最初に向ったのは『神戸港』でした。

 昼食はバスの車中で、中谷本舗製の『手まり寿司弁当』を頂きました。 

  

 手まり寿司(真鯛・海老・鮭・穴子・いくら・青菜・梅・錦糸おぼろ)と、

 中央には焼鮭、玉子焼、酢蓮根、煮物(椎茸・竹の子・人参)が入っており、美味しく頂きました。

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 今日の最初の観光は、神戸港から関西最大級の豪華遊覧船と言われる『ロイヤル プリンセスに乗船しての『神戸港クルーズ』です。

 生憎と雨が本降りとなって視界も悪くなり、見えるはずの『明石海峡大橋』も遠く霞んで良く見えませんでした。

  

 出港して間もなく右手に『神戸ハーバーランド』があり、ショッピング・アミューズメント施設が立ち並ぶウォーターフロントのお洒落な街で、

 モザイクガーデンの観覧車が目に付きます。

 次いで日本で一番大きな浮きドックがある『川崎重工』があり、ジェットフォイルや潜水艦の造船、修理をしているとのこと。

 ここで海上自衛隊の潜水艦を見ることが出来ました。

 その先には『三菱重工業があり、大型のコンテナ船や豪華クルーズ客船などが造船されてきたとのことです。

 第一防波堤と和田岬の間を通り大阪湾に出ると、右手に遥かに『明石海峡大橋』が見えるとの事でしたが、小生は確認できませんでした。

 ここで思いがけず豪華クルーズ船『飛鳥 II』(総トン数 : 50,142トン、全長 : 241m、全幅 :  29.6m、乗客数 :  872人)がタグボートに曳航されて

 入港するところを見ることができました。 

 左手には『神戸港第一防波堤東灯台があり、灯台の壁面には『神戸港』と大きな文字が書かれており、港名を記した灯台は日本でここだけのと

 のことでした。

   

 右手には2006年2月に開港した『神戸空港』があり、『神戸スカイブリッジ』により『ボートアイランド』と繋がっています。

 ポートアイランドは1981年に完成した国内初の人口島で、『国際会議場』や『神戸どうぶつ王国』などの施設が立ち並び、現在では約2万人が

 住んで、一つの海上都市として機能しているとのことでした。

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 遊覧船は赤く塗られた『神戸大橋』の下を往復して、出発した『中突堤・メリケンパーク』へ戻りました。この間約40分の遊覧でした。

 『神戸大橋』は、ポートターミナルからポートアイランドに架かる全長319m、国内初めてのダブルデッキ(2階建)タイプの真紅のアーチ橋とのこ

 とです。

 『中突堤・メリケンパーク』は、高さ108mの真っ赤な『ポートタワー』と帆船を模した『海洋博物館』、半楕円形の『メリケンパーク・オリエン

 タルホテル』、高さ135mの『ホテルオークラ』、これら一帯は神戸を代表する風景とのことでした。 

   

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 次いで降り続く雨のなか、日本最大の酒どころとして知られる兵庫県・灘で、宝暦元年(1751年)に創業したという『神戸酒心館』へ。

 灘で酒造りが栄えた理由は、酒米の横綱といわれる『山田錦』を育む土地と、酒造りに最適な地下水『宮水』の涌出にあるという。

 ここでは手造りにこだわる酒蔵として十三代にわたり『福寿』の名を守り続けている。

 特に熟した桜桃のような豊かな香り、フレッシュな果物と滑らかな米の旨味を味わえる『福寿』は、ノーベル賞の公式行事で提供される

 など、海外のソムリエらも高く評価されている。                            【神戸酒心館パンフ】

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 我々は『福寿蔵』で酒蔵を見学、『東明蔵』で酒造り工程のビデオを観た後、『テイスティングコーナー』で【純米吟醸】や【大吟醸】

 を試飲。お土産に【純米吟醸】を購入しました。

   

     *

 今日の最後の観光は『六甲山』の『ガーデンテラス』から関西一円を眺望する予定でしたが、降り続く雨と頂上付近はガスのため白濁の

 世界になっているということを承知の上で、とにかく行って見ることになりました。

 バスが六甲山へ登り始めると次第にガスが濃くなり、山頂では雨・風とも強く何も見えず、土産物の店でショッピングをするだけで山を

 降りることになりました。

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 降りしきる雨の中、バスは30分ほどで今日の宿、有馬温泉の『月光園 游月山荘』に到着しました。

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有馬温泉

 日本書紀」にも記載が残る古湯で、温泉寺を建立した僧行基が温泉の基礎を築き、12宿坊を開いた僧仁西が中興。

  そして、有馬を愛し、ねねと共に何度も訪れた豊臣秀吉が大規模な改修工事に着手し、有馬千軒の時代へ。

  阪神・淡路大震災の際、秀吉が作らせた湯殿の一部が出土した。

 泉質 : 単純泉、二酸化炭素泉、塩化物泉、硫酸塩泉、含鉄泉、ラジウム泉

 効能 : リウマチ、筋肉痛、腰痛、関節痛、冷え症、高血圧など 

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 日本三古湯の1つに数えられる名湯。鉄分を含み空気に触れると茶褐色に変わる“金泉”と、無色透明の“銀泉”が湧く。

 含鉄ナトリウム塩化物強塩高温泉の金泉は体を芯から温め殺菌力が強いことで有名。

 「天神泉源」をはじめ高温源泉が5つ以上あり、湯量は豊富。銀泉は、炭酸せんべいでも有名な二酸化炭素泉と放射能泉の2種類。

 共同浴場としては、金泉は「金の湯」、銀泉は「銀の湯」で楽しめる。           【ゆこゆこネット】

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月光園 游月山荘 

 自家源泉を持つ元湯旅館で、純和風の木造3階建ての建物です。

 ロビー棟と宿泊棟の間には自然の川(滝川)が流れており、館内に掛かる情緒豊かな月光橋を渡った向こう側にお部屋があります。

 滝川沿いにある露天風呂「阿福の湯」と「玉鉾の湯」は有馬温泉にある“湯泉神社”に祀られる「子宝の神様」よりお名前を頂戴した、

 源泉掛け流しの温泉です。                           【月光園 游月山荘 HP】

 

 汗を流した後の夕食は、玄関棟の2階にある『富士の間』で会席料理『弥生』を頂く。

 食前酒 : 桃花酒

 先 附 : 鴨ロース灘波煮 粟麩オランダ 分葱 竹の子 赤パプリカ 辛子酢味噌掛け

 八 寸 : 細魚松前すし 丹波若鶏三色菱流し 海老唐墨焼き 山桃水晶煮 蕗奉書巻 手毬永芋 子持ち昆布 人参串飾り

     壺々「芹、占地茸、貝柱」落花和え

 

 造 里 : 活鯛 鮪 春サーモン 烏賊重ね盛り 金魚草 松葉うど 芽かぶ 紅蓼 山葵

 煮物椀 : 帆立貝進上 結びよもぎ麩 赤梅含め煮 春子椎茸 香り柚子

 米寿祝 : 赤飯

   

 焜 炉 : 神戸牛すき焼き風鍋 粉山椒 白滝 人参 白葱 水菜 えりんぎ茸 

 蓋 物 : 羽二重蒸し「甘鯛、ぜんまい」花びら大根 梅麩 若竹あん掛け 薄い豆 絞り生姜

 

 揚 物 : 白魚東寺巻 百合根 小海老掻き揚げ 赤蒟蒻、チーズクラッカー揚げ 獅子唐 海老芋団子五色揚げ 抹茶塩 レモン

 留 椀 : 赤出し汁 牛蒡 滑子茸 三つ葉 粉山椒

 御 飯 : 北攝三田米「ひのひかり」

 香之物 : 縮緬じゃこ有馬煮盛り込み

 果 物 : 二種盛り

 

 以上総て頂きましたが、特に『神戸牛のすき焼き風鍋』が美味でした。

 相変らず雨風が強く、明日の天気が気掛かりでした。

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 9時30分 羽田空港(JL111便)→ 10時40分 伊丹空港 11時15分(滋賀観光バス)→ 12時00分 神戸港 12時45分(神戸ベイクルーズ・ロイヤルプリンセ

 ス号)→ 13時25分 神戸港 13時30分(滋賀バス)→ 14時05分 酒心館(福寿蔵見学)14時45分 → 15時15分 六甲山ガーデンテラス 15時35分 → 16時10

   分 有馬温泉 月光園 游山荘 着 … 18時15分 夕食(富士の間



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