次の観光地『立岩』と『大成古墳』の見学のため、バスは道の駅『てんきてんき丹後』の駐車場に止まりました。
見学は立岩を経由して大成古墳へ行き、駐車場に戻るコースでしたが、雨模様に海からの風が強く、小生は立岩を見学してバスに戻るこ
とにしました。
山陰海岸ジオパーク
山陰海岸国立公園を中心とする京丹後市の経ヶ岬から鳥取市の湖山池西端を含めた白兎海岸までは、日本列島がアジア大陸の一部であっ
た時代の岩石から、今日に至るまでの経過が確認できる貴重な海岸です。これら地質遺産が連続する京丹後市、豊岡市・香美町・新温泉
町、鳥取県岩美町・鳥取市の東西約120Km、南北最大約30kmのエリアが、山陰海岸ジオパークの対象となっています。 【京丹後市】
*
道の駅の左手から竹野川の河口へ向かって木製の橋をくぐり、砂地を十分ほど歩いて後ヶ浜海岸にある『立岩』の正面に着きました。
立岩
高さ20mの柱状玄武岩の自然岩で、その聳り立つような姿が日本海と相まって大変美しいコントラストを醸し出しています。
間人浦にあるこの岩は、厳しく聳え立つ巨岩で伝説によれば、第31代用明天皇のお后間人(はしうど)皇后の第3皇子麿子親王がこの地
の鬼退治をされた時、一夜のうちに天から降りてきてこの大岩に鬼を封じ込めたといわれています。
今でも風が強く、波の高い夜などは鬼どもの号泣する声が聞こえるといわれています。 【京都府】
*
ここで大成古墳へ行くグループと分かれ、元の道を引き返してバスに戻り、昼食のお弁当を頂くことにしました。
小生は『丹後の笹寿しさっさ』、妻は『丹後弁当』を選びましたが、普段の昼食は麺類が多いので、毎食米飯ではあまり食欲が出ず、全
部を食べられませんでした。
大成古墳
大成古墳群は丹後町竹野の高台にあり、6世紀末から7世紀初めにかけての古墳が立ち並んでいます。
この古墳からは様々な出土品があり、それらは当時の丹後地域の権力を示す貴重な資料とされています。
*
午後は引き続き丹後半島をめぐりで『琴引浜』に着きましたが、生憎と雨脚が強くなり、浜から道路を隔てた建物で現地の方の説明を聞
くことになりました。雨のため鳴き砂は音がせず、ここでその乾いた砂を見ながらの解説を伺いました。
琴引浜
琴引き浜は鳴き砂で有名な美しい砂浜で、2009年に国の名勝と天然記念物に指定されています。歩くとキュッキュッと鳴る鳴き砂は、
きれいな海水で洗われた、石英質の多い砂の粒子が擦れあう事によって起こるものだそうです。
*
今日の観光の最後は『玄武洞公園』、駐車場から道路を隔てた階段を上り『玄武洞観光センター』前で現地案内人に紹介されました。
玄武洞公園
国の天然記念物「玄武洞」、「青龍洞」をはじめとする5つの洞には、天の四方を守護する神獣の名前が冠されています。
規則正しい割れ目を見せる柱状節理は、約160万年前の火山活動で流れ出た溶岩が冷えて固まるときに出来たもので、天然記念物に指定
されています。玄武洞をはじめ、清龍洞・白虎洞・南朱雀洞・北朱雀洞の5つの洞が南北 250mの間にあります。
地質学的にも、逆転磁場の発見の地として世界的に有名な場所であり、山陰海岸ジオパークを代表するジオサイトの一つでもあります。
*
まず『玄武洞』から案内されました。
6000年前、波に洗われて姿を現し、人が石を取ったために洞となったもので、数知れない六角形の玄武岩が積み上げられとて不思議な美
しさを見せている。 【城崎温泉観光協会】
次いで『青龍洞』へ。
青龍洞
迫力ある柱状節理の絶壁が青龍洞だ。高さ33m、幅40m。最も長い節理は15mもあり圧巻の迫力。うねるように伸びる節理から「龍が
昇る姿に似ている」と青龍洞と呼ばれるようになったという。
洞の下には池があり、日のあたり具合で節理を水面に映し、幻想的な光景をみせてくれるそうだ。雨上がりの晴れ間には虹がかかる。
圧巻の迫力『青龍洞』は、願いがかなうパワースポットであると言われている。
*
これで今日の観光が終わりましたが、青龍洞の反対側にある展望台から、左手遠くに明日行くことになっている『コウノトリの郷公園』
の外側にある『人工巣塔』が見えており、微かに「コウノトリ」がいることが分かりました。明日の見学が楽しみになりました。
参考までに翌日撮った人工巣塔の画像を載せておきます。
一日雨が降ったり、止んだりする天候でしたが、それなりに見所があり、充実した観光ができました。
今日の宿は城崎温泉、降りしきる雨の中『千年の湯 古まん』に着きました。
七つの外湯めぐりの券が付いていましたが、雨模様のこともあり部屋に用意されていた銘菓『幸運の鳥』(コウノトリ)を頂いて、部屋
の露天風呂で汗を流し、夕食を待つことにしました。
*
夕食は部屋食で『卯月 花見の宴』という懐石料理を楽しみました。
食前酒「梅の露」で乾杯し、先付「碓井豆腐」から頂きました。
向附は「旬魚盛り 妻一式」は鯛と赤烏賊で、後者のモチモチ感が美味でした。台物は「八鹿豚しゃぶしゃぶ 野菜色々」。
酢肴は「茹で香住産紅蟹 花蓮根 パセリ」、強肴は「和牛ステーキ 旬野菜」。
油物は「海老と鱚の天麩羅」、温物は「茶碗蒸し」でしたが後者の味が薄く残してしまいました。
止椀は「赤出汁」、香の物は「二色」、果物は「苺ゼリー オレンジ」でしたが、既にお腹が一杯で、ご飯は遠慮しました。
かくして雨模様の一日が終わり、早めに休むことにしました。
千年の湯・古まん
城崎温泉の開祖を祖先にもつ老舗宿。創業は養老元年(617年)にさかのぼる。城崎七湯のうち三湯が徒歩3分以内という魅力ある立地。
宿は情緒深い町並みに映える純和風木造り。部屋は数奇屋造りで、全室趣が異なる。料理は毎月献立を替え、厳選された旬の素材を
十分に活かした創作料理。「古木良木宿〜ふるきよきやど〜」 【旅館 H P 】
城崎温泉
城崎温泉は兵庫県豊岡市城崎町(旧国但馬国)にある温泉。
平安時代から知られている温泉で1300年の歴史をもっています。江戸時代には『海内第一泉』と呼ばれていて、今もその碑が残っています
城崎温泉は、基本的に外湯めぐりが主体の温泉。外湯は「鴻の湯」「まんだら湯」「御所の湯」「一の湯」「地蔵湯」「柳湯」「さとの
湯」の7箇所。城崎温泉駅前から7つの外湯につながる川沿いが温泉街を形成し、川べりの柳が風情あるものである。
城崎温泉駅にもさとの湯(駅舎にある温泉)や足湯、飲泉場がある。足湯や飲泉場が温泉街各所にある。
8.50. ホテル発(バス)→ 9.00. 伊根湾めぐり(遊覧船)9.26.… 9.40. 伊根の舟屋(現地ガイド)10.20. → 10.55. 経ケ岬 11.15. →
11.35. 丹後松島 11.40. → 11.45. 屏風岩(車窓観光)→ 11.50. 道の駅 てんきてんき丹後 … 立岩… 昼食 12.55. → 13.15. 琴引浜 13.40. →
14.40. 玄武洞公園 (現地ガイド)… 玄武洞 … 青龍洞 … 15.30. → 16.10. 城崎温泉 千年の湯 古まん着 17号室 泊
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます