イナ中尉Day's
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こんにちは~。
本日は救急救命に関するお話をしていきたいと思います。


まず始めに。
救急救命に関するガイドラインは5年毎に更新となっています。
前回が2010年で、次が2015年。つまり来年です。なので、今回私が学んできた知識も来年の更新時にもしかしたら変更点があるかもしれないのでその辺はご留意くださいまし~。
 ちなみに人に救急救命措置を教えれるのは応急手当普及員の免状が必要になりますb


救急救命(心肺蘇生法について)
 今回のお話を 皆さんが普段の生活において、近くで誰かが倒れた時にどういった行動を取られるのが良いか の参考にしていただければ幸いです。
(長文短縮の為一部言葉遣いが荒いです。ご了承下さい)

では最初に救急救命の必要性からお話します。
 本当は項目がちらほらあるんですが、長文になるので割愛して重要なことだけ。
119番をしてから救急車到着まで全国平均が約8分です。電話してから8分は早いように思けど、この間に患者に起こる症状悪化は劇的。心肺停止から1分の間に除細動(AED使用)を行った場合は高確率で回復します。しかし救急車到着の8分後に除細動をした場合は助かる率が10~20%程度と絶望的になります。
 人は呼吸停止から15秒以内に意識を喪失します。続いて3~4分程で脳への後遺症が出てくる。つまり、救急車が来るまで放置していると致命傷になる。 なので、それまでの間を一般市民の私達が出来る限りのことを行う必要があります。

実際にどういった行動をとるかといいますと・・・設定は「道を歩いてた時に道路向かいの人がいきなり倒れた」という事で行きましょう。
 
 ①周囲の安全確認   :まずは、倒れた人の元へ駆け寄る。んで意識確認・・・・の前にまずは「周囲の安全確認」を行う。近づいたは良いけど、道路の真ん中で車が走ってたら救助活動を行えないよね? なので二次災害防止のためまずは救助活動を行える状況にあるのかを確認します。この時、もし危険な場所だった場合は少なくとも二つの判断が必要になる。車道をイメージすると、一つ目は他の人に助けを求めて車除けをしてもらう。救助活動場所より少し離れた位置から車に避けてもらう様に声をかけてもらう方法。これは患者が事故とかで大怪我を負ってたりして、むやみに動かせない時に必要な処置です。 二つ目が患者を移動させる方法。こちらは一人でも可能ですが、首の骨が折れてたりすると怪我を悪化させてしまいかねないので、外傷等がないかしっかり確認してから移動させましょう。
 ちなみに運搬方法は、一人の場合はまず体を仰向けする。そして片足をもう片方の足に乗せる。足を組む感じね。そして脇下から手をいれて患者の腕を左右どちらでもいいので胸前に横向きにもってきて、手首と肘関節付近をしっかり掴み、引きずります。脇から単純に抱え込むと、意識がない場合は体が弛緩しているので、そのまま脇下で上手いこと力を入れて運ぶ事ができなかったりする。患者の腕が万歳みたいになってすり抜けるのをイメージ出来ればいいけど分かるかな・・・? 
 上記は患者の意識がないのをイメージしてるので、意識あって本人が多少動けるのなら肩をかしてあげましょう。

反応確認   :安全確認が終わって患者の元に来たら、意識があるかの確認をする。患者の胸元横あたりに跪き、患者の頭側になる自分の手を患者の額に当てます。(体温とかの確認もあるけど、患者がいきなり頭を上げた時の頭ゴッチンを防ぐ意味もあり。)
次に足側の手で患者の肩を左右どちらも叩きながら3回ほど「大丈夫ですか?」「声聞こえますか?」「もしもし?」「OOさん大丈夫?」等の声をかけて患者が「呻く、目を開ける、身じろぎ」をするなどの反応があるかを確認します。肩を左右どちらも叩くのは、神経麻痺で片方が痛覚を感じない場合があるから。これは脳障害の人に起こることがあるそうです。肩を叩くのはある程度強めの力で叩きましょう。声も段階的に大きくして本当に聞こえてないのかをしっかり確認しましょう。 この確認の際に体を揺さぶるのは禁止です。①の時の理由と同じで、首に異常があった場合は脊髄損傷等の危険がでるので、刺激を与えるのは肩を叩くに留めましょう。 ちなみに幼児(赤ちゃん)の場合は足裏をくすぐるのが有効だそうです。


助けを求める   :意識がない、あるいは意識はあっても倒れた以上は何かしらの異常があるはず。至急救急車を呼んであげる必要があります。なので、手を上げて自己主張をしつつ「人が倒れています!誰か手を貸してください!!」と声を出して助けを求めましょう。続いて、人が集まってきたら、相手の目を見て体の特徴・服装なんでもいいので、言われた側が「自分が名指しされた」と分かるように「そちらの赤い服を着た男性の方、119番通報をお願いします!」、「そちらの眼鏡をかけた女性の方、AEDを持ってきてください!」と役割を伝えましょう。 


呼吸確認   :救急車やAEDの手配が終わり、患者に意識がなければ呼吸をしてるかの確認を行う。 胸元に手を置いて最低6秒から最大で10秒以内の間で胸部の上下で呼吸しているかを確認する。冬場で厚着をされてるなら服の中に手を入れた方がわかりやすいかも。
 呼吸があれば横向きにする「回復体位」にて症状確認等にはいる。②の反応確認で反応なし+呼吸確認で呼吸なし=心停止と判断します。 呼吸がなければすぐに胸骨圧迫をします。


胸骨圧迫   :呼吸がなければ至急血液を体(特に脳へ)に送るために胸骨圧迫(いわゆる心臓マッサージ)を行う。
 胸骨圧迫は両掌を開き、重ね合わせる。そして重ねた下側の手の付け根・掌底部分、これを胸の真ん中(胸骨)に水平に当てる。この時にお腹寄りのいわゆる みぞおち近辺に置いてしまうと、胸骨末尾にある剣状突起と言われる骨も圧迫してしまう。これは折れやすい骨で、折れると内臓に刺さり、大変なことになるので下になりすぎないように注意。目印とするなら両乳首を結んだ線と体の中心線の交差する位置が良いですが、衣服の上からではわかりにくいので、「胸の真ん中」という表現になります。 んで、掌底部分を胸に当てたら少し前に乗り出す感じで患者の胸部と垂直になるように腕を真っ直ぐ伸ばして姿勢を取る。
 そして、大人で約5㎝・小児で胸の厚みの約1/3を押し込みます。押し込みは肘を曲げず、斜めに押し込んだりしないように注意。テンポは1分間に100回以上のペースで連続で30回(人工呼吸を省く場合はずっと続ける)行る。 昔は100回程度でしたが、現在は100回以上に変更されてます。 圧迫も20回から30回になってますw
 胸骨圧迫は患者が息を吹き返したり、身じろぎをしたり、或は救急隊に引き継ぐまで永遠と続けます。AEDが来ても続ける。中断していいのは人工呼吸をするとき(中断時間は10秒以内)、AEDの指示があった場合、救急隊に引き継ぐ時、自身が疲れて若干休憩する時(中断10秒以内)だけです。
 胸骨圧迫は非常に疲れるので3人ほどで交代しつつ継続するのが望ましいかも。 これを行うことで生存率が2倍近くは上がるようです。
乳児の場合は指2本を胸に当てて行います。掌底でいくと力がかかりすぎるからです。


人工呼吸   :胸骨圧迫を30回行った後は酸素を入れてあげます。ただし、以前と違い、人工呼吸の重要性はあまり無いそうなので、経験のない方、吐しゃ物や吐血で口をつけにくい場合等は人工呼吸は省略して胸骨圧迫のみに専念してもよいです。 (例外として乳児、溺水、窒息の場合は酸素が必要なので人工呼吸を必要とする)
 まずは気道確保(昔は最初に行っていたが、現在はこのタイミング)をする。片手で患者の額を押さえ、もう片方の手で患者の顎先(骨の部分)を顔を反らすように持ち上げる。頭部後屈顎先挙上法といいます。読んで字のごとくです。 次に頭側の手で鼻を摘み、相手の口を覆うようにして自身の口を被せます。ビックマックに齧り付くくらいの大口を開けましょうw そして息を1秒かけて胸が軽く膨らむくらいの量を2回入れます。一気に吹き込むのは禁止ですぜぃ。
人工呼吸は成功しようが失敗しようが2回までで終了し、すぐに胸骨圧迫に移ります。圧迫最優先!!
 乳児の場合は顔が小さいので鼻と口を両方自分の口で覆って息をいれます。

AED使用   :最初に指示した人がAEDを持ってきたらすぐに装着に入る。ただし、この時も胸骨圧迫は継続なので、持ってきた人に装着してもらいます。 まずは衣服を剥ぎます!! 下着も剥いじゃいます!!ネックレスもあるなら剥ぎます!! 胸部丸見えにします。 もし患者の体が濡れていたらふき取りをします。また、毛深い場合はAED内にある脱毛シールで胸毛をベリッ!とやります。湿布とかの物があれば剥ぎ取ります。 もし胸部にぼっこりと出っ張りがあれば、それはペースメーカーです。そこから3㎝ほど離したところにAEDパッドを貼りましょう。パッドの貼る位置は右胸上部と左脇腹あたりが基本ですが、状況によっては左胸上部と右脇腹。或は胸の中央と背中中央でも構いません。とりあえず心臓を挟むようにパッドを貼りましょう。貼ったら後はAEDの指示に従ってください。 AEDは胸部さえ濡れてなければ使用できます。雪の上でも砂浜でも。あと、乳児にも使えるようになりました。0歳児から使用可能です。その際は小児用パッドがあるか、モード切替があるはずなので、そちらを確認してみましょう。
 そうそう、乳児の様に体が小さい子は胸中央と背中中央になりますよ。前に2つは貼れないですもん。

①安全確認
②反応確認
③助けを呼ぶ(119番とAED手配)
④呼吸確認
⑤胸骨圧迫
⑥人工呼吸(省き可)
⑦AED使用


以上が人が倒れた時の対応となります。
心停止(反応なし&呼吸なし)と思われる場合は必ず胸骨圧迫を救急隊が来るか息を吹き返すまでやってください。
一度心肺蘇生を行うと、最後までやらなければいけない義務が発生してしまいます。途中放棄はタブーなので頑張ってください
この行為は善行であれば余程の過失がない限りは救助者に対する責任は一切ないものとされています。例えば、呼吸確認とか何もしてないのに駆け寄っていきなり胸骨圧迫しだすとかかな?

なので、躊躇せず見かけたら率先して人助けをして戴きたいと思います。


では知っておいてほしい豆知識(?)を書いていきます。

AEDは濡れたとこでも使えます。ただし、パッドを貼る胸元は水気を取る必要がある。

・AED(除細動装置)は心臓を止める装置である。
 ※AEDは心室細動と無脈性心室頻拍という心臓は動いてるけど正常な動きをしおらず、血液をまともに送れていない状態を止める装置である。つまりAEDは心臓を一旦停止させます。 心臓が再度自力で動き出すのは患者の約1割ほど。なのでAEDの電気ショック後は必ず胸骨圧迫をして心臓を動かす手助けをしないといけませんよ!!

・住所は電柱や電話ボックスにも書いてあったりする。 交差点名も目印になりやすい?

・AEDは大手のスーパーとかは大概おいてたりする。後は駅ですね。老人ホームとかもたぶんあるかな。

・自分が119番をする際は住所の連絡はもちろん、電話番号を伝えておくのも良いかもです

・寒い時期に毛布等を被せて体温低下を抑えるときは、床からの体温低下が大きいので体の下に毛布を回してから包むように巻いてあげましょう。

・溺水された場合は、水を吐かすよりも心肺蘇生が最優先です。上記の手順を行い、息を吹き返したら水を吐く可能性があるので横に頭を向けてあげましょう。

・心臓は実は胸の中央に位置しています。心臓の形的に若干左寄りというだけで、胸の真ん中にあるのでAEDパッドを貼る際の参考にしてください。

・患者が流血してる場合は素手で触らずビニール袋か何かを一枚手に着けましょう。感染予防です。

・出血してる場合は清潔な布で患部を直接圧迫します。間接圧迫は現在推奨されていません。直接圧迫していても血が止まらない時は圧迫場所がずれているか、圧迫力が足りてないことが多いそうです。痛そうですが勇気をもって押さえてあげましょう。


以上で本日のブログは終了です。記載間違い等無い様に注意して書きましたが、もし書き間違いや間違った知識を記載していた場合は連絡お願いします。

今回はブログが長文になってしまったのと、今日の内容をしっかり記憶してほしいので、本日のロシア語文法はお休みといたします。

本日のужинは秋刀魚でした。 До свидания ノシ

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