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全国一般東京東部労働組合の記録

7/11 多摩ミルク支部エイチ・ビー・エス固定残業代無効裁判第1回報告

2014年07月12日 10時45分11秒 | サービス残業

写真=第1回口頭弁論後に裁判所前で勝利の決意を固める原告と支援者ら

(株)エイチ・ビー・エスは法律を守り、労働者の声に耳を傾けなさい!
7/11 多摩ミルク支部エイチ・ビー・エス固定残業代無効裁判第1回報告

東京都葛飾区の運送会社で働くドライバーらでつくる全国一般東京東部労組多摩ミルク支部(斉藤達男執行委員長)の組合員3人が、多摩ミルクグループの株式会社エイチ・ビー・エス(小島抄智代代表取締役)を相手取って、固定残業代制度の無効と未払い残業代など約4000万円(付加金含む)を請求した裁判の第1回口頭弁論が7月11日に東京地裁であり、原告である組合員3人が「固定残業代制度を悪用した過労死寸前の長時間労働とサービス残業をなくしてください」と意見陳述しました。

傍聴席は東部労組各支部や葛飾区労協などの支援の仲間であふれました。他方、被告である会社側は弁護士も含めてだれも出席しないという不誠実な対応でした。

原告のうち佐々木組合員は意見陳述で「月100時間以上もの残業をしてきました。毎日のように14時間前後の仕事をしてきました。家庭では、5歳になる息子がいます。睡眠時間も確保しなければならないことから、家で起きている時間も少なく、自分の趣味も出来ないどころか、子供と接する時間もありませんでした」と過酷な長時間労働を明らかにし、「向島労働基準監督署に相談に行った結果、同労働基準監督署から是正勧告が出ましたが、いまだに会社は未払い残業代を1円も支払っていません」と会社の無法ぶりを告発しました。さらに「募集時のハローワークの求人票には固定残業代とは一切書いてなく、給料明細にも30万円が基本給として記載されています。しかし、会社は半分の15万円は固定残業代と主張しています。そうすると残りの15万円が基本給ということになりますが、それでは1時間当たりの時給が最低賃金を下回ることになってしまいます」と訴えました。

他の2人の組合員も「固定残業代制度を悪用し、残業代を払わなくても良い方法として、また、固定額を働かせるだけ働かせようと常軌を逸脱した勤務を強要し、まるで私たちを奴隷のように扱っていたと言っても過言ではありません」「精神的にも肉体的にも疲れが溜まってきている次第です。私は、このような労働の改善を強く希望します。また、それにあった賃金体系の見直しを強く希望します」などと意見陳述しました。

次回裁判期日(第2回口頭弁論)は9月5日(金)午前11時から東京地裁6階632号法廷で行われます。労働者の生活と権利を脅かす固定残業代制度をなくすため引き続きご支援をよろしくお願いします。

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