
(大久保製壜支部組合員/2019年8月23日のストライキ行動を終えて)
重大労災発生の責任を認め会社が謝罪!
積荷段数上限について取り決め・組合員参加の定期的な安全パトロール実施
職場の安全管理について具体的施策実行を約束させる!
重大労災発生の責任を認め会社が謝罪!
積荷段数上限について取り決め・組合員参加の定期的な安全パトロール実施
職場の安全管理について具体的施策実行を約束させる!
東部労組大久保製壜支部は8月4日、2019年7月に発生した重大労災について、会社と解決協定を結びました。
これにより、3年に渡る闘い・争議は組合の勝利で解決となりました!
2019年7月7日、大久保製壜所の倉庫において、多段積みされた製品が崩落し、それに巻きこまれた戸谷組合員を含む3人の労働者が文字通り「殺されかける」ほどの大けがを負いました。倉庫内の多段積みについては組合が長年に渡ってその危険性を指摘し、改善を求めていました。しかし会社はいっこうに改善を図らず、その結果、大労災事故が発生。その意味で、この労災事故は「人災」とも言えるものでした。
組合は会社に強く抗議。同年8月にはストライキに立ち上がり東部労組各支部・組合員、地域・友好労組の仲間約200人とともに抗議行動を行いました。
その後も組合は追及をゆるめることなく、コミュニティ・ユニオン首都圏ネットワークの一日行動、東部けんり総行動などで波状的に抗議行動を展開していきました。
そのような中、所轄の向島労働基準監督署はこの重大労災について2021年8月、会社を書類送検するなど、行政からも厳しい対応がなされていました。このような労基署・行政の厳しい姿勢、そして何より連続的な大衆行動が背景となり、今年に入り会社は解決に向けた事務折衝開催を求めてきました。
そして8月4日、解決協定の調印が実現しました。
協定書においては、
・会社は3名の労働者が被災した労災事故が発生したことにつき、組合らに対し謝罪する
・会社は、労災事故の再発防止を目的として、会社が定めた製品パレット積み段数の上限遵守の徹底を行う
・その徹底のため、2022年8月1日から定期的な安全パトロールによる確認点検を実施する(メンバーには組合員を含む)
など、このかん組合が要求していた職場の安全管理について具体的施策を会社に約束させています。
被害にあった戸谷組合員への補償も含め、組合の勝利です。
大久保製壜支部はこの闘いを通じて「金儲け優先を許さない!」「労働者の命と健康を守るぞ!」との声をあげ、労働者の力で職場の安全管理態勢の構築をかちとりました。まさに「抵抗なくして安全なし・安全なくして労働なし」が実践された闘いです。
そしてこの闘いは地域・全国の多くの仲間の激励・支援のもとに展開されました。
社前での抗議集会に結集していただいた地域・友好労組、東部労組の各支部・組合員の仲間は大久保製壜支部とともに怒り、抗議の声を会社にぶつけてくれました。その意味で、すべての労働者とともにかちとった勝利です。
あらためてお礼申し上げます!
3年もの長き戦いお疲れさまでした