(株)市進は、「51才雇い止め条項の適用」「退会者が多く、勤務成績不良」との理由で東部労組市進支部の組合員2名を2月末日をもって不当にも雇い止め(解雇)してきました。
1名については「退会者が多く、勤務成績不良」がその理由です。しかし、私たちの調べでは会社が「勤務成績不良」の根拠としているデータはまったく恣意的な「ためにする」ものであり、まさに不当解雇そのもののやり方です。
また、もう1名については「51才になったから」というのがその理由です。市進学院の専任講師に適用される就業規則には、「50歳での更新が最後」、すなわち51歳以降で雇い止め(契約の更新はしない)にすることが明記されています。会社はこの規定を根拠に、さしたる理由もなく雇い止め解雇を行ってきました。
今回雇い止め解雇を受けた2名はいずれも勤続20年以上、つまり20年以上にわたって有期雇用契約を反復更新してきました。有期雇用労働者の保護を理念として改正された労働契約法の各規定に反するばかりか、実態として「期間の定めのない雇用契約」であることは明らかであり、解雇権の濫用に当たることは明らかです。また、「51才での雇い止め解雇」については今年4月に施行され65才までの雇用を企業に義務づける改正高年齢者雇用安定法の精神にも反するものと言えます。
このような不当な雇い止め解雇の撤回を求め、市進支部は裁判闘争を開始しました。雇い止め解雇された2名を原告に6月19日、東京地裁に裁判を提起しました。
提訴後、市進支部は厚生労働省で記者会見を行いました(上写真)。訴訟代理人の棗一郎・小川英郎両弁護士も出席して行った会見には多くの記者が参加しました。
原告組合員からは「51才雇い止めは高齢者や非正規社員の雇用を守ろうとする昨今の法改正の流れにまさに逆行するものであって許されるものではない」「解雇理由は納得がいくものではない。徹底的に闘いたい」と裁判闘争への決意、会社の不当性が訴えられました。また、在職組合員6名からも闘う決意が力強く述べられました
全国のみなさん!東部労組市進支部の裁判闘争にご支援・激励をお願いいたします!
■市進で働く皆さん!職場で困ったことがあれば、どんなことでも構いませんので市進支部に相談してください
全国一般東京東部労働組合市進支部(担当:菅野)
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