蔵書目録

明治・大正・昭和:音楽、演劇、舞踊、軍事、医学、教習、中共、文化大革命、目録:蓄音器、風琴、煙火、音譜、絵葉書

「寫聲機命名の由來」「寫聲機の吹込み」他 (1939.6)

2024年08月16日 | 音譜目録 天賞堂

金五郎の洋行
 
 茲で一寸金五郎の洋行の御話をしてをきます。兄の歿後その一子增次郎に襲名させたことは前にもお話しましたが、將來表面に立って働いてもらふ上でも、また旁〻兄の素志を遂げさせる意味でも歐米の新知識を仕込むことが必要だと考へましたので、明治三十六年の二月に店員及職工數名を随へて外遊させました。金五郎は歐米諸國の著名な諸工場を視察して一旦歸國しましたが、又々要務を帶びて歐米を巡回し、三十七年の一月に歸朝しました。この際に各地から色々新商品の見本を仕入れて來ましたが、その中で特に有望だと思つて賣出しましたのは平圓板寫聲機でした。
 
寫聲機命名の由來
 
 さうして米國のコロンビア會社と東洋一手販賣を契約しまして平圓板寫聲機を賣り出しましたのは明治三十七年の四月でした。寫聲機といふのは今では一般に蓄音機と云つてをりますが、當時でも蓄音機といふ名は旣にあつたのです。しかし、以前の蓄音機は蠟管と申しまして蠟で作つた圓筒用ひるので、その音も聞き取りにくい程低かつたものです。ひところ手廣くやつてゐた淺草の三光堂の主人などは、この蓄音機を街頭に引き廻して宣傳しながら賣つたものです。しかし、何分不完全なもので世間でも評判がわるく、いつとはなしに頽 すた れて了ひました。それで新たに今のやうな平圓板を用ひる蓄音機を賣り出しましても「何だ蓄音機か」と云つて餘り耳目を惹きません。それでことさら寫聲機といふ新語をを用ひました。そして蠟管を用ひる蓄音機と區別したのですが、初めのころは私どもも改良蓄音機といふ名で蠟管のものを賣つてをりました。序手に申し添へておきますが、この平圓板といふ言葉も後にはどうも面白くないので、記錄盤とか言ふやうな字をあててみたり色々考へて見た末、とどのつまり原語のレコードと言ふ言葉をその儘つかふことにしたのです。

寫聲機の吹込み

 さてかうして賣出すことになり、コロムビア會社から技師を二人招いて吹込みを行ひ、之を先づ手初めに數百枚種板に作つて更に米國に發送して仕上げさせたのです。吹込みについては色々な話があります。はじめは藝者の唄を入れましたが、普通の藝者は聲が弱くてサッパリ入りません。何でもよく賣れたので憶えてゐますが、札幌の歌次とか云つた藝者の「追分」と新橋の喜代次・すま子といふ藝者の「かつぽれ」は仲々うまく入りました。これ以外では吉原の藝者でなければ駄目でした。吉原がヒケるとよく夜遲く婆さん藝者や太鼓持の連中がぞろぞろやつて來ましたが、仲々元氣がよく聲がよく通るのがゐまして吹込みは吉原の藝者に限りました。しかし、一流の藝人も勿論吹込みましたので、常磐津では林中、淸元では延壽太夫・彌生太夫、謠曲では寶生九郎・觀世淸廉・梅若萬三郎・觀世淸之・梅若三郎、義太夫では、呂昇・昇之助・和廣・殿太夫・小淸・東猿・小豊後・春子太夫・攝津大椽・大隅太夫・染太夫・津太夫・昇太夫・綴太夫・源太夫・津バメ太夫・文太夫・南部太夫・小土佐・七五三太夫・七五三之助、長唄では大薩摩文太夫(芳村伊十郎)・吉住小三郎、新内では富士松加賀太夫、といつた手合 てあひ です。音曲の外には詩吟、琵琶、軍談、唱歌、落語、浪花莭、芝居臺詞などを入れました。芝居の臺詞 せりふ には雁治郎・高麗藏・芝翫・左團次が入つてゐます。澁澤さんや島田三郎氏の演説なども入れて見ましたか、これはサッパリ賣行がないのでやめました。かうした吹込をする時には、例によつて櫻痴先生の御世話になつたことは非常なものですが、先生自身も道樂半分に平家琵琶を吹込まれたことがありました。
  
寫聲機の發賣
  
 いよいよ準備がととのつて之を賣り出すにつきまして、最初に御得意さま方を精養軒に招待して披露しましたところ、今までの蓄音機などと違つて音聲も大きく明瞭なので大ぶ好評でした。その時櫻痴先生が色々御指圖下さつたことは前にお話し申しました。それから宣傳の爲に方々を持ち廻つて御試めしを願つたことがありましたが、どうした手違ひか機械の方は見本の一臺が届いただけで後が仲々來ない。それなのに「一時も早く一臺寫聲機がほしい、金はいくらでも出すからよこせ」と云はれる方などあつて弱つたことを思ひ出します。
 かうして寫聲機の發賣は方々で大ぶ評判がよく、靑山御所、高輪御所、有栖川宮家と申すやうな高貴の方々の御買上げを蒙りました。丁度その時、日露戰爭が勃発したのですが、その折、私どもは「軍隊用寫聲機」と銘うつて賣出しました。これは戰線の兵隊を慰問する爲の寫聲機と云ふつもりなのですが、中には「日本の兵隊が寫聲機など聞きながら戰をするものか」と惡口を云ふ人も出ました。ところが、これが軍隊を慰問する上で大へん役に立つと云ふので、各師團をはじめ、赤十字社や三菱、三井、また本願寺のやうな宗敎團體から大量的に御註文を受けました。
 戰爭が終つてから後は戰捷景氣で時計類などと共に寫聲機の賣行も益〻盛になりましたが、殊に明治四十年に催された東京勸業博覧會では人氣の中心でした。そればかりでなく、畏くも皇后陛下の行啓に際しては、殊の外私どもの寫聲機に御興味をお持ちなされました御樣子で厶いました。その頃の「人民新聞」の記事を御参考までに御覽に入れませう。
  
  天賞堂の光榮 七月十二日 國母陛下東京博覧會行啓の砌り金属品及漆器等の輸出品に就ては手島部長御説明申上げしが貴賓館内御休憩中天賞堂其他の金鎖及時計指環等を御取寄せの上御覽あり時計三個御買上遊ばされ又外國館にては同堂出品の軍艦型、機關車型、潜水艇型等の置時計を御覽の後大聲蓄音機にて勸進帳、石橋、雛鷄三番、娘道成寺、軍艦マーチ等の長唄又は音曲樂譜を演奏せしに十分餘り御聴取あらせられて軈て同堂出品の梨地ルビー、ダイヤ入十八金十形時計御買上となり卽時御持歸り遊ばされたれば同堂は非常の光榮を感佩し居る由。
    
美音のしをり
  
 この頃私どもは吹込みました音曲等の文句を印刷し、まとめて小冊子とし「美音の栞」と題して一般の方々にお頒ちしましたが、その第一篇は明治四十年十二月、第二篇はその翌年の十一月に出しまして、その後も逐次上梓しました。その序文をお目にかけます。初めのは明治四十年、後のは四十一年のものです。
   
   〇〔省略:第一編参照〕
   〇美音の栞り一たび出て愛顧諸君の評判好く、寫聲本機を据置かるゝ大家は固より、貴婦人令嬢さては學生達に至るまで、素本を讀みてもいと興あり、續いて次編を出せよと請求頻りなりければ、此度は少しく體裁を易へ、義太夫の外謠曲長唄、淸元常磐津、薩摩筑前平家琵琶、詩吟唱歌に軍談とその配合も樣々に、濃艶もあれば淡泊もあり、秋の山路の道しるべ、紅葉の折と見まがふべく、第三編は來ん年の春の初の櫻木に輯むることゝしつ、そが番組の數々は姑く秘めて言はぬが花やがて咲出る時を待ち、榮ある色香を愛でさせたまへや。
  
〔蔵書目録注〕
   
  上の文は、昭和十四年六月三十日発行の 『商道先驅  天賞堂五十年回顧』 江澤富翁述 非賣品 四海書房 に所収のものである(上の写真は、そのうち表紙)。 
  『美音の栞り』は、 第一編(明治四十年九月) 及び 第三編(明治四十一年六月) の二册を所藏する。
  なお、国会図書館所蔵のものは、(明治四十四年六月) で、全文デジタルで閲覧できる。


「写声機平円盤発売」 広告 天賞堂 (1905.3)

2020年03月05日 | 音譜目録 天賞堂

 

 ⦿廿世紀大発明 寫聲機平圓盤發賣

 ●曲譜大形 價壹圓七拾五銭以上御五圓迄 ●器械 價参拾六圓以上七拾五圓迄

 軍隊用   { 観兵式奏楽、旅順港進軍、扇ノ的、月ト陣、黄海大捷外数十種
 傷病兵士慰問用 { 義光武勇錦の旗、七生魂、北白川宮殿下臺灣行、外数十種
 学校用   { 教育勅語、君ガ代及天長節、楠公櫻井駅、函根八里外数十種
 家庭用   { 子寶、慈善、仙臺萩、金太郎、大江山、桃太郎、兎ト亀外数十種
 祝宴用   { 高砂、鶴亀、老松、雛鶴三番叟、八千代獅子、外数十種
 練習用   { 謡曲、唱歌、長唄、常磐津、義太夫、清元、草笛外数十種 

 平圓盤奏曲者

 陸軍軍楽隊 寶生九郎 観世清康 杵屋六左衛門 芳村伊十郎 常磐津林中 吉水経和 橘知定 納所辨次郎 合田春悦 竹本相生太夫 清元 彌生太夫 長原 梅園社中 其他諸大家数十名

 寫聲機平圓盤は米国の発明に係り紐育コロンビヤ会社は当初より此製作に従事し今日にては専売特許を有する所にして世界中最良無比の名声を博せり同会社は東洋に於ける一手販売を特に本堂に委嘱せられたり
 本堂は黽勉励精以て大方諸君の尊意に満つべきを期し敢て ざるを信ずるなり

 日本、清国、朝鮮一手販売元 東京市京橋区尾張町二丁目(電話新橋三三三、三一五三) 天賞堂

 (出張所所在地) 東京市神田、横浜市、大阪市、広島市、長崎市、名古屋臨時、熊本臨時、小樽臨時
   
    寫聲機平圓盤曲名一覧御希望の方は郵税貮錢封入御申越あれ

  ⦿無料贈呈(明治卅七年十一月増訂)天賞堂営業一覧(送費四銭)

 上の広告文は、明治三十八年三月発行 の『新家庭』 第一巻第四号 の新家庭社 裏表紙にある。

 なお、この号には、次の文も掲載されている。

 〇寫聲機平圓盤

 

 藤紫白君は、上中の新家庭に向く日用品を紹介してをらるゝが、私は同君の驥尾 しり に附いて、遥然 ずつ と風の変つた、極めて貴族的な、併しながら今後 これから 普及せらるべき家庭品を紹介しましやう。それは近頃貴族社会に持て囃されてゐる新輸入品寫聲機平圓盤であります。是は二十世紀の初頭 はじめ に、蓄音機発明者デインター氏及マクドナルド氏、電気発明者エジソン大博士、電話発明者ベル大博士等協同の上に成功した大発明で、常に娯楽を以て、生活の大要素なりとしてゐる米国の人士をして、驚嘆せしめた精神的慰楽の要具、日本に輸入 はつ つたのは僅に二三年前一一昨年でありますが、従来の不完全な、脆弱な蝋管の蓄音機に比べると、殆ど天地の相違で一度 ひとたび 聲を吹き込むと、むしろ吹きこんだ人間 ひと の聲よりも大きく、爾 さう して朗らかに聲が發 で る、一年位は、完全に、その聲は保つてゐるといふ不思議の発明品であるのです。一度天賞堂江澤氏の手で、我国へ輸入さるゝや、青山御所、高輪御殿、有栖川宮家を初め奉 たてま つり、大名華族の家庭に、逸早く歓迎せられ、今や悪習に充てる富豪の家庭にも迎へらるゝに至つた。加之 しかのみならず 、軍隊用、学校用、宴会用等にも用ゐられて、月一ト月に、彼の絃妓等の勢力を奪ひつゝあるのは、時運の然らしむるとはいへ、寔 まこ とに喜ばしき現象であります。代価大形は七十五圓、中形は四十八圓、小形は三十六圓ださうに聞いて居ります。なほ異日を期して、寫聲機に拘はる種々の逸話を記るして、精神的娯楽の奨励の用に充てようと思ひます。  (塔村)


『美音の栞り』 第壹編 義太夫之部(1907.9.30)

2020年02月10日 | 音譜目録 天賞堂

  

   平圓盤レコード 
 美音の栞り 
   義太夫之部
  一名音声の写真 
東洋一手販売元 天賞堂本店

 宮内省御用品
 青山御所御用品
 高輪御所御用品
 韓国皇室御用品
 有栖川宮家御用品
 伏見宮家御用品 
 閑院宮家御用品
 東伏見宮家御用品
 華頂宮家御用品

 ●天賞堂の授賞
 ●四度御買上を賜はる 
 ●天賞堂の光栄 
 
 平円盤レコード 美音の栞り

  序

 花に囀 さえ づる鳥、水に啼く蛙 かはづ 、孰 いづ れか美音ならざらん、況 ま して人間名流の在りとあらゆる美声を集め、居ながらに聴く楽 たのし みは、我が写声機の外にはあらじ、去歳 こぞ 本堂にて写し入れたる美音の数は、三千有余の多きに上り、此度 こたび 平円盤に摂収せられて、米国本社より輸送し来 きた れり、愛顧の諸君幸 さいはひ に一具を購求せられなば、娯楽の外に訓誡となるものあらん、音曲あり歌謡あり、落語講談の諸技に及ぼせり、殊 こと に海陸軍の諸大将、元勲貴顕、朝野紳士の言論談話は、忠君愛国の至情を顕はし、教育勧業の実利を説かる、真に傾聴の価値ありとす、今その文句を集めて印刷することゝなし、先づ義太夫の巻より始めぬ、世話に時代にやチャリ道行、得意の腔 のど を弄する中に、大隅の壺坂、南部の寺子屋、小清 こせい の鏡山の如き、粋の粋を抜き、婉 ゑん の婉を選ぶ、此を栞りに本機に対せば、音節 かたりぶし の抑揚 あげさげ より絃 いと の調べ撥 ばち の冴 さえ 、美音の妙處は、悉く、脳神経に沁 し み入りて、その感 かん 特 こと に深かるべく、春の夜 よ の宴席はいふも更なり、雨の夕 ゆふべ 雪の旦 あした の徒然を慰むる料具ともなりなんかし。

   明治四十年八月
           天賞堂主人誌


 ⦿美音の栞り第壹編目次  (太夫いろは順)

    豊竹呂昇

 ⦿壺坂霊験記(澤市内の段)
 ⦿本朝廿四孝(十種香の段)
 ⦿伽羅先代萩(御殿の場)

    竹本春子太夫

 ⦿朝顔日記(宿屋の段)
 ⦿三勝半七(酒屋の段)
 ⦿安達ケ原(袖萩祭文の段)
 ⦿彦山権現(六助住家の段)

    竹本時子

 ⦿菅原伝授手習鑑(松王屋敷の段)
 ⦿三十三間堂(木遣り)
 ⦿梅川忠兵衛(新口村の段)
 ⦿時雨の炬燵(紙屋の段)

    竹本大隅太夫

 ⦿壺坂霊験記(澤市内の段)
 ⦿同    (萬歳)
 ⦿義経千本桜(鮓屋の段)
 ⦿お妻八郎兵衛(鱣谷の段)
 ⦿一ノ谷嫩軍記(熊谷陣屋の段)

    竹本染太夫

 ⦿絵本太功記(尼ケ崎の段)
 ⦿お俊伝兵衛(堀川の段)
 ⦿攝州合邦ヶ辻(合邦内の段)

    竹本津太夫

 ⦿伊賀越道中雙六(沼津の段)
 ⦿お俊伝兵衛(堀川猿廻し)
 ⦿白石噺(吉原揚屋の段)

    竹本津バメ大夫

 ⦿白石噺(新吉原の段)
 ⦿菅原伝授手習鑑(桜丸切腹の段)

    竹本長廣

 ⦿絵本太功記(尼ケ崎の段)
 ⦿伽羅先代萩(政岡忠義の段)
 ⦿菅原伝授手習鑑(寺子屋の段)
 ⦿三十三間堂(柳の由来)
 ⦿本朝廿四孝(十種香の段)

    竹本南部大夫
 
 ⦿菅原伝授手習鑑(寺子屋の段)
 ⦿お染久松(野崎村の段)
 ⦿お俊伝兵衛(堀川の段)

    竹本源太夫

 ⦿八陣守護城(八冊目)
 ⦿仮名手本忠臣蔵(本蔵下屋敷の段)
 ⦿源平盛衰記(逆艪の松)
 ⦿伽羅先代萩(御殿の場)

    竹本錣太夫

 ⦿お染久松(野崎村の段)
 ⦿お俊伝兵衛(堀川の段)
 ⦿絵本太功記(尼ケ崎の段)
 ⦿三十三間堂(木遣り)
 ⦿壇の浦の兜軍記(阿古屋)琴入

    竹本七五三太夫

 ⦿日吉丸稚桜(五郎助住家の段)
 ⦿御所桜(弁慶上使の段)
 ⦿箱根霊験(筆助内の段)

    竹本雛太夫

 ⦿傾城阿波の鳴門(順礼歌の段)
 ⦿千両幟(猪名川内の段)
 ⦿三勝半七(琴入)
 ⦿本朝廿四孝(狐火)琴入

    竹本文太夫

 ⦿梅川忠兵衛(淡路町の段)
 ⦿源平盛衰記(逆艪の段)
 ⦿菅原伝授手習鑑(寺子屋の段)
 ⦿玉藻前(道春館の段)
 ⦿鏡山(又助住家の段)

 ⦿写声機平円盤 〔第・号・〇を省略、漢数字を英数字に等々変更した。)

   義太夫之部

 2914A 壺坂(澤市内の段) 其一 浄瑠璃 三絃 豊竹呂昇
     B           其二
 2915A 廿四孝(十種香の段)其一 浄瑠璃 三絃 豊竹呂昇 
     B           其二
     C           其三
 2916A 先代萩       其一 浄瑠璃 三絃 豊竹呂昇
     B           其二
     C           其三
     D           其四
 2832A 朝顔日記(宿屋の段)其一 浄瑠璃 竹本春子太夫 三絃 豊澤新左衛門
     B           其二
     C           其三
     D           其四
     E           其五
     F           其六
     G           其七
 2833A 三勝半七(酒屋の段)其一 浄瑠璃 竹本春子太夫 三絃 豊澤新左衛門
     B           其二
     C           其三
 2907A 安達ケ原(袖萩祭文の段)其一 浄瑠璃 竹本春子太夫 三絃 豊澤新左衛門
     B           其二
     C           其三
 2908A 彦山権現(六助住家の段)其一 浄瑠璃 竹本春子太夫 三絃 豊澤新左衛門
     B           其二
     C           其三
     D           其四
 2935A 菅原伝授手習鑑(松王屋敷の段)其一 浄瑠璃 竹本時子 三絃 鶴澤團次郎
     B           其二
 2937  三十三間堂(木遣り)     浄瑠璃 竹本時子 三絃 鶴澤團次郎
 2938  傾城恋飛脚 梅川忠兵衛(新口村の段) 浄瑠璃 竹本時子 三絃 鶴澤團次郎
 2939  時雨の炬燵(紙屋の段)    浄瑠璃 竹本時子 三絃 鶴澤團次郎
 2830A 壺坂霊験記(澤市内の段)其一 浄瑠璃 竹本大隅太夫 三絃 鶴澤清六
     B             其二
     C             其三
     D             其四
     E             其五
     F             其六
 2831  壺坂霊験記(萬歳)      浄瑠璃 竹本大隅太夫 三絃 鶴澤清六
 2874A 義経千本桜(鮓屋の段) 其一 浄瑠璃 竹本大隅太夫 三絃 鶴澤清六
     B             其二
     C             其三
 2875A 桜鰐恨の鮫鞘 お妻八郎兵衛 (鱣谷の段) 其一 浄瑠璃 竹本大隅太夫 三絃 鶴澤清六
     B             其二
     C             其三
     D             其四
     E             其五
     F             其六
     G             其七
     H             其八
 2879A             其九
     B             其十
     C             其十一
 2878A 一ノ谷嫩軍記 熊谷陣屋 其一 浄瑠璃 竹本大隅太夫 三絃 鶴澤清六
     B             其二
     C             其三
     D             其四
     E             其五
     F             其六
     G             其七
 2804A 絵本太功記(尼ヶ崎の段)其一 浄瑠璃 竹本染太夫 三絃 豊澤廣作
     B             其二
     C             其三
     D             其四
     E             其五
     F             其六
     G             其七
     H             其八
     I             其九
     J             其十
     K             其十一
 2805A お俊伝兵衛(堀川の段) 其一 浄瑠璃 竹本染太夫 三絃 豊澤廣作
     B             其二
     C             其三
     D             其四
 2806A 合邦ヶ辻        其一 浄瑠璃 竹本染太夫 三絃 豊澤廣作
     B             其二
     C             其三
     D             其四
     E             其五
     F             其六
     G             其七
 2895A 伊賀越道中雙六 沼津の段 其一 浄瑠璃 竹本津太夫 三絃 豊澤猿糸 
     B             其二
     C             其三
 2912A             其四
     B             其五
 2896A 近頃河原の達引 お俊伝兵衛 (堀川猿回廻し)其一 浄瑠璃 竹本津太夫 三絃 豊澤猿糸 同 豊澤猿作
     B             其二
     C             其三
     D             其四
     E             其五
 2913A 白石噺(吉原揚屋の段) 其一 浄瑠璃 竹本津太夫 三絃 豊澤猿糸
     B             其二
 2904A 白石噺(新吉原の段)  其一 浄瑠璃 竹本津バメ太夫 三絃 鶴澤綱造
     B             其二
     C             其三
 2905A 菅原伝授手習鑑(桜丸切腹の段)其一 浄瑠璃 竹本津バメ太夫 三絃 鶴澤綱造
     B             其二
     C             其三
 2897  太功記十段目(尼ヶ崎の段)  浄瑠璃 三絃 竹本長廣
 2899A 先代萩(政岡忠義の段) 其一 浄瑠璃 三絃 竹本長廣
     B             其二
 2900A 菅原伝授手習鑑(寺子屋の段)其一 浄瑠璃 三絃 竹本長廣
     B             其二
 2902A 三十三間堂(柳の由来) 其一 浄瑠璃 三絃 竹本長廣
     B             其二
     C             其三
 2901  本朝廿四孝(十種香の段)   浄瑠璃 三絃 竹本長廣
 2919A 菅原伝授手習鑑(寺子屋の段)其一 浄瑠璃 竹本南部太夫 三絃 鶴澤鶴太郎
     B             其二
     C             其三
     D             其四
     E             其五
     F             其六
     G             其七
     H             其八
     I             其九
     J             其十
 2925A 新版歌祭文 お染久松(野崎村の段)其一 浄瑠璃 竹本南部太夫 三絃 鶴澤鶴太郎
     B             其二
 2926A 近頃河原の達引 お俊伝兵衛 (堀川の段)其一 浄瑠璃 竹本南部太夫 三絃 鶴澤鶴太郎
     B             其二
 2880A 八陣守護城 八冊目の切 其一 浄瑠璃 竹本源太夫 三絃 野澤吉松
     B             其二
 2881              其三
 2882A 仮名手本忠臣蔵 本蔵下屋敷 其一 浄瑠璃 竹本源太夫 三絃 野澤吉松
     B             其二
     C             其三
 2883  盛衰記 逆艪の松       浄瑠璃 竹本源太夫 三絃 野澤吉松
 2884A 先代(御殿の段)    其一 浄瑠璃 竹本源太夫 三絃 野澤吉松
     B             其二
     C             其三
 2826A お染久松(野崎村の段) 其一 浄瑠璃 竹本錣太夫 三絃 豊澤猿二郎
     B             其二
 2827A お俊伝兵衛(堀川の段) 其一 浄瑠璃 竹本錣太夫 三絃 豊澤猿二郎
     B             其二
 2828A 太功記(尼ヶ崎の段)  其一 浄瑠璃 竹本錣太夫 三絃 豊澤猿二郎
     B             其二
 2829A 三十三間堂(木遣り)  其一 浄瑠璃 竹本錣太夫 三絃 豊澤猿二郎
     B             其二
     C             其三
     D             其四
 2922A 壇浦兜軍記(阿古屋)琴入 其一 浄瑠璃 竹本錣太夫 三絃 豊澤猿二郎 琴 鶴澤團次郎
     B             其二
 2807A 日吉丸稚桜(五郎助住家の段)其一 浄瑠璃 竹本七五三太夫 三絃 鶴澤勇造
     B             其二
     C             其三
     D             其四
     E             其五
 2808A 御所桜(弁慶上使の段) 其一 浄瑠璃 竹本七五三太夫 三絃 鶴澤勇造
     B             其二
     C             其三
     D             其四
     E             其五
     F             其六
     G             其七
     H             其八
     I             其九
     J             其十
 2809A 箱根霊験 筆助内    其一 浄瑠璃 竹本七五三太夫 三絃 鶴澤勇造
     B             其二
 2920  阿波の鳴門(順礼歌の段)   浄瑠璃 竹本雛太夫 三絃 豊澤猿二郎
 2921  千両幟(猪名川内の段)    浄瑠璃 竹本雛太夫 三絃 豊澤猿二郎
 2923  三勝半七(琴入)       浄瑠璃 竹本雛太夫 三絃 豊澤猿二郎 琴 鶴澤團次郎
 2924  廿四孝(狐火)(琴入)    浄瑠璃 竹本雛太夫 三絃 豊澤猿二郎 琴 鶴澤團次郎
 2876A 梅川忠兵衛(淡路町の段)其一 浄瑠璃 竹本文太夫 三絃 野澤勝太郎
     B             其二
 2877A 盛衰記(逆艪の段)   其一 浄瑠璃 竹本文太夫 三絃 野澤勝太郎
     B             其二
     C             其三
 2909A 菅原伝授手習鑑(寺子屋の段)其一 浄瑠璃 竹本文太夫 三絃 豊澤新右衛門
     B             其二
     C             其三
 2910  玉藻前三段目(道春館の段)  浄瑠璃 竹本文太夫 三絃 野澤勝太郎
 2911  鏡山(又助住家の段)     浄瑠璃 竹本文太夫 三絃 野澤勝太郎
 
 (非売品) 明治四十年九月三十日発行 編輯兼発行者 江澤金五郎

 COLUMBIA GRPHOPHONE      


「写声機平円盤発売広告」 天賞堂 (1904.1.1)

2020年01月21日 | 音譜目録 天賞堂
 
 
  写声機平円盤

    明治三十六年十月廿七日第一回新輸入
    明治三十六年十一月八日発売開始

      一名 音声の写真
                                    
 ◉最新発明一大進歩 写声機 グラホフォン 平円盤発売広告

 写声機(グラホフォン)と従来の蓄音機(フォノクラフ)とは今や全く其選を殊にし「ジスク」平円盤の最新発明ありてよりは画然各別となれり●蓄音機は速記用事務用若くは当座蓄音発声の事に応用するを以て美術上に於ては価値も多からざるに至れり●写声機は之に異なり声楽、器楽、唱歌、詩吟、物語、語学等凡そ発声に係る美術の最極度に達するの妙機なれは平円盤成功の今日にては紳士令夫人の座右に欠く可からざるの楽器と同様の高度に上れり●故に今日の写声機平円盤を将て従来の蓄音機蠟管と同視するは猶電車を将て乗合馬車に比するに同じきなり●速記代り及び事務用の外に差向たる音曲等は蓄音機蠟管にて一時の用に充つれども到底不十分たるを免れず●写声機は現時「ジスク」平円盤の成功に由て欧米各国にて有名なる奏楽家唱歌者は皆其曲を写声せしめて専ら貴族名門の娯楽に供し第廿世紀の一大進歩を美術上に貢献しつヽあり●是に由て天賞堂は当春を以て特に技手を米国写声機平円盤制作会社より招聘し我国現時著名の奏楽唱歌の諸大家に請ひ其奏曲を写声し之を米国に送り平円盤に製造せしむる事と成せり●此平円盤製造漸く成り第一回の分既に到着し第二回も亦十二月上旬を以て到着するの予定なり●奏曲は
 軍楽〇軍歌〇謡曲〇詩吟〇長唄(囃子)〇琴曲〇笛曲〇三絃曲〇一中節〇河東節〇義太夫節〇大薩摩〇新内節〇端唄〇俗歌等の
諸曲にして百余種の多に及び凡そ日本楽曲を網羅して余さゞるを期するなり●第一回着の平円盤は未だ公然発売広告せさるに既に多数を売り尽して余す所は僅少と成りぬ●第二回着に至らば更に完全の奏曲を整へ得るなり●冀くは諸君閣下この写声機平円盤の従来行はれたる蓄音機蠟管に全然相同じからざるを実試し其然るを證得あらば速に購求して高尚の清娯に供し玉へ 

    東京市京橋区尾張町二丁目(電話新橋特三三三、三一五三)
  時計宝玉内外雑貨類 貴金属美術品及銃砲火薬 天賞堂本店
 ●平円盤写声機価格及曲名一覧御入用ノ方ハ郵券二銭封入御申込アレ

  ◉平円盤奏曲者

   ●陸軍戸山学校軍楽隊●宝生九郎●福地桜痴●橘知定●吉永経和●合田春悦●菅野序遊●杵屋六左衛門●芳村伊十郎●常磐津林中●岸沢文字兵衛●竹本相生大夫●鶴沢弥七●長原梅園社中●清元弥生太夫●清元梅吉●納所辦次郎●松本長●沼田含翠●金剛鈴之助●喜多太平太●観世清康 

  其他諸大家数十名

 上の広告は、明治三十七年一月一日発行の『文藝倶楽部』第十巻 第一号 博文館 に掲載されたものである。

「最新 米国製両面盤『レコード』曲種一斑」 天賞堂(1912.1)2

2018年12月17日 | 音譜目録 天賞堂

 

   〔⦿最新 米国製両面盤『レコード』曲種一斑 (特価貳圓宛)の続き〕

 曲種    曲名             曲種    曲名

 義太夫   先代萩            義太夫   玉藻前
 義太夫   寺子屋            義太夫   白石噺
 義太夫   御所櫻瓣慶上使        義太夫   御所櫻瓣慶上使
 義太夫   日吉丸            義太夫   梅川忠兵衛
 義太夫   壷阪寺            義太夫   壷阪寺
 義太夫   紙治             義太夫   紙治
 義太夫   朝顔日記大井川        義太夫   朝顔日記大井川
 義太夫   梅川忠兵衛          義太夫   櫓太鼓
 義太夫   伊賀越            義太夫   瓣慶上使
 義太夫   先代萩            義太夫   壺坂
 義太夫   梅川忠兵衛          義太夫   安達ケ原
 義太夫   鳴戸             義太夫   合邦辻
 義太夫   朝顔日記           義太夫   朝顔日記
 義太夫   白石噺            義太夫   日吉丸
 義太夫   太十             義太夫   鈴ヶ森
 義太夫   寺子屋            義太夫   太十
 義太夫   野崎連引           義太夫   廿四孝
 義太夫   壺坂             義太夫   鳴門
 臺詞    先代萩            臺詞    先代萩
 臺詞    忠臣蔵            臺詞    紙治
 臺詞    熊谷陣屋           臺詞    紙治
 臺詞    木村長門守          臺詞    引窓
 臺詞    忠臣蔵            臺詞    丸橋忠彌
 清元    神田祭            清元    北洲千年壽
 清元    梅の春            清元    吉原雀
 清元    三人生醉           清元    淺間
 清元    保名             清元    保名
 清元    淺間             清元    志賀三番叟
 軍談    決死隊            軍談    決死隊
 落語    高砂屋            神楽    道化年始掛合話
 落語    猿丸太夫           阿放陀羅経 日露戦争虫盡し
 落語    素見道楽           俗曲    元祖かつぽれ
 落語    千早             阿放陀羅経 名所盡し
 落語    馬部屋            落語    煙管返し
 物真似   鶏 馬 犬          俗曲    伊勢音頭
 物真似   鶏 馬 犬          阿放陀羅経 無い物盡し
 俗曲    元祖かつぽれ         阿放陀羅経 名所盡し
 俗曲    伊勢音頭           阿放陀羅経 二百十日の嵐
 俗曲    奴さん            阿放陀羅経 日露戦争蟲盡し
 神楽    大神楽夏祭鎌倉        阿放陀羅経 無い物盡し
 落語    素見道楽           落語    高砂屋
 俗曲    トツチリトン         大津繪   橋盡し
 俗曲    文句入都々逸         俗曲    ゾメキ節
 端唄    潮来節            端唄    竹に成りたや
 追分    尺八入追分節         甚句    詩入米山
 影芝居   先代萩            影芝居   鞘當
 影芝居   丸橋忠彌           俗曲    推量節
 影芝居   瓣天小僧           影芝居   幡随院長兵衛
 影芝居   先代萩            甚句    詩入米山
 影芝居   瓣天小僧           俗曲    チヤンカンポン、オツチヨコチヨイ
 影芝居   丸橋忠彌           俗曲    コンリヤコリヤ
 俗曲    御座付三下り         俗曲    尺八カツポレ
 追分    忍路高島           追分    鳥も通わぬ
 追分    鳥も通わぬ          追分    何卒ゝ
 追分    何卒ゝ            追分    雨に叩かれ
 追分    尺八追分節          俗曲    喇叭節
 追分    鳥も通わぬ          追分    蝦夷や松前、忍路高島
 俗曲    博覧会            追分    蝦夷や松前、忍路高島
 端唄    御所の庭           追分    鳥も通わぬ
 追分    追分節            神楽    道化出産掛合話
 浪花節   雷電小野川          浪花節   國定忠治
 浪花節   赤穂義士           浪花節   中山安兵衛
 浪花節   成田利生記          浪花節   檜山大作
 浪花節   龍の口            浪花節   龍の口
 端唄    御所車            端唄    夕暮
 端唄    紀伊國            端唄    春雨
 端唄    秋の夜            端唄    二上り新内
 端唄    梅にも春           端唄    淺く共
 端唄    京の四季           端唄    二上り新内
 端唄    紀伊國            端唄    春雨
 端唄    夕暮             端唄    御所車
 端唄    梅にも春           端唄    竹に成りたや
 端唄    潮来節            端唄    淺く共
 端唄    浪の上            端唄    獅子のほんかいな
 端唄    淀の川瀬           端唄    京の四季
 端唄    淀の川瀬           端唄    潮来節
 俗曲    縁かいな           俗曲    有明節
 俗曲    推量節            俗曲    文句入都々逸
 俗曲    名古屋甚句          俗曲    ドンゝ、ラッパ、猫じゃゝ
 俗曲    仙臺節            甚句    名古屋甚句
 俗曲    法界節            俗曲    鎌倉節
 端唄    海晏寺            俗曲    文句入都々逸
 俗曲    文句入都々逸         甚句    名古屋甚句
 俗曲    博多節            甚句    名古屋甚句
 甚句    名古屋甚句          俗曲    ドンゝ、ラッパ、猫じゃゝ
 俗曲    カツポレ           甚句    二上り甚句
 俗曲    喇叭節            俗曲    サノサ節
 俗曲    四季の歌           俗曲    詩入サノサ節
 俗曲    推量節            俗曲    磯節
 俗曲    ふいとさ節          甚句    運動甚句
 俗曲    都々逸            俗曲    茄子と南瓜
 俗曲    詩入都々逸          俗曲    猫じゃゝ
 俗曲    博多節            俗曲    忠勇武断
 木遣    木遣くづし          俗曲    伊豫節
 甚句    詩入米山甚句         俗曲    ふいとさ節
 甚句    角力甚句           甚句    運動甚句
 甚句    詩入米山           俗曲    磯節
 甚句    詩入米山           俗曲    茄子と南瓜
 俗曲    カツポレ           俗曲    御座付三下り
 俗曲    尺八かつぽれ         俗曲    サノサ節
 俗曲    尺八かつぽれ         俗曲    サノサ節
 俗曲    住吉             俗曲    詩入サノサ節
 俗曲    サノサ利久節         俗曲    四季の歌
 俗曲    喇叭、サノサ節        阿放陀羅経 二百十日の嵐
 俗曲    法界節            俗曲    おいとこ、深川節
 俗曲    法界節            俗曲    仙臺節
 俗曲    都々逸            俗曲    伊豫節
 俗曲    ヤンレサコイ、チヤンカンポン 俗曲    猫じゃゝ
 木遣    金輪             木遣    獅子の木遣
    此他数千種

  (東京國文社印行)

 ⦿平円盤写声機及『レコード』割引券

    本表中記載の写声機及『レコード』御購得の御方に対しては此券引換に本特価より更に五分の割引を為すべし
       明治四十五年一月元旦発行   天賞堂本店


「最新 米国製両面盤名人『レコード』曲種一斑」他 天賞堂(1912.1)1

2018年12月16日 | 音譜目録 天賞堂

 

 謹賀新年  天賞堂主 江澤金五郎
  明治四十五年一月元旦

  副啓
  高門益々御繁栄御超歳之段大慶至極に奉存候下て弊堂儀積年のご寵眷に依り業務日に拡張し既に客歳の如きは在来の大阪出張所を新築して大阪支店と改称し規模宏大欧米店舗の組織に準じて開明日進の範を示し江湖の賞讃を博せるもの是全く愛顧諸君の賜物にして深く感謝する所に御座候茲に弊堂は新春の祝意を表し併せて平素御高恩の萬一に奉酬度と存じ御座右の娯楽とし又は御贈呈品として方今無二と称せらるヽ弊堂創製の大声写声機平円盤が近時製造上の改良進歩に伴ひ著るしく販売額の増加を見るに至れるを以て更に価格に大低減を行ひ数千曲種中最も新奇多趣味のもの及び新式機械をも今後左表の如く空前無比の非常廉売仕候何卒微意御諒察多少共御高需奉希上候先は年頭の御祝詞旁々右御案内申上候謹言

 ⦿ 最新 米国製両面盤名人『レコード』曲種一斑

 奏曲者 浄瑠璃 竹本攝津大掾 三味線 豊澤廣助
 ●義太夫二十四孝六面壹組     ‥‥ 特価 七圓五十錢 
 奏曲者 杵屋六左衛門、杵屋勘五郎、芳村伊十郎、望月太左衛門、望月太左藏 外貳名
 ●長唄 勧進帳及鶴亀拾貳面壹組  ‥‥ 特価 拾五圓
 ●長唄 娘道成寺六面       ‥‥ 特価 七圓五拾錢
 ●長唄 石橋四面壹組       ‥‥ 特価 五圓
 ●長唄 父や母及黒髪貳面     ‥‥ 特価 貳圓五拾錢
 ●長唄 鞍馬山貳面        ‥‥ 特価 貳圓五拾錢
 ●長唄 丸橋忠彌及宵は待ち 貳面 ‥‥ 特価 貳圓五拾錢
 奏曲者 杵屋六左衛門、杵屋勘五郎、芳村伊十郎、石原重雄、太田勘七、新田小一郎
 ●長唄 秋の色種四面壹組     ‥‥ 特価五圓
 ●長唄 元禄花見踊及吾妻八景貳面 ‥‥ 特価貳圓五拾錢
 ●長唄 勧進帳雀踊屋臺囃子貳面  ‥‥ 特価貳圓五拾錢
 奏曲者 常磐津林中、岸澤文字兵衛、岸澤八百八
 ●常磐津 乗合船惠方萬歳六面壹組 ‥‥ 特価七圓五拾錢
 ●常磐津 夕霧及山姥貳面     ‥‥ 特価貳圓五拾錢
 ●常磐津 将門及關の戸貳面    ‥‥ 特価貳圓五拾錢
 ●常磐津 法界坊及關の戸生醉貳面 ‥‥ 特価貳圓五拾錢
 ●常磐津 梅川忠兵衛 道行戀の三度笠(十四吋片面)特価四圓
 奏曲者 杵屋六左衛門、杵屋勘五郎、芳村伊十郎、清元梅吉、清元延壽太夫、清元梅三郎 外四名
 ●清元、長唄掛合 喜撰拾面壹組  ‥‥ 特価拾貳圓五拾錢

 此他謡曲には寶生九郎、梅若萬三郎、観世清康
 ●琵琶には吉水經和、橘知定、平豊彦、那須祐直
 ●三曲には荒木竹翁、荒木古童、今井慶松
 ●義太夫には竹本攝津大掾、竹本大隅太夫、竹本春子太夫、豊竹呂昇
 ●芝居臺詞には中村雁次郎、中村芝翫
 ●軍談には美當一調等あり
 悉く當代の諸名家を網羅せり


 
 ●新製平圓盤片面『レコード』 ‥ 特価八拾錢以上各種

 ⦿最新 米国製両面盤『レコード』曲種一斑 (特価貳圓宛)

 曲種    曲名           曲種    曲名

 音楽    観兵式          音楽    告別行進曲 
 音楽    観兵式          音楽    観艦式行進曲
 音楽    軍艦行進曲        音楽    君ヶ代
 音楽    御所車          音楽    紀伊國
 音楽    喜撰           音楽    軍用鞄
 音楽    行進曲          音楽    三鞭酒
 音楽    三鞭酒          音楽    舞曲波ワルス
 音楽    行進曲          音楽    舞曲深紅色飾襷
 音楽    六段 上         音楽    六段 下
 音楽    大山元帥行進曲      音楽    告別行進曲
 音楽    春雨           音楽    舌出三番叟
 音楽    カツポレ         音楽    越後獅子
 音楽    ランサー         音楽    軍艦行進曲
 音楽    春雨           音楽    カツポレ
 音楽    波ワルス         音楽    帝國ポルカ
 音楽    雛鶴三番叟        音楽    越後獅子
 謡曲    隅田川          謡曲    葛城
 謡曲    草紙洗          謡曲    嵐山
 謡曲    笠の段          謡曲    高砂
 謡曲    猩々           謡曲    羽衣
 謡曲    櫻川           謡曲    葛城
 謡曲    三井寺          謡曲    隅田川
 謡曲    松風           謡曲    羽衣
 謡曲    放下僧          謡曲    七騎落
 謡曲    玉葛           謡曲    小督
 謡曲    蝉丸           謡曲    山姥
 謡曲    熊坂           謡曲    船瓣慶
 謡曲    七騎落          謡曲    女郎花
 詩吟    踏破           薩摩琵琶  川中島
 筑前琵琶  太田道灌         詩吟    捨子、男子立志
 筑前琵琶  石童丸          詩吟    月落鞭声粛々、意気堂々
 筑前琵琶  曾我夜打         詩吟    孤軍奮闘
 詩吟    櫻狩           詩吟    一穂寒燈
 詩吟    白虎隊          薩摩琵琶  北白川宮殿下台湾入
 薩摩琵琶  常陸丸          薩摩琵琶  川中島
 筑前琵琶  石童丸          薩摩琵琶  城山
 筑前琵琶  北白川宮殿下台湾入    薩摩琵琶  義光武勇錦の御旗
 筑前琵琶  小督局          筑前琵琶  湖水乗切
 筑前琵琶  楠公           筑前琵琶  北白川宮殿下台湾入
 筑前琵琶  静御前          筑前琵琶  扇の的
 薩摩琵琶  北白川宮殿下台湾入    薩摩琵琶  石童丸
 薩摩琵琶  城山           薩摩琵琶  大楠公
 薩摩琵琶  義光の武勇        薩摩琵琶  小督の局
 薩摩琵琶  常陸丸          詩吟    一穂寒燈
 三曲    松風           三曲    八千代獅子
 三曲    吾妻獅子         三曲    春の調
 三曲    越後獅子         三曲    松竹梅
 三曲    千鳥の曲         三曲    住吉
 三曲    六段 上         三曲    六段 下
 三曲    菊水           三曲    根引の松
 三曲    四季の眺         三曲    地久節
 三曲    松竹梅          清笛    安宅の松
 三曲    松竹梅          三曲    住吉
 琴曲    美多禮          三曲    越後獅子
 唱歌    夕立、鳩ポツポ、雀    唱歌    舌切雀、達磨、白よこいゝ
 唱歌    兎と亀、鳩ポツポ、桃太郎 唱歌    花咲爺、蟲の楽隊
 唱歌    兎、笛と太鼓       唱歌    電車唱歌
 唱歌    君ケ代          唱歌    花咲爺
 新内    新内流し         新内    蘭蝶
 新内    お駒才三         新内    千両幟
 新内    明烏           新内    明烏
 新内    三勝           新内    彌次喜太
 新内    明烏           新内    蘭蝶
 草笛    越後獅子         新内    新内流し
 新内    明烏           新内    明烏
 草笛    鶴亀(二上り)      俗曲    都々逸
 草笛    八千代獅子        清楽    安宅の松
 草笛    八千代獅子        義太夫   櫓太鼓
 義太夫   堀川           義太夫   堀川
 義太夫   千本櫻          義太夫   陣屋
 義太夫   朝顔日記         義太夫   朝顔日記
 義太夫   廿四孝          義太夫   大功記
 義太夫   大功記          義太夫   七福神
 義太夫   鳴戸           義太夫   阿古屋
 義太夫   三勝半七         義太夫   三勝半七
 義太夫   三勝半七         義太夫   廿四孝
 義太夫   三勝半七         義太夫   七福神
 義太夫   日吉丸          義太夫   丗三間堂
 義太夫   阿古屋          義太夫   櫓太鼓
 義太夫   熊谷呼返し        義太夫   熊谷呼返し
 義太夫   鈴ヶ森          義太夫   丗三間堂
 義太夫   日吉丸          義太夫   太功記
 義太夫   太功記          義太夫   太功記
 義太夫   丗三間堂         義太夫   丗三間堂
 義太夫   野崎連引         義太夫   野崎連引
 義太夫   廿四孝連引        義太夫   廿四孝連引
 義太夫   八陣           義太夫   八陣
 義太夫   本藏下屋敷        義太夫   本藏下屋敷奥
 義太夫   先代萩          義太夫   先代萩


「大声 写声機平円盤レコード特価表(明治42年4月新輸入品)其二」天賞堂(1909.4)3

2018年12月14日 | 音譜目録 天賞堂

  

  〔上の写真は、裏面の「美音の栞抜粋(其二)」より〕

  ⦿俗歌雑曲之部

 御座付三下り           大阪屋新吉                       貳円五〇   十吋
 御座付三下り           吉原 孝作、小奴、小勝 外三人             貳円貳五   十吋
 かつぽれ             新ばし 須磨子 外二名                 貳円五〇   十吋
 尺八かつぽれ           高橋吐龍                        貳円五〇   十吋
 尺八推量、磯節          高橋吐龍                        貳円五〇   十吋
 サノサ節(ヴワイオリン)     唄  柳亭芝鶴 ヴワイオリン  田中正風        貳円五〇   十吋
 追分節(雨に叩かれ)       札幌歌次                        貳円五〇   十吋
 追分節(御忍路高島)       札幌歌次                        貳円五〇   十吋
 追分節(何卒々々)        札幌歌次                        貳円五〇   十吋
 都々逸              都々逸 坊扇歌                     貳円五〇   十吋
 都々逸(文句入)         都々逸 坊扇歌                     貳円五〇   十吋
 追分節(笠を手に持ち 尺八入)  唄  柳亭芝鶴 尺八 田中正風             貳円五〇   十吋
 角力甚句(三絃入)        荒岩亀之助                       貳円五〇   十吋
 名古屋甚句            大阪屋新吉                       貳円五〇   十吋
 詩入米山甚句           柳屋千代香                       貳円五〇   十吋
 文句入米山甚句          柳屋千代香                       貳円貳五   十吋
 磯節、越後甚句          新橋 登女子                      貳円貳五   十吋
 米山甚句(詩入)         唄  柳亭芝鶴 ヴワイオリン  田中正風        貳円貳五   十吋
 ソーダヨ節及甚句         大阪屋新吉                       貳円〇〇   十吋
 甚句               新松葉屋 おしゆん                   壹円五〇   七吋
 大津繪              唄  笑福亭圓若 三絃 たね子             貳円貳五   十吋
 大津繪(水盡し)         七昇亭 花山文                     貳円〇〇   十吋
 深川節              吉原 喜代次、お夏、お定                貳円五〇   十吋
 サノサ、利久節          柳屋千代香                       貳円五〇   十吋
 ヤンレサコイ節 チヤンカンポン  柳屋千代香                       貳円五〇   十吋
 コンリヤコリヤ節         柳屋千代香                       貳円五〇   十吋
 二上り新内            札幌歌次                        貳円五〇   十吋
 住吉               布袋屋お定                       貳円五〇   十吋
 山王祭              三桝屋 勝次郎、樂丸、萬代               貳円貳五   十吋
 太神楽夏祭鎌倉          春風亭櫻枝                       貳円貳五   十吋
 流行歌寄             春風亭 楓枝 三味線 藤花               貳円貳五   十吋
 有明及磯節            新橋 貞子、清子、夏子                 貳円貳五   十吋
 伊勢音頭             三遊亭小傅遊、柳亭茶樂、柳亭お喜代、三遊亭右喜代    貳円貳五   十吋
 追分入都々逸           三遊亭右喬                       貳円貳五   十吋
 エンカイナ(ヴァイオリン入)   唄  柳亭芝鶴 ヴワイオリン  田中正風        貳円貳五   十吋
 追分節              深澤恒造                        貳円貳五   十吋
 三階節              都々逸坊扇歌                      貳円貳五   十吋
 エンカイナ節と東雲節       法界連                         貳円貳五   十吋
 ラッパ節とサノサ節        法界連                         貳円貳五   十吋
 人は武士             法界連                         貳円貳五   十吋
 法界節(掛合噺)         法界連                         貳円貳五   十吋
 盆踊リ              新富連中                        貳円貳五   十吋
 をいとこ深川節          新富連中                        貳円貳五   十吋
 磯節               唄  笑福亭圓若 三絃 たね子             貳円貳五   十吋
 かつぽれ             橘家圓坊                        貳円貳五   十吋
 有明節              柳家千代香                       貳円貳五   十吋
 春雨(合奏)           法界連                         貳円貳五   十吋
 イッチャゝ節           春風亭 楓枝  三絃 柳亭お喜代            貳円〇〇   十吋
 関西ラッパ節           春風亭 楓枝  三絃 柳亭お喜代            貳円〇〇   十吋
 エンカイナ節           三遊亭 小傅遊 柳亭 茶樂               貳円〇〇   十吋
 三下り土手の蛍          新橋  喜代次、直次、とめ子、須磨子          貳円〇〇   十吋
 トッチリトン都々逸        寶集亭金之助                      貳円〇〇   十吋
 チョイトゝ節           大阪屋新吉                       貳円〇〇   十吋
 トッチリトン           橘家圓坊                        貳円〇〇   十吋
 ステヽコ             橘家圓坊                        貳円〇〇   十吋
 コスノト             大阪 豆鶴、丸子 八重鶴                貳円〇〇   十吋
 都々逸              新柳屋 小歌 三河屋 小峰               壹円六五   十吋
 法界節              新柳屋 小歌 三河屋 小峰               壹円六五   十吋

  〔裏面の「美音の栞抜粋(其二)」など省略〕


「大声 写声機平円盤レコード特価表(明治42年4月新輸入品)其二」天賞堂(1909.4)2

2018年12月14日 | 音譜目録 天賞堂

 

  〔上の写真は、裏面の「美音の栞抜粋(其二)」より〕

  ⦿軍談之部

 曲名                     奏曲者                   特価     吋
 
 決死隊(一)                 美當一調                  貳円五〇   十吋
 決死隊(二)                 美當一調                  貳円五〇   十吋
 決死隊(三)                 美當一調                  貳円五〇   十吋
 決死隊(四)                 美當一調                  貳円五〇   十吋

  ⦿講談之部
 
 鹽原太助(馬別れ)              西尾麟慶                  貳円〇〇   十吋
 義士討入                   昇龍齋貞丈                 貳円〇〇   十吋
 一心太助                   田邊千山                  貳円〇〇   十吋
 大久保彦左衛門(豹の皮)           松林伯知                  壹円六五   十吋
 西郷、勝、品川会見              松林伯知                  壹円六五   十吋
 東台侠客新藏兄弟               西尾麟慶                  壹円六五   十吋
 太平記赤坂山(抜駆け)            寶井馬琴                  壹円六五   十吋
 地震加藤                   寶井馬琴                  壹円六五   十吋

  ⦿落語之部

 高砂屋                    柳屋小さん                 貳円五〇   十吋
 素見道楽                   柳屋小さん                 貳円五〇   十吋
 猿丸太夫                   柳屋小さん                 貳円五〇   十吋
 千早                     柳屋小さん                 貳円五〇   十吋
 寺號山號                   三遊亭小圓遊                貳円貳五   十吋
 壁金                     橘家圓坊                  貳円貳五   十吋
 鹿兒島拳                   曽呂利新左衛門               壹円六五   十吋
 栴檀菖蒲                   笑福亭枝鶴                 壹円六五   十吋
 菅原息子                   橘家圓坊                  壹円六五   十吋

  ⦿物真似之部

 鶏馬犬                    中村六忠次                 貳円五〇   十吋
 
  ⦿芝居臺詞之部

 丸橋忠彌(堀端)               俳優 市川左團次              貳円五〇   十吋
 平維茂                    俳優 市川左團次              貳円五〇   十吋
 先代萩(一)           俳優 中村芝翫  三絃  竹本歌賀太夫 鶴澤萬次郎   貳円五〇   十吋
 先代萩(二)           俳優 中村芝翫  三絃  竹本歌賀太夫 鶴澤萬次郎   貳円五〇   十吋
 熊谷陣屋             俳優 中村雁治郎 浄瑠璃 竹本一菱太夫 三絃 鶴澤勇七 貳円五〇   十吋
 引窓               俳優 中村雁治郎 浄瑠璃 竹本一菱太夫 三絃 鶴澤勇七 貳円五〇   十吋
 紙治(河庄)           俳優 中村雁治郎 浄瑠璃 竹本一菱太夫 三絃 鶴澤勇七 貳円五〇   十吋
 曽我五郎対面                 俳優 市川高麗藏              貳円五〇   十吋
 木村長門守                  俳優 市川高麗藏              貳円五〇   十吋

  ⦿影芝居之部

 丸橋忠彌堀端           市川左團次 市川権十郎                 貳円貳五   十吋
 先代萩床下の場          市川高麗藏                       貳円貳五   十吋
 瓣天小僧濵松屋          尾上菊五郎 市村羽左衛門                貳円貳五   十吋
 鈴ヶ森              市川團十郎 市川権十郎                 貳円貳五   十吋
 
  ⦿端唄之部

 御所の庭             吉原 喜代次 お夏 お貞                貳円五〇   十吋
 紀伊の國             布袋屋お定                       貳円五〇   十吋
 淀の川瀬             千歳米坡                        貳円五〇   十吋
 浪の上              千歳米坡                        貳円五〇   十吋
 鎗錆               唄  笑福亭圓若 三絃 たね子             貳円五〇   十吋
 宇治は茶所            吉原 お夏、お貞、清子                 貳円貳五   十吋
 梅にも春             新松葉家 おしゆん                   貳円貳五   十吋
 香に迷ふ             新松葉家 おしゆん                   貳円貳五   十吋
 夕暮(馬子唄入)         唄  笑福亭圓若 三絃 たね子             貳円貳五   十吋
 桃太郎の歌            新橋 貞子、清子、夏子                 貳円貳五   十吋
 秋の夜              新橋 貞子、清子、夏子                 貳円貳五   十吋
 涙の上にも(二上り)       大阪屋新吉                       貳円〇〇   十吋
 海晏寺              墨馬席 長吉 松本席 壽美               壹円六五   十吋
 
  ⦿長唄之部

 吾妻八景             新松葉家 おしゆん                   貳円〇〇   十吋
 吾妻八景             新柳屋  小歌   三河屋 小峰            壹円六五   十吋
 御國の光 其一          山城屋米八 外四名                   壹円六五   十吋
 御國の光 其二          山城屋米八 外四名                   壹円六五   十吋
 御國の光 其三          山城屋米八 外四名                   壹円六五   十吋
 御國の光 其四          山城屋米八 外四名                   壹円六五   十吋


「大声 写声機平円盤レコード特価表(明治42年4月新輸入品)其二」天賞堂(1909.4)1

2018年12月13日 | 音譜目録 天賞堂

 

 ⦿ 大声 写声機平円盤レコード特価表 (明治四拾貳年四月新輸入品) 其二

 ⦿義太夫之部

 曲名                     奏曲者                   特価     吋

 櫓太鼓(曲引)                口上  竹本相生太夫 三絃 鶴澤彌七    貳円五〇   十吋
 太功記(夕顔棚)               浄瑠璃 竹本殿太夫  三絃 竹本和佐太夫  貳円五〇   十吋
 二十四孝(十種香の段)            浄瑠璃 竹本殿太夫  三絃 竹本和佐太夫  貳円五〇   十吋
 阿波の鳴門(順礼歌)             浄瑠璃 竹本殿太夫  三絃 竹本和佐太夫  貳円五〇   十吋
 熊谷陣屋                   浄瑠璃 三絃 竹本小清           貳円五十   十吋
 朝顔日記(一)(大井川)           浄瑠璃 三絃 竹本小清           貳円五十   十吋
 朝顔日記(二)(大井川)           浄瑠璃 三絃 竹本小清           貳円五十   十吋
 義経千本桜(一)(父も聞こえず 母様もより) 浄瑠璃 竹本大隅太夫 三絃 鶴澤清六    貳円五十   十吋
 義経千本桜(二)(維盛卿は気の毒とより)   浄瑠璃 竹本大隅太夫 三絃 鶴澤清六    貳円五十   十吋
 一の谷熊谷陣屋(一)(鐘は無情とより)    浄瑠璃 竹本大隅太夫 三絃 鶴澤清六    貳円五十   十吋
 一の谷熊谷陣屋(二)(これ申し其笛がより)  浄瑠璃 竹本大隅太夫 三絃 鶴澤清六    貳円五十   十吋
 一の谷熊谷陣屋(三)(親子の縁のより)    浄瑠璃 竹本大隅太夫 三絃 鶴澤清六    貳円五十   十吋
 一の谷熊谷陣屋(四)(イヤ実験により)    浄瑠璃 竹本大隅太夫 三絃 鶴澤清六    貳円五十   十吋
 一の谷熊谷陣屋(五)(実験に備へしより)   浄瑠璃 竹本大隅太夫 三絃 鶴澤清六    貳円五十   十吋
 一の谷熊谷陣屋(六)(アイとばかり女房はより)浄瑠璃 竹本大隅太夫 三絃 鶴澤清六    貳円五十   十吋
 一の谷熊谷陣屋(七)(申し藤の方より)    浄瑠璃 竹本大隅太夫 三絃 鶴澤清六    貳円五十   十吋
 太功記(二)(先立つ不幸より)        浄瑠璃 竹本染太夫  三絃 豊澤廣作    貳円五〇   十吋
 太功記(四)(時延びる程より)        浄瑠璃 竹本染太夫  三絃 豊澤廣作    貳円五〇   十吋
 太功記(五)(此世の縁やより)        浄瑠璃 竹本染太夫  三絃 豊澤廣作    貳円五〇   十吋
 太功記(六)(胸は八千代の玉椿より)     浄瑠璃 竹本染太夫  三絃 豊澤廣作    貳円五〇   十吋
 太功記(七)(のう初菊より)         浄瑠璃 竹本染太夫  三絃 豊澤廣作    貳円五〇   十吋
 太功記(八)(三人は涙押包みより)      浄瑠璃 竹本染太夫  三絃 豊澤廣作    貳円五〇   十吋
 太功記(九)(ひつそぎ竹のより)       浄瑠璃 竹本染太夫  三絃 豊澤廣作    貳円五〇   十吋
 太功記(十)(不義の富貴はより)       浄瑠璃 竹本染太夫  三絃 豊澤廣作    貳円五〇   十吋
 堀川鳥邊山(琴入)              浄瑠璃 竹本殿太夫  三絃 竹本和佐太夫  三絃 琴 鶴澤勇造 貳円貳五  十吋
 野崎村(連引)                浄瑠璃 竹本殿太夫  三絃 竹本和佐太夫  三絃 琴 鶴澤勇造 貳円貳五  十吋
 白石噺(揚屋の段)              浄瑠璃 竹本殿太夫  三絃 竹本和佐太夫  三絃 琴 鶴澤勇造 貳円貳五  十吋
 廿四孝(狐火琴入)              浄瑠璃 竹本殿太夫  三絃 竹本和佐太夫  三絃 琴 鶴澤勇造 貳円貳五  十吋
 加賀見山(其一)               浄瑠璃 三絃 竹本小清           貳円貳五   十吋
 太功記(十段目其一)             浄瑠璃 三絃 竹本小清           貳円貳五   十吋
 安達原(袖萩祭文)              浄瑠璃 三絃 竹本小清           貳円貳五   十吋
 壺阪寺(澤市内)               浄瑠璃 三絃 竹本小清           貳円貳五   十吋
 寺小屋(いろは送り)             浄瑠璃 三絃 竹本小清           貳円貳五   十吋
 布引の瀧(其一)               浄瑠璃 三絃 竹本小清           貳円貳五   十吋
 布引の瀧(其二)               浄瑠璃 三絃 竹本小清           貳円貳五   十吋
 合邦ヶ辻(其一)               浄瑠璃 三絃 竹本小清           貳円貳五   十吋
 合邦ヶ辻(其二)               浄瑠璃 三絃 竹本小清           貳円貳五   十吋
 太功記(これ見給へより)           浄瑠璃 三絃 竹本東猿           貳円貳五   十吋
 お妻八郎兵衛 其二(あい夫れもよう合点より) 浄瑠璃 竹本大隅太夫 三絃 鶴澤清六    貳円貳五   十吋
 お染久松野崎村 其二(思ひ合たる恋中より)  浄瑠璃 竹本錣太夫  三絃 豊澤猿次郎   貳円貳五   十吋
 壺坂萬歳                   浄瑠璃 竹本錣太夫  三絃 豊澤猿次郎   貳円貳五   十吋
 太功記 其一(爰に刈り取るより)       浄瑠璃 竹本錣太夫  三絃 豊澤猿次郎   貳円貳五   十吋
 廿四孝 其一(こんな殿御より)        浄瑠璃 三絃 豊竹呂昇           貳円貳五   十吋
 廿四孝 其三(そも見紛ふてより)       浄瑠璃 三絃 豊竹呂昇           貳円貳五   十吋
 菅原傅授寺子屋(二)(色白々とより)     浄瑠璃 竹本文太夫  三絃 野澤勝太郎   貳円〇〇   十吋
 菅原傅授寺子屋(三)(冥土の旅へより)    浄瑠璃 竹本文太夫  三絃 野澤勝太郎   貳円〇〇   十吋
 梅川忠兵衛(二)(チヨット寄てより)     浄瑠璃 竹本文太夫  三絃 野澤勝太郎   貳円〇〇   十吋
 三勝酒屋(一)(跡には園がより)       浄瑠璃 三絃 竹本長廣           貳円〇〇   十吋
 三勝酒屋(二)(今更返らぬより)       浄瑠璃 三絃 竹本長廣           貳円〇〇   十吋
 三勝酒屋(三)(御気に入らぬとより)     浄瑠璃 三絃 竹本長廣           貳円〇〇   十吋
 御所櫻瓣慶上使 其一(年若けれど利発者より) 浄瑠璃 竹本七五三太夫 三絃 豊澤勇造   壹円六五   十吋
 御所櫻瓣慶上使 其四(これつかつかとより)  浄瑠璃 竹本七五三太夫 三絃 豊澤勇造   壹円六五   十吋
 御所櫻瓣慶上使 其五(娘が聞く前恥しくより) 浄瑠璃 竹本七五三太夫 三絃 豊澤勇造   壹円六五   十吋
 御所櫻瓣慶上使 其六(起き行く袂より)    浄瑠璃 竹本七五三太夫 三絃 豊澤勇造   壹円六五   十吋
 御所櫻瓣慶上使 其八(押肌脱げばより)    浄瑠璃 竹本七五三太夫 三絃 豊澤勇造   壹円六五   十吋
 御所櫻瓣慶上使 其九(イヤ申し御夫婦様より) 浄瑠璃 竹本七五三太夫 三絃 豊澤勇造   壹円六五   十吋
 御所櫻瓣慶上使 其十(めぐり廻りてより)   浄瑠璃 竹本七五三太夫 三絃 豊澤勇造   壹円六五   十吋
 本藏下屋敷 其一(斯くと白葉の咲くより)   浄瑠璃 竹本源太夫   三絃 野澤吉松   壹円六五   十吋
 櫻丸切腹の段 其一 (義を立て守るより)   浄瑠璃 竹本燕太夫   三絃 鶴澤綱造   壹円六五   十吋
 玉藻前(ネグラはなれしより)         浄瑠璃 竹本長八    三絃 竹本時子   壹円六五   十吋
 一ノ谷寶引 其一(月も爽やけきより)     浄瑠璃 小清水     三絃 鶴澤錦絲   壹円六五   十吋
 一ノ谷寶引 其二(東雲近きより)       浄瑠璃 小清水     三絃 鶴澤錦絲   壹円六五   十吋
 一ノ谷寶引 其三(ナニ敦盛は打たれしより)  浄瑠璃 小清水     三絃 鶴澤錦絲   壹円六五   十吋
 一ノ谷寶引 其四(アルばかりでより)     浄瑠璃 小清水     三絃 鶴澤錦絲   壹円六五   十吋
 一ノ谷寶引 其五(きようさんなりけり)    浄瑠璃 小清水     三絃 鶴澤錦絲   壹円六五   十吋
 一ノ谷寶引 其六(詰り合ひより)       浄瑠璃 小清水     三絃 鶴澤錦絲   壹円六五   十吋
 一ノ谷寶引 其七(尾籠ながらより)      浄瑠璃 小清水     三絃 鶴澤錦絲   壹円六五   十吋
 二十四孝 狐火 琴入(思ひにやこがれより)  浄瑠璃 竹本雛太夫 三絃 豊澤猿次郎 琴 鶴澤團次郎 貳円八十 十二吋
 阿波の鳴門(南無大悲の観音様より)      浄瑠璃 竹本雛太夫 三絃 豊澤猿次郎 琴 鶴澤團次郎 貳円八十 十二吋
 寺子屋(一)(表はそれ共より)        浄瑠璃 竹本南部太夫  三絃 鶴澤鶴太郎  貳円八〇   十二吋
 寺子屋(三)(一禮は先づ跡の事より)     浄瑠璃 竹本南部太夫  三絃 鶴澤鶴太郎  貳円八〇   十二吋
 寺子屋(七)(悲歎の涙より)         浄瑠璃 竹本南部太夫  三絃 鶴澤鶴太郎  貳円八〇   十二吋
 寺子屋(八)(小太郎が死骸より)       浄瑠璃 竹本南部太夫  三絃 鶴澤鶴太郎  貳円八〇   十二吋
 寺子屋(九)(御臺若君より)         浄瑠璃 竹本南部太夫  三絃 鶴澤鶴太郎  貳円八〇   十二吋
 寺子屋(十)(らむうるめ見る親心より)    浄瑠璃 竹本南部太夫  三絃 鶴澤鶴太郎  貳円八〇   十二吋
 お染久松野崎村 連引(思ひ合たるより)    浄瑠璃 竹本南部太夫  三絃 鶴澤鶴太郎  貳円八〇   十二吋
 お俊傅兵衛 堀川 連引(三)(色淺黄うらより)浄瑠璃 竹本染太夫 三絃 豊澤廣作 外一名 貳円八〇   十二吋
 お俊傅兵衛 堀川 連引(四)(染殿そなたとより)浄瑠璃 竹本染太夫 三絃 豊澤廣作 外一名 貳円八〇  十二吋
 梅忠(大阪を立退いてもより)         浄瑠璃 竹本時子    三絃 鶴澤圓次郎  貳円八〇   十二吋
 紙治(憎ましやんすがより)          浄瑠璃 竹本時子    三絃 鶴澤圓次郎  貳円八〇   十二吋
 松王屋敷の段(一)(おヽやさしいより)    浄瑠璃 竹本時子    三絃 鶴澤圓次郎  貳円八〇   十二吋
 阿古屋(一)(三曲)             浄瑠璃 竹本殿太夫 三絃 竹本和佐太夫 琴 鶴澤勇造 貳円八〇 十二吋
 先代萩(二)                 竹本小清                  貳円八〇   十二吋
 先代萩                    竹本東猿                  貳円八〇   十二吋
 源平布引瀧(三人上戸)            浄瑠璃 竹本殿太夫   三絃 竹本和佐太夫 壹円五〇   七吋
 日吉丸(三段目)               浄瑠璃 竹本殿太夫   三絃 竹本和佐太夫 壹円五〇   七吋
 妹背山                    浄瑠璃 竹本殿太夫   三絃 竹本和佐太夫 壹円五〇   七吋


「大声 写声機平円盤レコード特価表(明治42年4月新輸入品)其一」天賞堂(1909.4)3

2018年12月09日 | 音譜目録 天賞堂

 

 ⦿大薩摩之部

 曲名            奏曲者                                   特価   吋
    
                  伊十郎事 
 石橋    (其一)    唄   大薩摩文太夫 三絃 杵屋勘五郎 笛 望月太左藏 太鼓 柏扇之助   四円〇〇 十吋
               大小鼓 望月長九郎
               三絃  杵屋六左衛門
 石橋    (其二)    唄   大薩摩文太夫 三絃 杵屋勘五郎 笛 望月太左藏 太鼓 柏扇之助   四円〇〇 十吋
               大小鼓 望月長九郎
               三絃  杵屋六左衛門
 石橋    (其四)    唄   大薩摩文太夫 三絃 杵屋勘五郎 笛 望月太左藏 太鼓 柏扇之助   四円〇〇 十吋
               大小鼓 望月長九郎
               三絃  杵屋六左衛門
                  伊十郎事
 蜘蛛の拍子舞(其一)    唄   大薩摩文太夫 三絃 杵屋勘五郎 笛 望月多喜藏 小鼓 望月太左衛門 四円八〇 十二吋
               太鼓  望月金三郎  太鼓 望月太三吉
               三絃  杵屋六左衛門
 蜘蛛の拍子舞(其二)    唄   大薩摩文太夫 三絃 杵屋勘五郎 笛 望月多喜藏 小鼓 望月太左衛門 四円八〇 十二吋
               太鼓  望月金三郎  太鼓 望月太三吉
               三絃  杵屋六左衛門
 蜘蛛の拍子舞(其三)    唄   大薩摩文太夫 三絃 杵屋勘五郎 笛 望月多喜藏 小鼓 望月太左衛門 四円八〇 十二吋
               太鼓  望月金三郎  太鼓 望月太三吉
               三絃  杵屋六左衛門
 蜘蛛の拍子舞(其五)    唄   大薩摩文太夫 三絃 杵屋勘五郎 笛 望月多喜藏 小鼓 望月太左衛門 四円八〇 十二吋
               太鼓  望月金三郎  太鼓 望月太三吉
               三絃  杵屋六左衛門
 蜘蛛の拍子舞(其六)    唄   大薩摩文太夫 三絃 杵屋勘五郎 笛 望月多喜藏 小鼓 望月太左衛門 四円八〇 十二吋
               太鼓  望月金三郎  太鼓 望月太三吉
               三絃  杵屋六左衛門
 蜘蛛の拍子舞(其七)    唄   大薩摩文太夫 三絃 杵屋勘五郎 笛 望月多喜藏 小鼓 望月太左衛門 四円八〇 十二吋
               太鼓  望月金三郎  太鼓 望月太三吉
               三絃  杵屋六左衛門
 五條橋   (其一)    唄   大薩摩文太夫 三絃 杵屋勘五郎 笛 望月多喜藏 小鼓 望月太左衛門 四円八〇 十二吋
               太鼓  望月金三郎  太鼓 望月太三吉
               三絃  杵屋六左衛門
                  伊十郎事
 鞍馬山   (其一)    唄   大薩摩文太夫 三絃 杵屋勘五郎 三絃 杵屋六左衛門         参円貳〇 十吋
 鞍馬山   (其ニ)    唄   大薩摩文太夫 三絃 杵屋勘五郎 三絃 杵屋六左衛門         参円貳〇 十吋
 筑摩川           唄   大薩摩文太夫 三絃 杵屋勘五郎 三絃 杵屋六左衛門         参円貳〇 十吋
 
 ⦿常磐津之部

 夕霧            浄瑠璃 常磐津林中 三絃 岸澤文字兵衛 上調子 岸澤八百八         参円貳〇 十吋
 式の山姥          浄瑠璃 常磐津林中 三絃 岸澤文字兵衛 上調子 岸澤八百八         参円貳〇 十吋
 将門            浄瑠璃 常磐津林中 三絃 岸澤文字兵衛 上調子 岸澤八百八         参円貳〇 十吋
 法界坊           浄瑠璃 常磐津林中 三絃 岸澤文字兵衛 上調子 岸澤八百八         参円貳〇 十吋
 乗合船惠方萬歳(其一)   浄瑠璃 常磐津林中 三絃 岸澤文字兵衛 上調子 岸澤八百八         参円貳〇 十吋
 乗合船惠方萬歳(其二)   浄瑠璃 常磐津林中 三絃 岸澤文字兵衛 上調子 岸澤八百八         参円貳〇 十吋
 乗合船惠方萬歳(其三)   浄瑠璃 常磐津林中 三絃 岸澤文字兵衛 上調子 岸澤八百八         参円貳〇 十吋
 乗合船惠方萬歳(其四)   浄瑠璃 常磐津林中 三絃 岸澤文字兵衛 上調子 岸澤八百八         参円貳〇 十吋
 乗合船惠方萬歳(其五)   浄瑠璃 常磐津林中 三絃 岸澤文字兵衛 上調子 岸澤八百八         参円貳〇 十吋
 乗合船惠方萬歳(其六)   浄瑠璃 常磐津林中 三絃 岸澤文字兵衛 上調子 岸澤八百八         参円貳〇 十吋
 関の戸(生醉)       浄瑠璃 常磐津林中 三絃 岸澤文字兵衛 上調子 岸澤八百八         参円貳〇 十吋
 関の戸(墨染の出)     浄瑠璃 常磐津林中 三絃 岸澤文字兵衛 上調子 岸澤八百八         参円貳〇 十吋
 式三番叟          浄瑠璃 常磐津林中 三絃 岸澤文字兵衛 上調子 岸澤八百八         五円貳〇 十吋
 梅川忠兵衛 道行恋の三度笠 浄瑠璃 常磐津林中 三絃 岸澤文字兵衛 上調子 岸澤八百八         五円貳〇 十吋
 靭猿            浄瑠璃 常磐津林中 三絃 岸澤文字兵衛 上調子 岸澤八百八         五円貳〇 十吋
 戻り橋           寶集家金之助                                貳円〇〇 十吋
 堀川(曲引)        寶集家金之助                                貳円〇〇 十吋
 靭猿            浄瑠璃 常磐津文字太夫 三絃 常磐津文字兵衛                貳円〇〇 十吋   
 三保松           浄瑠璃 常磐津文字太夫 三絃 常磐津文字兵衛                貳円〇〇 十吋
 将門            浄瑠璃 常磐津文字太夫 三絃 常磐津文字兵衛                壹円六五 十吋
 宗清    (其一)    浄瑠璃 常磐津文字太夫 三絃 常磐津文字兵衛                壹円六五 十吋
 宗清    (其二)    浄瑠璃 常磐津文字太夫 三絃 常磐津文字兵衛                壹円六五 十吋
 八犬傅           浄瑠璃 常磐津文字太夫 三絃 常磐津文字兵衛                壹円六五 十吋

 ⦿清元之部

 神田祭り          浄瑠璃 清元彌生太夫 三絃 清元梅吉 上調子 清元藤吉           貳円五〇 十吋
 北洲千年壽         浄瑠璃 清元彌生太夫 三絃 清元梅吉 上調子 清元藤吉           貳円五〇 十吋
 吉原雀           浄瑠璃 清元彌生太夫 三絃 清元梅吉 上調子 清元藤吉           貳円五〇 十吋
 志賀山三番叟        浄瑠璃 清元彌生太夫 三絃 清元梅吉 上調子 清元藤吉           貳円五〇 十吋
 保名物狂          浄瑠璃 清元彌生太夫 三絃 清元梅吉 上調子 清元藤吉           貳円五〇 十吋
 三人生醉(笑ひ)      浄瑠璃 清元彌生太夫 三絃 清元梅吉 上調子 清元藤吉           貳円五〇 十吋
 梅の春           浄瑠璃 清元彌生太夫 三絃 清元梅吉 上調子 清元藤吉           貳円五〇 十吋
 淺間(一)         浄瑠璃 清元延壽太夫 三絃 清元梅吉 上調子 清元梅三郎          貳円五〇 十吋
 淺間(二)         浄瑠璃 清元延壽太夫 三絃 清元梅吉 上調子 清元梅三郎          貳円五〇 十吋
 淺間(三)         浄瑠璃 清元延壽太夫 三絃 清元梅吉 上調子 清元梅三郎          貳円五〇 十吋
 淺間(四)         浄瑠璃 清元延壽太夫 三絃 清元梅吉 上調子 清元梅三郎          貳円五〇 十吋
 淺間(五)         浄瑠璃 清元延壽太夫 三絃 清元梅吉 上調子 清元梅三郎          貳円五〇 十吋
 淺間(六)         浄瑠璃 清元延壽太夫 三絃 清元梅吉 上調子 清元梅三郎          貳円五〇 十吋
 淺間(七)         浄瑠璃 清元延壽太夫 三絃 清元梅吉 上調子 清元梅三郎          貳円五〇 十吋
 淺間(八)         浄瑠璃 清元延壽太夫 三絃 清元梅吉 上調子 清元梅三郎          貳円五〇 十吋
 淺間(九)         浄瑠璃 清元延壽太夫 三絃 清元梅吉 上調子 清元梅三郎          貳円五〇 十吋
 淺間(合方囃子入)(十)  浄瑠璃 清元延壽太夫 三絃 清元梅吉 上調子 清元梅三郎          貳円八〇 十二吋
               小鼓  望月太左衛門 太鼓 柏扇吉  太鼓  望月金三郎
 保名物狂(一)(囃子入)  浄瑠璃 清元延壽太夫 三絃 清元梅吉 上調子 清元梅三郎          貳円五〇 十吋
               小鼓  望月太左衛門 太鼓 柏扇吉  太鼓  望月金三郎
 保名物狂(二)(囃子入)  浄瑠璃 清元延壽太夫 三絃 清元梅吉 上調子 清元梅三郎          貳円五〇 十吋
               小鼓  望月太左衛門 太鼓 柏扇吉  太鼓  望月金三郎
 保名物狂(三)(囃子入)  浄瑠璃 清元延壽太夫 三絃 清元梅吉 上調子 清元梅三郎          貳円五〇 十吋
               小鼓  望月太左衛門 太鼓 柏扇吉  太鼓  望月金三郎
 保名物狂(四)(囃子入)  浄瑠璃 清元延壽太夫 三絃 清元梅吉 上調子 清元梅三郎          貳円五〇 十吋
               小鼓  望月太左衛門 太鼓 柏扇吉  太鼓  望月金三郎
 保名物狂(五)(囃子入)  浄瑠璃 清元延壽太夫 三絃 清元梅吉 上調子 清元梅三郎          貳円五〇 十吋
               小鼓  望月太左衛門 太鼓 柏扇吉  太鼓  望月金三郎
 保名物狂(六)(囃子入)  浄瑠璃 清元延壽太夫 三絃 清元梅吉 上調子 清元梅三郎          貳円五〇 十吋
               小鼓  望月太左衛門 太鼓 柏扇吉  太鼓  望月金三郎
 喜撰            新富連中                                  貳円貳五 十吋
 玉川            新橋  喜代次、直次、とめ子、須磨子                    貳円〇〇 十吋
 鞍馬獅子          墨馬席 長吉 松本席 壽美                         壹円六五 十吋

 ⦿草笛之部

 越後獅子          笛   望月太左藏  三絃 杵屋淺吉                    貳円五〇 十吋
 八千代獅子         笛   望月太左藏  三絃 杵屋淺吉                    貳円五〇 十吋
 鶴亀(二上り)       笛   萬代     三絃 樂丸                      貳円五〇 十吋

 ⦿河東節之部

 熊野            新橋  喜代次、直次、とめ子、須磨子                    貳円〇〇 十吋

 ⦿新内之部

 明烏(正夢)        浄瑠璃 富士松加賀太夫 三絃 富士松仲藏 富士松九藏            貳円五〇 十吋
 新内流し(うどんや、笛入、なげぶし) 浄瑠璃 富士松加賀太夫 三絃 富士松仲藏 富士松九藏       貳円五〇 十吋
 三勝            浄瑠璃 富士松加賀太夫 三絃 富士松仲藏 富士松九藏            貳円五〇 十吋
 蘭蝶            浄瑠璃 富士松加賀太夫 三絃 富士松仲藏 富士松九藏            貳円五〇 十吋
 かさね           浄瑠璃 富士松加賀太夫 三絃 富士松仲藏 富士松九藏            貳円八〇 十吋
 白木屋           浄瑠璃 富士松加賀太夫 三絃 富士松仲藏 富士松九藏            貳円八〇 十吋
 千両幟           浄瑠璃 富士松加賀太夫 三絃 富士松仲藏 富士松九藏            貳円八〇 十吋
 夕霧            浄瑠璃 富士松加賀太夫 三絃 富士松仲藏 富士松九藏            貳円八〇 十吋
 明烏            浄瑠璃 富士松加賀太夫 三絃 富士松仲藏 富士松九藏            貳円八〇 十吋

 ⦿木遣之部

 二上り木遣くづし(笛太鼓入咲た櫻)  三桝屋 勝次郎  樂丸、萬代                   貳円五〇 十吋
 本調子木遣くづし(富士の白雪)    三桝屋 勝次郎  樂丸、萬代                   貳円五〇 十吋
 金輪(太鼓入)       喜代次、お定、お夏、外二名                         貳円五〇 十吋
 黒金 其一(太鼓入)    吉原  喜代次、お定、お夏、外二名                     貳円貳五 十吋
 木遣ドンシヨメ       吉原  喜代次、外二名                           壹円五〇 七吋
 木遣テコ          吉原  喜代次、外二名                           壹円五〇 七吋


「大声 写声機平円盤レコード特価表(明治42年4月新輸入品)其一」天賞堂(1909.4)2

2018年12月09日 | 音譜目録 天賞堂

 

 〔上の写真は、裏面の「美音の栞抜粋(其一)」より〕

 ⦿長唄之部

 曲名            奏曲者                                  特価   吋

 勧進帳(旅の衣)      唄  芳村伊十郎 三絃 杵屋勘五郎 笛 望月太左藏 大小鼓 望月長九郎  四円〇〇 十吋
               太鼓 柏扇之助  
               三絃 杵屋六左衛門 
 勧進帳(時しも頃は)    唄  芳村伊十郎  三絃 杵屋勘五郎 笛 望月太左藏 大小鼓 望月長九郎 四円〇〇 十吋
               太鼓 柏扇之助
               三絃 杵屋六左衛門
 勧進帳(是れやこの)    唄  芳村伊十郎 三絃 杵屋勘五郎 笛 望月太左藏 大小鼓 望月長九郎  四円〇〇 十吋
               太鼓 柏扇之助  
               三絃 杵屋六左衛門 
 勧進帳(夫れ山伏といつぱ) 唄  芳村伊十郎  三絃 杵屋勘五郎 笛 望月太左藏 大小鼓 望月長九郎 四円〇〇 十吋
               太鼓 柏扇之助
               三絃 杵屋六左衛門
 勧進帳(こは嬉しや)    唄  芳村伊十郎 三絃 杵屋勘五郎 笛 望月太左藏 大小鼓 望月長九郎  四円〇〇 十吋
               太鼓 柏扇之助  
               三絃 杵屋六左衛門 
 勧進帳(士卒を引連れ)   唄  芳村伊十郎  三絃 杵屋勘五郎 笛 望月太左藏 大小鼓 望月長九郎 四円〇〇 十吋
               太鼓 柏扇之助
               三絃 杵屋六左衛門
 勧進帳(鎧に添し)     唄  芳村伊十郎 三絃 杵屋勘五郎 笛 望月太左藏 大小鼓 望月長九郎  四円〇〇 十吋
               太鼓 柏扇之助  
               三絃 杵屋六左衛門 
 勧進帳(人目の関の)    唄  芳村伊十郎  三絃 杵屋勘五郎 笛 望月太左藏 大小鼓 望月長九郎 四円〇〇 十吋
               太鼓 柏扇之助
               三絃 杵屋六左衛門
 勧進帳(元より辨慶)    唄  芳村伊十郎 三絃 杵屋勘五郎 笛 望月太左藏 大小鼓 望月長九郎  四円〇〇 十吋
               太鼓 柏扇之助  
               三絃 杵屋六左衛門 
 勧進帳(鳴るは瀧の水)   唄  芳村伊十郎  三絃 杵屋勘五郎 笛 望月太左藏 大小鼓 望月長九郎 四円〇〇 十吋
               太鼓 柏扇之助
               三絃 杵屋六左衛門
 娘道成寺(其一)      唄  芳村伊十郎 三絃 杵屋勘五郎 笛 望月太左藏 大小鼓 望月長九郎  四円〇〇 十吋
               太鼓 柏扇之助  
               三絃 杵屋六左衛門 
 娘道成寺(其二)      唄  芳村伊十郎  三絃 杵屋勘五郎 笛 望月太左藏 大小鼓 望月長九郎 四円〇〇 十吋
               太鼓 柏扇之助
               三絃 杵屋六左衛門
 娘道成寺(其四)      唄  芳村伊十郎 三絃 杵屋勘五郎 笛 望月太左藏 大小鼓 望月長九郎  四円〇〇 十吋
               太鼓 柏扇之助  
               三絃 杵屋六左衛門 
 娘道成寺(其五)      唄  芳村伊十郎  三絃 杵屋勘五郎 笛 望月太左藏 大小鼓 望月長九郎 四円〇〇 十吋
               太鼓 柏扇之助
               三絃 杵屋六左衛門
 娘道成寺(其六)      唄  芳村伊十郎 三絃 杵屋勘五郎 笛 望月太左藏 大小鼓 望月長九郎  四円〇〇 十吋
               太鼓 柏扇之助  
               三絃 杵屋六左衛門
 宵は待ち(メリヤス)    唄  芳村伊十郎 三絃 杵屋勘五郎 三絃 杵屋六左衛門          参円貳〇 十吋        
 勧進帳(序)        唄  芳村伊十郎 三絃 杵屋勘五郎 三絃 杵屋六左衛門          参円貳〇 十吋 
 執着獅子(笛入り)     唄  芳村伊十郎 三絃 杵屋勘五郎 笛 望月太喜藏 大小鼓 望月太左衛門 参円貳〇 十吋
               太鼓 望月仙右衛門  
               三絃 杵屋六左衛門 
 雀踊り屋台囃子       唄  芳村伊十郎 三絃 杵屋勘五郎 笛 望月太喜藏 大小鼓 望月太左衛門 四円〇〇 十吋
               太鼓 望月仙右衛門
               三絃 杵屋六左衛門
 丸橋忠弥(立廻り)     唄  芳村伊十郎 三絃 杵屋勘五郎 笛 望月太喜藏 大小鼓 望月太左衛門 四円〇〇 十吋
               太鼓 望月仙右衛門  
               三絃 杵屋六左衛門 
 吉原雀           唄  芳村伊十郎 三絃 杵屋勘五郎 笛 望月太喜藏 大小鼓 望月太左衛門 四円〇〇 十吋
               太鼓 望月仙右衛門
               三絃 杵屋六左衛門
 勧進帳           唄  芳村伊十郎    三絃 杵屋勘五郎     ピヤノ 太田勘七    四円〇〇 十吋
               ヴアイオリン 石原重雄 ヴアイオリン 新田小一郎
               三絃 杵屋六左衛門
 秋の色種(其一)      唄  芳村伊十郎    三絃 杵屋勘五郎     ピヤノ 太田勘七    四円〇〇 十吋
               ヴアイオリン 石原重雄 ヴアイオリン 新田小一郎
               三絃 杵屋六左衛門
 秋の色種(其二)      唄  芳村伊十郎 三絃 杵屋勘五郎        ピヤノ 太田勘七    四円〇〇 十吋
               ヴアイオリン 石原重雄 ヴアイオリン 新田小一郎
               三絃 杵屋六左衛門
 秋の色種(其三)      唄  芳村伊十郎    三絃 杵屋勘五郎     ピヤノ 太田勘七    四円〇〇 十吋
               ヴアイオリン 石原重雄 ヴアイオリン 新田小一郎
               三絃 杵屋六左衛門
 秋の色種(其四)      唄  芳村伊十郎    三絃     杵屋勘五郎 ピヤノ 太田勘七    四円〇〇 十吋
               ヴアイオリン 石原重雄 ヴアイオリン 新田小一郎
               三絃 杵屋六左衛門
 吾妻八景          唄  芳村伊十郎    三絃     杵屋勘五郎 ピヤノ 太田勘七    四円〇〇 十吋
               ヴアイオリン 石原重雄 ヴアイオリン 新田小一郎
               三絃 杵屋六左衛門
 元禄花見踊         唄  芳村伊十郎    三絃     杵屋勘五郎 ピヤノ 太田勘七    四円〇〇 十吋
               ヴアイオリン 石原重雄 ヴアイオリン 新田小一郎
               三絃 杵屋六左衛門
 喜撰(一)         長唄 芳村伊十郎  三絃   杵屋勘五郎 浄瑠璃 清元延壽太夫      四円〇〇 十吋
               三絃 清元梅吉   上調子  清元梅三郎 大小鼓 望月太左衛門
               笛  望月太喜藏  拍子木鉦 望月金三郎
               三絃 杵屋六左衛門
 喜撰(二)         長唄 芳村伊十郎  三絃   杵屋勘五郎 浄瑠璃 清元延壽太夫      四円〇〇 十吋
               三絃 清元梅吉   上調子  清元梅三郎 大小鼓 望月太左衛門
               笛  望月太喜藏  拍子木鉦 望月金三郎
               三絃 杵屋六左衛門
 喜撰(三)         長唄 芳村伊十郎  三絃   杵屋勘五郎 浄瑠璃 清元延壽太夫      四円〇〇 十吋
               三絃 清元梅吉   上調子  清元梅三郎 大小鼓 望月太左衛門
               笛  望月太喜藏  拍子木鉦 望月金三郎
               三絃 杵屋六左衛門
 喜撰(四)         長唄 芳村伊十郎  三絃   杵屋勘五郎 浄瑠璃 清元延壽太夫      四円〇〇 十吋
               三絃 清元梅吉   上調子  清元梅三郎 大小鼓 望月太左衛門
               笛  望月太喜藏  拍子木鉦 望月金三郎
               三絃 杵屋六左衛門
 喜撰(五)         長唄 芳村伊十郎  三絃   杵屋勘五郎 浄瑠璃 清元延壽太夫      四円〇〇 十吋
               三絃 清元梅吉   上調子  清元梅三郎 大小鼓 望月太左衛門
               笛  望月太喜藏  拍子木鉦 望月金三郎
               三絃 杵屋六左衛門
 喜撰(六)         長唄 芳村伊十郎  三絃   杵屋勘五郎 浄瑠璃 清元延壽太夫      四円〇〇 十吋
               三絃 清元梅吉   上調子  清元梅三郎 大小鼓 望月太左衛門
               笛  望月太喜藏  拍子木鉦 望月金三郎
               三絃 杵屋六左衛門
 喜撰(七)         長唄 芳村伊十郎  三絃   杵屋勘五郎 浄瑠璃 清元延壽太夫      四円〇〇 十吋
               三絃 清元梅吉   上調子  清元梅三郎 大小鼓 望月太左衛門
               笛  望月太喜藏  拍子木鉦 望月金三郎
               三絃 杵屋六左衛門
 喜撰(八)         長唄 芳村伊十郎  三絃   杵屋勘五郎 浄瑠璃 清元延壽太夫      四円〇〇 十吋
               三絃 清元梅吉   上調子  清元梅三郎 大小鼓 望月太左衛門
               笛  望月太喜藏  拍子木鉦 望月金三郎
               三絃 杵屋六左衛門
 喜撰(九)         長唄 芳村伊十郎  三絃   杵屋勘五郎 浄瑠璃 清元延壽太夫      四円〇〇 十吋
               三絃 清元梅吉   上調子  清元梅三郎 大小鼓 望月太左衛門
               笛  望月太喜藏  拍子木鉦 望月金三郎
               三絃 杵屋六左衛門


「大声 写声機平円盤レコード特価表(明治42年4月新輸入品)其一」天賞堂(1909.4)1

2018年12月08日 | 音譜目録 天賞堂

 

 ⦿ 大声 写声機平円盤レコード特価表 (明治四拾貳年四月新輸入品) 其一

 ⦿軍歌及音楽之部

 曲名            奏曲者                  特価      吋

 軍艦行進曲         海軍々楽隊                貳円五〇    十吋
 告別行進曲(蛍の光)    海軍々楽隊                貳円五〇    十吋
 三鞭行進曲(ガロップ舞曲) 海軍々楽隊                貳円五〇    十吋
 かつぽれ          海軍々楽隊                貳円五〇    十吋
 越後獅子          海軍々楽隊                貳円五〇    十吋
 観兵式合奏         陸軍戸山学校軍楽隊            貳円五〇    十吋
 雛鶴三番叟         海軍軍楽隊                貳円貳五    十吋
 安宅(上)         陸軍戸山学校軍楽隊            貳円〇〇    十吋
 将官敬礼曲         海軍々楽隊                貳円〇〇    十吋
 魔法喇叭          海軍軍楽隊                貳円八〇    十ニ吋
 林中の消息         海軍軍楽隊                貳円八〇    十ニ吋
 準歌劇           海軍軍楽隊                貳円八〇    十ニ吋
 トレイド市ヴアルセット舞曲 海軍軍楽隊                貳円八〇    十ニ吋
 
 ⦿雅楽之部

 抜頭 (管絃楽)      宮内省雅楽師               壹円六五    十吋
 意調子(管絃楽)      宮内省雅楽師               壹円六五    十吋
 納曾利(管絃楽)      宮内省雅楽師               壹円六五    十吋
 更衣 (催馬楽管絃楽)   宮内省雅楽師               壹円六五    十吋
 伊勢海(催馬楽管絃楽)   宮内省雅楽師               壹円六五    十吋

 ⦿謡曲之部

 高砂 (素謡)       謡 寶生九郎  野口政吉         貳円五〇   十吋
 隅田川(素謡)       謡 寶生九郎  野口政吉         貳円五〇   十吋
 草紙洗           謡 寶生九郎  野口政吉 小鼓 三須錦吾 貳円五〇   十吋
 松風 (素謡)       謡 観世清康               貳円五〇   十吋
 羽衣 (囃子入)      謡 観世清康  外五名          貳円五〇   十吋
 玉葛 (大小鼓入)     謡 梅若萬三郎 外二名          貳円五〇   十吋
 小督局(囃子入)      謡 梅若萬三郎 外四名          貳円五〇   十吋
 弱法師(素謡)       謡 梅若萬三郎              貳円五〇   十吋
 羽衣 (切り)       謡 金剛鈴之助              貳円〇〇   十吋
 砧  (囃子入)      謡 寶生九郎  外五名          貳円八〇   十ニ吋
 春栄 (囃子入)      謡 梅若萬三郎 外四名          貳円八〇   十ニ吋
 嵐山 (囃子入)      謡 梅若萬三郎 外四名          貳円八〇   十ニ吋 
 絃上 (囃子入)      謡 梅若萬三郎 外四名          貳円八〇   十ニ吋

 ⦿薩摩琵琶之部

 本能寺(詩入)       高橋君子                 貳円貳五   十吋
 金剛石           高橋君子                 貳円〇〇   十吋
 北白川宮殿下台湾入 其一  須田綱義                 壹円六五   十吋
 北白川宮殿下台湾入 其二  須田綱義                 壹円六五   十吋
 小敦盛           須田綱義                 壹円六五   十吋
 吉野落(二段)       須田綱義                 壹円六五   十吋
 小督局           須田綱義                 壹円六五   十吋
 木崎ケ原合戦    其一  須田綱義                 壹円六五   十吋
 広瀬中佐      其一  須田綱義                 壹円六五   十吋
 広瀬中佐      其二  須田綱義                 壹円六五   十吋
 城山(詩入)        木上武次郎                壹円六五   十吋
 広瀬中佐          高橋君子                 壹円五〇   七吋

 ⦿筑前琵琶之部

 北白川宮台湾入       橘知定                  貳円五〇   十吋
 扇の的           橘知定                  貳円貳五   十吋
 楠公桜井駅         橘知定                  貳円貳五   十吋
 太田道灌          高島屋君團子               貳円貳五   十吋
 石童丸           高島屋君團子               貳円貳五   十吋
 曾我夜討          高島屋君團子               貳円貳五   十吋
 白虎隊           高島屋君團子               貳円貳五   十吋
 宇治川           高島屋君團子               貳円貳五   十吋
 四條畷       其ニ  大橋壽                  壹円六五   十吋

 ⦿詩吟之部

 決然去国、四十年来     深澤恒造                 貳円五〇   十吋
 一穂寒燈          深澤恒造                 貳円五〇   十吋
 孤軍奮闘、壮士軽命     深澤恒造                 貳円貳五   十吋

 ⦿唱歌之部

 兎と笛太鼓         唱歌 納所文子 ピアノ 納所辨次郎    貳円五〇   十吋
 花咲爺、蟲の楽隊      唱歌 納所文子 ピアノ 納所辨次郎    貳円五〇   十吋
 電車唱歌          唱歌 納所文子 ピアノ 納所辨次郎    貳円五〇   十吋
 夕立、ポッポ、雀      唱歌 納所文子 ピアノ 納所辨次郎    貳円五〇   十吋
 大黒様、出船入船      唱歌 納所文子 ピアノ 納所辨次郎    貳円五〇   十吋
 君が代天長節        唱歌 納所文子 ピアノ 納所辨次郎    貳円貳五   十吋
 別れの歌、進め       唱歌 納所文子 ピアノ 納所辨次郎    貳円貳五   十吋

 ⦿三曲及琴曲之部

 六段(上)         尺八 荒木竹翁 琴  高橋法師 三絃 山室千代子  貳円五〇   十吋
 六段(下)         尺八 荒木竹翁 琴  高橋法師 三絃 山室千代子  貳円五〇   十吋
 松竹梅           琴  今井慶松 三絃 町田松聲 胡弓 増田小登見  貳円五〇   十吋
 吾妻獅子          琴  今井慶松 三絃 町田松聲 胡弓 増田小登見  貳円貳五   十吋
 みだれ           琴  今井慶松 琴  松田松漣           貳円五〇   十吋
 嵯峨の秋          琴  今井慶松 琴  松田松漣           貳円貳五   十吋
 春の曲           琴  今井慶松 琴  松田松漣           貳円貳五   十吋


『美音の栞り』 第三編 天賞堂本店 2 (1908.6)

2016年06月22日 | 音譜目録 天賞堂

 

 上の写真は、明治42年〔1909年〕7月11日の消印のある天賞堂の発送通知のハガキに掲載されたもの。

 ⦿俗曲雑歌之部

 〇御座付(三下り)    (第四七、七八七号) 吉原 お定 お夏 喜代次
 〇御座付三下り(土手の蛍)(第四七、六八三号) 新橋 喜代次 とめ子 直次 須磨子
 〇御座付(三下り、都々逸)(第四七、七二五号) 唄 新橋 喜代次 三弦 とめ 三弦 直次 三弦 須摩子
 〇御座付(三下り)    (第四七、六四二号) 布袋家お定 吉野川小冬 浜田家三三
 〇御座付(都々逸)    (第四七、六二九号) 三遊亭小伝遊 柳亭茶楽 三遊亭右喜代 柳亭お喜代
 〇御座付(三下り)    (第四七、五三一号) 大阪家新吉

 ⦿端唄之部

 〇潮来節(笛入)     (第四七、六三九号) 唄、三弦、笛 布袋屋お定 大小鼓 宝山左衛門
 〇槍錆          (第四七、六四三号)
 〇保名物狂(大小鼓入)  (第四七、五六二号) 同上
 〇虫の音         (第四七、五六一号) 同上
 〇紀伊の国        (第四七、六五一号) 唄 三弦 布袋屋お定

 ⦿都々逸之部

 〇都々逸(字余り)    (第四七、六五八号) 唄 三弦 小山うた子 布袋屋お定
 〇私しが国さ       (第四七、七三八号) 柳家千代香
 〇淀の川瀬        (第四七、七六四号) 千歳米坡
 〇昔噺桃太郎       (第四七、五六五号) 新橋 花の家花香 外二名
 〇富士の裾野       (第四七、六七一号) 新橋 花の家花香 外一名
 〇富士や浅間(文屋節)  (第四七、六八二号) 唄 三弦 新橋直次
 〇春雨(合奏)      (第四七、六五七号) 法界連
 〇浪の上にも       (第四七、七四七号) 千歳米坡
 〇宇治は茶所       (第二二一八号)   唄 芳原清子 三弦 定子 三弦 夏子
 〇夕暮(馬子唄入)    (第二九六六号)   唄 笑福亭円若 三弦 多ね子
 〇槍錆          (第二九六七号)   唄 笑福亭円若 三弦 多ね子
 〇新潮来         (第二九六三号)   唄 笑福亭円若 三弦 多ね子
 〇雪は巴に        (第四七、五一六号) 三遊亭右喬
 〇御所の庭        (第四七、七八五号) 唄 吉原 お定 三弦 お夏 三弦 喜代次
 〇京の四季        (第二一六六号)   唄 新橋 喜代次 三弦 登女 三弦 直次
 〇松尽し(忠臣蔵替唄)  (第四七、五九三号) 唄 春風亭枝雀 三弦 柳亭お喜代
 〇浪の上にも(二下り)  (第四七、五三〇号) 大坂家新吉
 〇風流船揃ひ       (第四七、五三四号) 唄 杵屋勝助 三弦 大阪家新吉
 〇海妟寺         (第四七八六七号)  柳家千代香

 ⦿大津絵之部
 
 〇大津絵         (第四七、五三二号) 大阪家新吉
 〇赤牛の愚痴       (第四七、五一一号) 唄 三遊亭小伝遊 三弦 同 右喜代

 ⦿俗歌雑曲之部

 〇有明節         (第四七、七九四号) 柳家千代香
 〇有明け、磯節      (第二二一三号)   唄 吉原定子 三弦 清子 三弦 夏子
 〇磯節          (第二九七〇号)   唄 笑福亭円若 三弦 たね子
 〇縁かいな        (第四七、六三二号) 三遊亭小伝遊
 〇縁かいな、東雲節    (第四七、六五六号) 法界連
 〇都々逸(文句入)    (第四七、五二六号) 都々逸扇歌
 〇同           (第四七、五九九号) 都々逸扇歌
 〇都々逸         (第四七、七五四号) 吉原 お定 お夏 喜代次
 〇深川節         (第四七、七八四号) 吉原 お定 お夏 喜代次
 〇都々逸(文句入)    (第二九六九号)   唄 笑福亭円若 三弦 たね子
 〇都々逸(追分入)    (第四七、五八八号) 三遊亭右喬
 〇都々逸(清元文句入)  (第四七、五八四号) 三遊亭小伝遊
 〇都々逸         (第四七、六〇七号) 大阪家新吉
 〇端唄(松風)
 〇都々逸(木遣くづし入) (第四七、六〇八号) 大阪家新吉
 〇都々逸とイツチヤゝ   (第四七、五二〇号) 唄 春風亭楓枝 三弦 柳亭お喜代
 〇トッチリトン      (第四七、五二一号)
 〇トッチリトン      (第四七、五〇三号) 宝集家金之助
 〇トッチリトン      (第四七、五〇四号) 宝集家金之助
 〇木遣節春雨       (第四七、五二四号) 都々逸扇歌
 〇三階節         (第四七、五二五号)
 〇米山甚句(詩入)    (第四七、七九三号) 柳屋千代香
 〇米山甚句(詩入)    (第四七、七九五号) 柳屋千代香
 〇米山甚句(詩入)    (第四七、七九二号) 柳屋千代香
 〇米山甚句と東郷節    (第四七、六四〇号) 蔦新佐野家なる子
 〇米山甚句(詩入)    (第四七、五三七号) 唄 柳亭芝雀 ヴァイオリン 田中正風
 〇サノサ節        (第四七、五三八号)
 〇さうだよ、甚句     (第四七、五五五号) 大阪家新吉
 〇住吉          (第四七、六四四号) 唄 浜田家三三 三弦 布袋家お定
 〇伊勢音頭        (第四七、五七三号) 新富町 尾張屋安子 新駒屋光子 玉香川勝代 新駒屋お駒 福香川壽々
 〇伊勢音頭        (第四七、六三三号) 唄 三遊亭小伝遊 唄 柳亭茶楽 三弦 三遊亭右喜代 三弦 柳亭お喜代
 〇名古屋甚句、相撲甚句  (第四七、五三三号) 大阪家新吉
 〇二上り甚句(ヴァイオリン入) (第四七、六一三号) 唄 柳亭芝鶴 奏曲 田中正風
 〇野毛の山        (第四七、五七二号) 尾張屋安子 新駒屋光子 玉香川勝代 新駒屋お駒 福香川壽々
 〇金閣寺         (第四七、六〇五号) 大阪家新吉
 〇伝馬おろして
 〇どんどと
 〇サノサ節とラッパ節   (第四七、五六六号) 新橋 花の家花香 外二名
 〇トッチリトン      (第四七、五六七号) 新橋 花の家花香 外二名
 〇関西ラッパ節      (第四七、五二二号) 唄 春風亭楓枝 三弦 柳亭お喜代
 〇東郷節         (第四七、五六八号) 新橋 花の家花香 外二名
 〇塩釜甚句        (第四七、六七〇号) 新橋 花の家花香 外二名
 〇法界節(尺八入)    (第四七、六五二号) 法界連
 〇法界節(掛合噺)    (第四七、六五九号) 法界連
 〇ラッパ節、サノサ節   (第四七、六五三号) 法界連
 〇サノサ節        (第四七、五一二号) 唄 三遊亭小伝遊 三弦 柳亭右喜代
 〇五目義太夫       (第四七、五二三号) 春風亭技雀 柳亭お喜代
 〇ヨカチヨロ節      (第二九九四号)   三遊亭小遊三
 〇チョイトチョイト節   (第四七、五二九号) 大阪屋新吉
 〇なんならさー
 〇ふいとさ
 〇注意節         (第二九、九二号)  三遊亭小遊三
 〇私か国さ        (第四七、六七二号) 新橋 花の家花香
 〇忍路高島        (第四七、六八九号) 札幌 歌次
 〇何卒々々        (第四七、六九二号) 札幌 歌次
 〇雨にたゝかれ      (第四七、六九三号) 札幌 歌次
 〇二上り新内       (第四七、六九四号) 札幌 歌次
 〇追分節         (第四七、五三五号) 唄 柳亭芝鶴 尺八 田中正風
 〇縁かいな        (第四七、五七六号) 唄 柳亭芝鶴 ヴァイオリン 田中正風
 〇二上り新内       (第四七、六四六号) 芳町 吉野川小冬 浜田家三三
 〇二上り新内       (第四七、六四七号) 唄 三弦 布袋家お定
 〇二上り新内       (第四七、七六三号) 千歳米坡
 〇追分節         (第四七、八七三号) 千歳米坡
 〇二上り新内       (第四一、一八六号) 唄 吉原 お定 三弦 お夏 同 喜代次

  明治四十一年六月十五日発行 ⦅非売品⦆

  編輯兼発行者 江沢金五郎


『美音の栞り』 第三編 天賞堂本店 1 (1908.6)

2016年06月22日 | 音譜目録 天賞堂

   

   平圓盤レコード 
 美音の栞り 第参編    東洋一手販売元 天賞堂本店

 宮内省御用品
 青山御所御用品
 高輪御所御用品
 韓国皇室御用品
 有栖川宮家御用品
 伏見宮家御用品
 小松宮家御用品
 北白川宮家御用品
 閑院宮家御用品
 東伏見宮家御用品
 梨本宮家御用品
 華頂宮家御用品

   
 
   最新式 平円盤写声機   (一名)音楽之写真


 〔以下、項目名のみ、文は省略〕

 ●天賞堂の光栄
 ●天賞堂の授賞
 ●四度御買上を賜はる


 
 平円盤レコード 美音の栞り 第参編

  序

 写声機は平円盤。まはり廻つて三編目の。美音の栞の幕明に。進軍々歌の君が代は。千代に八千代に海ゆかば。千島の末まで山ゆかば。うらるの峯にも達すべく。開けに開けし不思議の技術。俳優諸氏の活動写真も。声音を聞かぬ欠点を。補ふに足る影芝居。唱歌に合はすバイヲリン。耳新らしき薩摩琵琶。古風は河東富本の。もとより偏頗は嫌ひな堂主 あるじ が。寄せたもよせたり新内端唄。米山甚句に伊勢音頭の。地方の流行 はやり とお江戸の名物。ドゝ一キヤリの勇み肌まで。余さず洩さぬ総まくり。まだ続編も出るとの噂。トッチリトンと際限なきは。増す御花主 おとくい と御愛顧の。どこまで手広に鳴物の。種類を集むる意ならむか。おそろかんしんまた後の。お楽しみにと筆を擱 さしお く。

   明治四十一年の春の暮歌吹界の一老人堂主に代りて一言白す。


 平圓盤レコード 美音の栞り 第三編 目次

 ⦿軍歌、軍楽之部
 ⦿薩摩琵琶之部
 ⦿唱歌之部
 ⦿演劇台詞之部
 ⦿影芝居之部
 ⦿長唄之部
 ⦿富本、河東節之部
 ⦿長唄之部
 ⦿常磐津之部
 ⦿清元之部
 ⦿新内之部
 ⦿浪花節之部
 ⦿木遣之部
 ⦿俗曲雑歌之部
 ⦿端唄之部
 ⦿大津絵之部
 ⦿俗歌雑曲之部
  (都々逸、トッチリトン、甚句、法界、ラッパ、サノサ、追分等)


 〔以下、歌詞など省略〕

 ⦿軍歌、軍楽之部

 〇国歌、行進曲     (第 二、二六八号)陸軍戸山学校軍楽隊  
 〇将官敬礼曲(海ゆかば)(第 二、九八三号)海軍軍楽隊          
 〇軍艦行進曲      (第 二、九九六号)瀬戸口軍楽長作 演奏 海軍軍楽隊      
 〇決死隊(軍歌)    (第四七、五九七号)海軍軍楽隊     
 
 ⦿薩摩琵琶之部

 〇川中島        (第 二、三四二号)吉水経和      
 〇国の御柱       (第四七、五六九号)高橋君子      
 〇広瀬中佐       (第四七、五七〇号)高橋君子      
 
 ⦿唱歌之部

 〇須磨の曲       (第四七、八七七号)唱歌 石原重雄 ピヤノ 太田勘七  ヴァイオリン 新田小一郎
 〇はなれ小島      (第四七、八三六号)唱歌 石原重雄 ピヤノ 太田勘七  ヴァイオリン 新田小一郎
 〇露営の夢       (第四七、八三七号)唱歌 石原重雄 ピヤノ 太田勘七  ヴァイオリン 新田小一郎
 〇大黒様        (第四七、八二〇号)唱歌 納所文子 ピヤノ 納所弁次郎
 〇出船入船

 ⦿演劇台詞之部

 〇曽我五郎(対面の場)            俳優 市川高麗蔵
 〇木村長門守      (第四七、八四七号) 俳優 市川高麗蔵
 〇熊谷陣屋       (第四七、八五五号) 俳優 中村雁次郎 浄瑠璃 竹本一菱太夫 三弦 鶴沢勇七
 〇紙治(茶屋河庄の場) (第四七、八五四号) 俳優 中村雁次郎 浄瑠璃 竹本一菱太夫 三弦 鶴沢勇七
 〇引窓(濡髪長五郎)  (第四七、八八号)  俳優 中村雁次郎 浄瑠璃 竹本一菱太夫 三弦 鶴沢勇七
 〇先代萩御殿(其一)  (第四七、八一一号A)俳優 中村雁次郎 浄瑠璃 竹本一菱太夫 三弦 鶴沢勇七
 〇先代萩御殿(其二)  (第四七、八一一号B)同上
 〇判官切腹の場(其一) (第四七、八六八号A)由良之助 中村芝翫 矢間重太郎 中村駒助 塩谷判官 守田勘彌 浄瑠璃 竹本歌賀太夫 三絃 鶴沢万次郎
 〇判官切腹の場(其二) (第四七、八六八号B)由良之助 中村芝翫 矢間重太郎 中村駒助 千崎弥五郎 守田勘彌
 〇熊谷陣谷(其一)   (第四七、八三二号A)俳優 市川左団次 浄瑠璃 竹本菖蒲太夫 三弦 竹本八重蔵
 〇熊谷陣谷(其二)   (第四七、八三二号B)
 〇平維茂        (第四七、八三三号) 俳優 市川左団次
 〇丸橋忠弥       (第四七、八七四号) 俳優 市川左団次
 
 ⦿影芝居之部

 〇先代萩(床下)    (第四七、六七三号) (市川左団次、市川高麗蔵)
 〇弁天小僧(浜松屋の場)(第四七、六六九号) (尾上菊五郎、市村羽左衛門)
 〇丸橋忠弥(堀端)   (第四七、六二五号) (市川左団次、市川権十郎)
 
 ⦿長唄之部

 〇対編笠(鞘当)(其一)(第二一、九二号A) 三弦 杵屋六左衛門 長唄 芳村伊十郎 上調子 杵屋勘五郎
 〇対編笠    (其二)(第二一九二号B)
 〇対編笠    (其三)(第二一、九二号●)
 〇筑摩川(大薩摩)   (第四七、八一二号) 三弦 杵屋六左衛門 唄 伊十郎事 大薩摩文太夫 上調子 杵屋勘五郎
 〇丸橋忠弥(立廻り)  (第四七、八七一号) 三絃 杵屋六左衛門 唄 芳村伊十郎 上調子 杵屋勘五郎 小鼓 望月太左衛門 太鼓 望月仙右衛門 笛鉦 望月太喜蔵 拍子木 太鼓  望月金三郎
 
 ⦿富本之部

 〇浅間         (第二一、六二号)  浄瑠璃 富本友喜 三弦 岩見崎得壽

 ⦿河東節之部

 〇熊野         (第四七、七八〇号) 唄 福島徳子 三弦 山彦秀翁 三弦 山彦林子
 〇邯鄲         (第四七、七八一号) 唄 福島徳子 三弦 山彦秀翁 三弦 山彦林子
 〇熊野         (第四七、六七八号) 唄 新橋 喜代次 三弦 登め
 〇江戸桜        (第四七、六八一号)

 ⦿長唄之部

 〇羅生門(館の段)   (第四七、六七五号) 唄 三弦 新橋須摩子
 〇鶴亀 其一      (第四七、六四八号) 唄三弦 布袋家お定 大小鼓 宝三左衛門
 〇鶴亀 其二      (第四七、六五五号) 唄 三弦 布袋家お定 笛 宝三左衛門
 〇隈取安宅松 (其一) (第四七、六四一号) 唄三弦 布袋家お定 笛 宝三左衛門
 〇隈取安宅松 (其二) (第四七、六三〇号) 唄三弦 布袋家お定 大小鼓 宝三左衛門
 〇吾妻八景       (第四七、七三三号) 唄 三弦 新松葉家 おしゆん
 
 ⦿常磐津之部

 〇戻り橋        (第四七、五七七号) 宝集家金之助
 〇堀川狙廻し (曲弾) (第四七、五〇二号) 宝集家金之助
 〇神田祭        (第二八四一号)   唄 新柳屋小歌 三弦 三河屋小峯

 ⦿清元之部

 〇雲助         (第二八三四号)   唄 新柳屋小歌 三弦 三河屋小峰
 〇鞍馬獅子       (第二八八九号)   唄 墨馬席元吉 三弦 松本席壽美
 〇吉原雀 (二上り)  (第二八、八七号)  唄 墨馬席元吉 三弦 松本席壽美
 〇春雨 (端唄)    (第二九六五号)   唄 笑福亭円若 三弦 たね子
 〇玉川         (第四七、六七九号) 唄 喜代美 三弦 直次 三弦 須摩子
 〇喜撰         (第四七、七〇一号) 新富連中

 ⦿新内之部

 〇明烏 (浦里)    (第四七、七〇八号) 浄瑠璃 富士松加賀太夫 三弦 富士松仲蔵 三弦 富士松九蔵
 〇蘭蝶         (第四七、七〇九号) 同上
 〇三勝         (第四七、七一〇号) 浄瑠璃 富士松加賀太夫 三弦 富士松仲蔵 三弦 富士松九蔵
 〇弥次喜多       (第四七、七一一号) 浄瑠璃 富士松加賀太夫 三弦 富士松仲蔵 三弦 富士松九蔵
 〇新内流し うどんや、なげ節、火の番、按摩、 (第四七、七一二号) 唄 富士松加賀太夫 三弦 富士松仲蔵 三弦 富士松九蔵
 〇夕霧         (第四七、七一四号) 浄瑠璃 富士松加賀太夫 三弦 富士松仲蔵 三弦 富士松九蔵
 〇かさね        (第四七、七一五号) 浄瑠璃 富士松加賀太夫 三弦 富士松仲蔵 三弦 富士松九蔵
 〇明烏 (あわ雪)   (第四七、七一六号) 浄瑠璃 富士松加賀太夫 三弦 富士松仲蔵 三弦 富士松九蔵
 〇白木屋        (第四七、七一三号)
 〇千両幟        (第四七、七一七号) 浄瑠璃 富士松加賀太夫 三弦 富士松仲蔵 三弦 富士松九蔵
 〇浦里道行       (第二九七六号)   松大島ちや良次
 〇蘭蝶         (第二九七二号)   松大島ちや良次

 ⦿浪花節之部

 〇三人書生       (第四七、六二六号) 末広亭辰丸
 〇新生涯        (第四七、六二一号) 末広亭辰丸
 〇金色夜叉       (第四七、六一二号) 末広亭辰丸
 〇国定忠次       (第四七、六四九号) 鼈甲斎虎丸
 〇寛政力士伝      (第四七、六五〇号) 鼈甲斎虎丸

 ⦿木遣之部 

 〇小車 (其一)    (第四七、七八二号A)吉原 お定 お夏 喜代次 外二名
 〇小車 (其二)    (第四七、七八二号B)
 〇黒金 (其一)    (第四七、七八三号A)吉原 お定 お夏 喜代次 外二名
 〇黒金 (其二)    (第四七、七八三号B)
 〇金輪         (第四七、七五三号)
 〇てこ         (第四七、七六五号) 吉原 お定 お夏 喜代次
 〇どんしょめ      (第四七、七四九号)  


『写声機平円盤曲名一覧』 天賞堂本店 (1907.1)

2016年03月14日 | 音譜目録 天賞堂



 明治四十年 〔一九〇七年〕 一月十五日訂正  
  最奇発明 一大進歩 寫聲機平圓盤曲名一覧 

  東洋一手販売元  天賞堂本店

 青山御所御用品
 高輪御殿御用品
 韓国皇室御用品
 有栖川宮家御用品
 伏見宮家御用品
 閑院宮家御用品
 東伏見宮家御用品


 

  最奇発明 平円盤写声機 

  日本 支那 朝鮮 一手販売元 天賞堂

    グラフォホン
  最新発明 一大進歩 写声機平円盤

 写声機平円盤ノ蓄音機蝋管ト其撰ヲ異ニスルハ既ニ大方諸君ノ目撃実験シ玉フ所ナリ。此写声機平円盤ハ米国ノ発明ニシテ蓄音機発明者テインター及マクドナルド電気発明者理学大博士エジソン電話発明者理学大博士ベル諸氏ノ刻苦尽力ニ由リテ成功ヲ告ゲタリ。米国紐育コロンビヤ会社ハ当初ヨリ此写声機平円盤ノ製作ニ従事シ今日ニテハ三十有余ノ支店ヲ有シ世界ニ於ケル有数ノ大会社ナリ已ニ平円盤ノ如キハ其専売特許ヲ有スル所ニシテ凡ソ写声機平円盤製作ノ精妙巧良ナル此会社ノ右ニ出ヅル者ナケレバ世界中最良無比ノ名声ヲ博セリ。コロンビヤ会社ハ日本、清国、朝鮮ニ於ケル一手販売元ヲ特ニ本堂ニ委嘱セラレタリ。
 仰ギ願クハ大方諸君陸続尊需ヲ給ハランコトヲ本堂 勉励精以テ尊意ニ満ツベキヲ期シ敢テ誤ラザルヲ信ズルナリ

  最新発明 一大進歩 写声機平円盤に付各新聞批評 〔省略〕  

       平圓盤寫聲機発明者
  蓄音器発明者  デインター、マクドナルド氏

 
  
  電気発明者理学大博士 エジソン氏
  電話発明者理学大博士 ベル氏

        平円盤写声機の使用法

   (イ)喇叭掛     (ロ)喇叭臺  (ハ)緩急螺子 (ニ)動止針 (ホ)廻轉盤 
   (ヘ)ゼンマイ巻把手 (ト)針止螺子 (チ)聴音器  (リ)送音筒 (ヌ)浮動桿

 機械の組立は上図の如し其聴音器を浮動桿に取付くるには間隙なき様密着せしめ聴音器背面の凸起せるところを桿の小さき穴に嵌入すべし
 斯く組立て終れば(ヘ)の把手を右 廻してゼンマイを一杯に巻き置き更に(ト)の聴音器に付着せる螺子を緩めて鐵針を挿し然る後螺子を固く止め次にレコード(平圓盤)を取りて之を廻轉盤上に置き(ニ)の動止針を引けばレコードは廻轉盤と共に均一の速度に廻轉を始むるにより浮動桿を手に支へて鐵針を徐にレコードの細線上に戴すれば忽ち音聲を發す
 廻轉の速度は(ニ)の螺子元即ち(ハ)の螺子を廻はして緩急を自在ならしむる事を得べし而して連度急なるときは發音急調を呈し若し緩なるときは發音低調を呈す
    注意  針の使用は一回限りとす若し同一の針を数回使用するときは自然にレコードを損傷するの恐あり
      機械油注の事
 (ホ)の廻轉盤と(ヘ)のゼンマイ巻把手を取外し之れと反對の側部にある把手を引きつゝ箱の上部を開けば内部發動器械あり此器械の要部には時々油注を怠るべからず若し之を怠りて乾燥せしむるときは其回轉圓滑ならず為に器械に障碍を生ずることあるべし油注に付猶ほ注意の一事あり若し誤りてレコードに油の付着することあらば忽ち其發音を阻害せらるべし

       東京市京橋區尾張町二丁目
          天賞堂本店
         (特電話新三三三)(電新三一三五)

 曲種目次

  軍歌、軍楽、朗読、謡曲、長唄、常磐津、平曲、薩摩琵琶、詩吟、筑前琵琶、一中節、唱歌、讃美歌、宗教、三曲合奏、義太夫、清元、草笛、河東節、園八節、富本節、新内節、声色、講談、落語、甚句、木遣、物真似、浪花節、雑曲

    (注意)●印ハ目下製作中不日出来ノ分 

  ◎最奇發明 專賣特許 寫聲機平圓盤曲名一覧 明治卅八年 一月増訂 (日本樂之部)

    注文番号 符号 大サ 曲名

 ◎軍歌軍楽及朗読之部  奏曲者 陸軍戸山学校軍楽隊

  注文番号 符号 大サ 曲名

  一  C 10吋 陸海軍人勅諭(自一至五)
  二  C 10吋 教育勅語
  三  A 10吋 七生魂
  四  A 10吋 月下の陣
  五  C 10吋 櫻井駅及戦場
  六  C 10吋 黄海及平壌大捷
  七  A 10吋 征露の歌
  八  A 10吋 征露軍歌
  九  F 7吋 征夷歌
  一〇 A 10吋 征夷歌
  一一 A 10吋 広瀬中佐(自一至二)
  一二 AA10吋 観兵式合奏
  一三 A 10吋 王師遠征
  一四   14吋 王師遠征
  一五   14吋 征露の歌
  一六 A 10吋 清元喜撰(序)
  一七 A 10吋 大和尚山雪の進軍
  一八 A 10吋 旅順港進軍
  一九 A 10吋 勧進帳(自一至二)
  二〇 A 10吋 安宅(自一至二)
  二一 AA10吋 観兵式上下分別
  二二 AB10吋 琴曲六段(自一至二)
  二三 A 10吋 俗楽鞠唄
  二四 A 10吋 征露軍歌(征夷歌)
  二五 A 10吋 広瀬中佐(海軍)
  二六 A 10吋 愛国行進
  二七 A 10吋 軍艦マーチ
  二八 F 7吋 箱根八里(鉄道唱歌)
  二九 A 10吋 老松(自一至二)
  三〇 A 10吋 雛鶴三番叟(廻ル日ハ)
  三一 A 10吋 紀伊の国
  三二 A 10吋 国歌行進
  三三 A 10吋 九州大演習軍刀
  三四 F 7吋 日本海軍広瀬中佐
  三五 A 10吋 王師遠征(征露の歌)
  三六 F 7吋 軍用鞄(雪の進軍 勇敢なる水兵)
  三七 A 10吋 軍用鞄(サンザ時雨)
  三八 A 10吋 ウヲルス

 ◎謡曲之部  奏曲者 寶生九郎

  三九 AA10吋 蘆刈(笠の段)
  四〇 AA10吋 隅田川
  四一 AA10吋 邯鄲

        奏曲者 謡 観世清廉  小鼓 幸清次郎  謡 橋岡久太郎 大鼓 川崎利吉  謡 一噌米次郎  大鼓 観世元規

  四二 AA10吋 天鼓
  四三 AA10吋 放下僧(小唄)
  四四 AA10吋 松蟲(自一至二)
  四五   14吋 石橋
  四六 AA10吋 羽衣
  四七 AA10吋 松風
  四八 AA10吋 鶴亀
  四九 AA10吋 猩々
  五〇 AA10吋 高砂

        奏曲者 沼田含翠

  五一 A 10吋 雲雀山
  五二 AB10吋 山姥

        奏曲者 喜多六平太

  五三 AB10吋 御製成歓の駅
  五四 AB10吋 八島
  五五 AB10吋 天鼓
  五六 AB10吋 熊坂
  五七 AB10吋 島頭

        奏曲者 金剛鈴之助

  五八 A 10吋 草紙洗小町
  五九 A 10吋 安宅(切リ)
  六〇 A 10吋 橋弁慶
  六一 A 10吋 熊野(小唄)
  六二 A 10吋 羽衣(切リ)

        筝曲者 松本長

  六三 AB10吋 右近(宝生流)
  六四 AB14吋 三井寺(宝生流)
  六五 AB10吋 放下僧(宝生流)(小唄)
  六六 AB10吋 葵の上(宝生流)
  六七 AB10吋 雲雀山(宝生流)

        筝曲者 勝田宜次

  六八   10吋 加茂  

 ◎長唄  奏曲者 三味線 杵屋六左衛門 唄 芳村伊十郎 上調子 杵屋勘五郎 唄  望月太左藏  大鼓  栢扇之助  小鼓 望月長九郎

  六九 AB10吋 勧進帳(旅の衣は)
  七〇 AA10吋 同 (時しも頃は)
  七一 AA10吋 同 (是やこの)
  七二 AA10吋 同 (夫れ山伏とイツハ)
  七三 AA10吋 同 (コハ嬉しや)
  七四 AA10吋 同 (士卒を引つれ)
  七五 AA10吋 同 (鎧に添し)
  七六 AA10吋 同 (ゲニゝ是も心得たり)
  七七 AA10吋 同 (人目の関の)
  七八 AA10吋 同 (元より弁慶)
  七九 AA10吋 同 (鳴るは滝の水)
  八〇 AB10吋 鶴亀
  八一 AB10吋 鞍馬山(自一至三)
  八二 AB10吋 春雨傘(自一至二)
  八三 AB10吋 鞘当(自一至三)
  八四 AB10吋 宵は待ち(メリヤス)
  八五 AB10吋 勧進帳(序)
  八六 AB10吋 同 (人目の関)
  八七 AB10吋 執着獅子
  八八 AB10吋 道成寺(鞠の段)
  八九 AB10吋 筑後川(序)
  九〇 AB10吋 父や母
  九一 AB10吋 娘道成寺(自一至六)
  九二 AB10吋 石橋(自一至四)
  九三   14吋 雛鶴三番叟
  九四 AB10吋 清滝三重手事(自一至二)

 ◎常盤津之部  奏曲者 浄瑠璃 常盤津林中  三味線 岸澤文字兵衛  上調子 岸澤八百八

  九五 AB10吋 関の戸 生酔(自一至二)
  九六 AB10吋 乗合船惠方万歳(自一至六)
  九七 AB   山姥
  九八   14吋 靭猿
  九九 AB10吋 頼光蜘蛛の糸(自一至八)
 一〇〇 AB10吋 子宝(自一至三)
 一〇一 AB10吋 将門
 一〇二 AB10吋 夕霧
 一〇三 AB10吋 法界坊
 一〇四   14吋 式三番叟
 一〇五 F 7吋 浮かれ坊主
 一〇六   14吋 梅川忠兵衛 道行恋の三度笠
 一〇七 AB10吋 関の戸墨染の出

 ◎平曲之部  奏曲者 福地櫻痴

 一〇八 E 10吋 小松諫言(朗読)
 一〇九 E 10吋 鱸
 一一〇 E 10吋 扇の的
 一一一 E 10吋 竸

 ◎薩摩琵琶及詩吟之部  奏曲者 吉水經和

 一一二 E 10吋 吹雪の敵
 一一三 E 10吋 川中島
 一一四 A 10吋 黄金の花一節
 一一五 A 10吋 九連城一節
 一一六 A 10吋 川中島
 一一七 A 10吋 御園の花一節
 一一八 A 10吋 大塔宮義光訣別(自一至二)
 一一九 A 10吋 國の御柱 正成の最後
 一二〇 B 10吋 櫻

 ◎筑前琵琶之部  奏曲者 橘知定

 一二一 A 10吋 北白川宮殿下台湾行
 一二二 C 10吋 扇の的
 一二三 C 10吋 義光武勇錦の御旗
 一二四 C 10吋 太田道灌
 一二五 C 10吋 楠公桜井の駅(自一至二)
 一二六 C 10吋 城山(西郷)

 ◎一中節之部  奏曲者 菅野序遊

 一二七 C 10吋 鉢の木
 一二八 C 10吋 三番叟(自一至二)

 ◎唱歌之部  奏曲者 納所辨次郎

 一二九 C 10吋 山路の旅源平の戦
 一三〇 C 10吋 箱根八景
 一三一 C 10吋 日本三景及大砲
 一三二 C 10吋 寄宿舎の古釣瓶
 一三三 C 10吋 月見れば
 一三四 C 10吋 船出及北白川宮
 一三五 C 10吋 我國兵士及北條時宗
 一三六 C 10吋 埴生の宿
 一三七 C 10吋 君が代及天長節
 一三八 C 10吋 桃太郎及び兎と龜
 一三九 C 10吋 慈善
 一四〇 C 10吋 菊
 一四一 C 10吋 金太郎、お月様、大江山

        奏曲者 林貞子

 一四二 B 10吋 箱根山中学唱歌

 ◎讃美歌之部  奏曲者 林貞子

 一四三 D 10吋 二〇八番天国
 一四四 D 10吋 一七二番信徒生活試練
 一四五 D 10吋 一三二番信徒生活勇気
 一四六 D 10吋 試練(英語)

 ◎宗教之部

 一四七 E 10吋 出家發信御文章
 一四八 E 10吋 白骨御文章
 一四九 E 10吋 睡眠御文章
 一五〇 E 10吋 三首御詠御文章(自一至二)

 ◎三曲合奏之部  奏曲者 琴  合田春悦  三絃 高橋法師  胡弓 山室法師

 一五一 B 10吋 六段(自一至二)
 一五二 B 10吋 キヌタ(合方)
 一五三 B 10吋 松竹梅
 一五四 B 10吋 東獅子
 一五五 B 10吋 櫻狩

          奏曲者 尺八 荒木竹翁  琴  山室法師  三絃 山室千代子

 一五六 AB10吋 六段(一、二段)
 一五七   14吋 鶴の巣籠(自一至四)
 一五八 AB10吋 六段(自一段至六段)
 一五九   14吋 夕顔

 ◎義太夫之部  奏曲者 浄瑠璃 竹本相生太夫 三絃  船澤彌七

 一六〇 A 10吋 朝顔日記(宿屋)
 一六一 A 10吋 千両幟
 一六二 A 10吋 明鳥
 一六三 A 10吋 太功記(十段目)
 一六四 A 10吋 三十三間堂(木遣)
 一六五 A 10吋 壷阪寺
 一六六 A 10吋 堀川御所
 一六七 A 10吋 沼津里の段
 一六八 A 10吋 朝顔日記(大井川)
 一六九 A 10吋 野崎の連引
 一七〇   14吋 阿古屋(三曲)
 一七一 A 10吋 阿波の鳴戸
 一七二 A 10吋 野崎村(自一至二)
 一七三 A 10吋 櫓太鼓(曲引)
 一七四 A 10吋 小春治兵衛 紙屋の段

         奏曲者 浄瑠璃 竹本殿太夫  三絃  竹本和佐太夫

 一七五 A 10吋 廿四孝(十種香の段)
 一七六 A 10吋 太功記(夕顔棚の段)
 一七七 A 10吋 壺阪寺(奥の万歳)
 一七八 A 10吋 阿波の鳴戸(順礼歌)
 一七九 A 10吋 白石噺(揚屋の段)
 一八〇 A 10吋 野崎の連引
 一八一 F 7吋 蝶花形(八ツ目)
 一八二 F 7吋 源平布引の滝(三人上戸)
 一八三 F 7吋 安達ヶ原三段目(袖萩祭文自一至二)
 一八四 F 7吋 玉藻前(三段目)
 一八五 F 7吋 熊谷呼戻し
 一八六 A 10吋 朝顔日記(大井川)
 一八七 A 10吋 堀川(猿廻し)
 一八八 F 7寸 伊賀越沼津の里(連引)
 一八九 F 7寸 日吉丸(三段目)

         奏曲者 浄瑠璃 竹本小豊後  三絃  鶴澤團光

 一九〇 B 10吋 菅原寺子屋(いろは送り)
 一九一 B 10吋 三勝半七 酒屋(サワリ)
 一九二 B 10吋 忠臣蔵(三段目)
 一九三 B 10吋 恋飛脚(新口村)
 一九四 B 10吋 恋娘昔八丈(鈴ヶ森の段)
 一九五 B 10吋 卅三間堂(キヤリ)
 一九六 B 10吋 堀川(鳥邊山)
 一九七 B 10吋 千代萩(御殿)
 一九八 B 10吋 廿四孝(サワリ)

         奏曲者 浄瑠璃 豊竹昇之助  三絃  豊竹菊

 一九九 B 10吋 廿四孝(四段目)
 二〇〇 B 10吋 千両幟
 二〇一 F 7吋 三十三間堂
 二〇二 B 10吋 壷坂寺
 二〇三 B 10吋 阿波の鳴戸
 二〇四   14吋 小春治兵衛 紙屋

 ◎清元之部  奏曲者 浄瑠璃 清元彌生太夫  三味線 清元梅吉  上調子 清元藤吉

 二〇五 A 10吋 神田まつり
 二〇六 A 10吋 北洲千年壽
 二〇七 A 10吋 吉原雀
 二〇八 A 10吋 志賀山三叟
 二〇九 A 10吋 保名物狂
 二一〇 A 10吋 三人生酔(笑ひ)
 二一一 A 10吋 梅の春

 ◎清樂之部  奏曲者 月琴、琵琶、提琴、風琴、清笛、胡弓 長原梅園社中

 二一二 C 10吋 春雨
 二一三 D 10吋 松竹梅(流水)
 二一四 D 10吋 西皮調
 二一五 C 10吋 御所車
 二一六 D 10吋 平板調湘江浪
 二一七 C 10吋 安宅の松

 ◎草笛之部  奏曲者 笛   望月太左藏  三絃  杵屋淺吉

 二一八 A 10吋 執着獅子(三下り)
 二一九 A 10吋 老松(二上り)
 二二〇 A 10吋 道成寺(梅と三々桜)
 二二一 A 10吋 越後獅子
 二二二 A 10吋 八千代獅子(合の手)
 二二三 A 10吋 舌出三番叟(花が咲き候)
 二二四 A 10吋 祇園 囃子(能営)
 二二五 A 10吋 安宅 

 ◎河東節之部  奏曲者 浄瑠璃 山彦住江  三絃  山彦秀子

 二二六 A 10吋 東山掛物揃
 二二七 A 10吋 熊野
 二二八 A 10吋 邯鄲
 二二九 A 10吋 江戸櫻(助六)

 ◎園八節之部  奏曲者 宮園千秀  

 二三〇 B 10吋 桂川恋の柵

 ◎富本節之部  奏曲者 浄瑠璃 富本友喜  三絃  名見崎得壽

 二三一 A 10吋 鞍馬獅子
 二三二 A 10吋 浅間
 二三三 A 10吋 松風 

 ◎新内節之部  奏曲者 鶴賀杵太夫  富士松和國

 二三四 C 10吋 明鳥(自一至三)
 二三五 E 10吋 新内流し
 二三六 C 10吋 千両幟
 二三七 E 10吋 小鍛冶
 二三八 C 10吋 阿放陀羅経(自一至二)
 二三九 D 10吋 花井お梅(自一至二)
 二四〇 D 10吋 明鳥
 二四一 C 10吋 蘭蝶
 二四二 E 10吋 東海道膝栗毛

 ◎聲色之部

 二四三 D 10吋 鞘當(市川團十郎 尾上菊五郎)
 二四四 D 10吋 伊勢三郎(市川團十郎 中村芝翫)
 二四五 D 10吋 大杯(市川團十郎 市川左團次)
 二四六 D 10吋 小松諫言(市川團十郎)
 二四七 D 10吋 加藤清正(市川團十郎)
 二四八 D 10吋 實盛(尾上菊五郎)
 二四九 D 10吋 勧進帳(市川團十郎 市川左團次)
 二五〇 D 10吋 忠臣蔵實録(市川團十郎)
 二五一 D 10吋 鈴ヶ森(市川團十郎 中村芝翫)
 二五二 D 10吋 酒井左衛門尉(市川團十郎)
 二五三 D 10吋 河内山宗俊(市川團十郎)
 二五四 D 10吋 彌太五郎源八(市川團藏 片岡市藏)

 ◎講談及落語之部  奏曲者 松林伯知      

 二五五 A 10吋 木村長門守堪忍袋 (自一至二) 
 二五六 A 10吋 勝田新左衛門
 二五七 F 7吋 大高源吾竹賣 (自一至二)
 二五八 A 10吋 神風連
 二五九 A 10吋 大盃 (自一至二)

  奏曲者 橘家圓喬

 二六〇 A 7吋 いき過ぎ
 二六一 F 7吋 肴の咄(下男のシャレ)
 二六二 B 10吋 皿屋敷
 二六三 A 10吋 欲ひ物覚帳 (自一至二)
 二六四 F 7吋 曾我打丸(東京見物)

 ◎甚句之部  奏曲者 力士 荒岩龜之進  

 二六五 A 10吋 角力甚句 (自一至二)

 ◎木遣之部                     

 二六六 C 10吋 小車(返しさりとて)
 二六七 C 10吋 黒金 (自一至二)
 二六八 C 10吋 軽井沢花尽し
 二六九 C 10吋 大車(視き節)
 二七〇 C 10吋 惠志 (自一至二)
 二七一 C 10吋 打物尽し

 ◎物眞似之部

 二七二 A 10吋 鶏 馬 犬
 二七三 D 10吋 汽車

 ◎浪花節之部  奏曲者 鼈甲齋虎丸

 二七四 E 10吋 龍の口(自一至三)
 二七五 E 10吋 東白浪(自一至三)
 二七六 E 10吋 廿四天下(自一至三)
 二七七 E 10吋 辨慶五條橋(自一至三)
 二七八 E 10吋 開花之魁水戸黄門記(自一至三)
 二七九 E 10吋 後れ咲榛名の梅ケ香(自一至三)

 ◎雑曲之部  奏曲者 春風亭桜枝

 二八〇 A 10吋 大津絵日清戦争
 二八一 C 10吋 伊予節都々逸
 二八二 B 10吋 流行歌寄
 二八三 A 10吋 都々逸チャボ、犬、義太夫
 二八四 C 10吋 淀川三十石
 二八五 A 10吋 都々逸
 二八六 A 10吋 追分都々逸

        奏曲者 新橋 須摩子 外二人

 二八七 C 10吋 筑摩川
 二八八 B 10吋 常磐津山姥
 二八九 AB 10吋 長唄砧
 二九〇 A 10吋 かつぽれ
 二九一 A 10吋 都々逸

        奏曲者 新橋 喜多、榮次、琴治

 二九二 C 10吋 京の四季
 二九三 C 10吋 学者節
 二九四 C 10吋 獅子はほんかいな
 二九五 C 10吋 木遣くづし
 二九六 C 10吋 住吉

        奏曲者 新橋 喜代次、歌榮

 二九七 A 10吋 空ほの暗きぬしさん
 二九八 A 10吋 君は今頃獅子ほんかいな
 二九九 A 10吋 法界節
 三〇〇 C 10吋 京の四季

        奏曲者 新橋 喜代次 〆子 小蝶 若吉

 三〇一 A 10吋 をしょろ高島
 三〇二 A 10吋 喜撰
 三〇三 B 10吋 磯節越後甚句
 三〇四 A 10吋 かつぽれ
 三〇五 C 10吋 筑摩川
 三〇六 A 10吋 高砂角力甚句

        奏曲者 新橋 登女子

 三〇七 B 10吋 ごぜの高砂
 三〇八 B 10吋 をけさ角力
 三〇九 B 10吋 惚て通へば

        奏曲者 吉原 貞子、清子、夏子

 三一〇 B 10吋 秋の夜
 三一一   10吋 宇治は茶所
 三一二 B 10吋 有明及磯節
 三一三 A 10吋 ひやゝ節
 三一四 A 10吋 新内二上り
 三一五 B 10吋 夜桜及きりゝす
 三一六 C 10吋 木遣どんしよめ
 三一七 A 10吋 木遣くぜり
 三一八 B 10吋 端歌及都々逸
 三一九 A 10吋 昔噺の歌
 三二〇 B 10吋 蝶々とまれ二上り
 三二一 A 10吋 法界節
 三二二 B 10吋 春風桜の松
 三二三 A 10吋 丹波
 三二四 C 10吋 わしが思ひ三下り

        奏曲者 吉原 孝作 小奴 小勝 他三人

 三二五   10吋 御座付
 三二六   10吋 三下り
 三二七   10吋 汐汲
 三二八   7吋 忍ぶ恋路
 三二九   7吋 多摩川
 三三〇   7吋 文句入都々逸
 三三一   7吋 かつぽれ
 三三二   10吋 東京甚句及名古屋甚句
 三三三   10吋 三下り
 三三四   7吋 廻り都々逸
 三三五   7吋 海晏寺
 三三六   7吋 菊慈童
 三三七   7吋 御座付三下り
 三三八   7吋 御所と鎌倉
 三三九   7吋 夕暮替へ歌

        奏曲者 葭町 三 三、榮子

 三四〇 B 10吋 桃太郎の歌
 三四一 D 10吋 梅にも春
 三四二 C 10吋 もつれ柳
 三四三 C 10吋 雨の夜竹になりたや

        奏曲者 新富町 小玉、小新、竹松

 三四四 E 10吋 端歌香に迷ふ
 三四五 E 10吋 阿放陀羅經(自一至三)
 三四六 D 10吋 常盤津吃又角兵衛獅子
 三四七 E 10吋 名古屋甚句

        奏曲者 有志 音楽隊 

 三四八 F 7吋 夕暮
 三四九 A 10吋 春雨
 三五〇 A 10吋 御所車
 三五一 F 7吋 宇治は茶所
 三五二 A 10吋 かつぽれ
 三五三 A 10吋 梅にも春
 三五四 A 10吋 新内流シ
 三五五 A 10吋 三番叟
 三五六 F 7吋 大津絵
 三五七 A 10吋 日清俗歌進軍

        奏曲者 三桝屋勝次郎、樂丸、萬代

 三五八 A 10吋 二上り木遣くずし咲た桜
 三五九 A 10吋 仲の町二上り新内
 三六〇 F 7吋 櫓太鼓
 三六一 F 7吋 端歌きぬゝ
 三六二 A 10吋 酒宴の場
 三六三 A 10吋 本納の木遣くずし富士の白雪
 三六四 A 10吋 鶴亀の二上り
 三六五 F 7吋 越後獅子曲引
 三六六 F 7吋 春雨
 三六七 A 10吋 山王祭り
 三六八 E 7吋 都々逸 重の井と助六
 三六九 C 10吋 大神楽 夏祭 鎌倉
 三七〇 C 10吋 大神楽屋台宮殿(大間々調目)
 三七一 C 10吋 太神楽神田丸

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  明珍塗大形機械及ラッパ入鞄 壹組 價拾参圓
  同  中形機械及ラッパ入鞄 壹組 價八圓五拾銭
  同  小形機械及ラッパ入鞄 壹組 價七圓
  明珍塗拾吋譜壹打入鞄       價五圓
  同  拾吋譜壹打入鞄       價参圓五拾銭
  同  七吋譜貮打入鞄       價参圓五拾銭
  同  七吋譜壹打入鞄       價参圓
  ヅック製拾吋譜貮打入鞄      價四圓
  同   拾吋譜壹打入鞄      價参圓
  同   七吋譜貮打入鞄      價参圓
  同   七吋譜壹打入鞄      價貮圓五拾銭
  平圓盤用針         百本 價貮拾銭