CLASS OF SMITH 1901 〔背表紙は、 CLASS BOOK 1901〕
Charlotte Burgis DeForest, 144 Hancock St, Auburndale, Mass.
〔蔵書目録注〕
本書は、シャーロット. B. デフォレストが卒業した、米国の Smith College の1901年の卒業アルバムである。
彼女の名前や写真は、MISSION SOCIETY (姉の SARAH LYDIA DEFOREST の名前も見える) や MONTHLY の EDITORS 1900-1901 等の項目でも見られ、また Ivy Oration REPUTATION IN OUR COLLEGE LIFE や Verse に The Moon=Sprite なども掲載されている。
なお、本書は、現在、Internet Archive でネット閲覧可能であり、また Ivy Oration は 復刻された The College Smith Monthly、Vol.9 (2019年1月出版)にも掲載されている?(未見)。
アメリカンボードノ宣教師明治四十三年ノ年会
A B C. F. M MISSIONARIES ANNUAL MEETING 1910
消印 :KOBE 4.7.× JAP× 〔神戸、一九一〇年(明治四十三年)七月四日、日本〕
UTIKA JUL 26 4 PM N.Y 〔ユティカ、七月二十七日 午後四時、ニューヨーク州〕
※ なお、転送印もある。
通信欄:Kobe. Japan. July 3. 1910. 〔中略〕 Charlotte De Forest
差出人:シャーロット・デフォレスト女史〔当時神戸女学院教師、のち同女学院第五代院長〕
写真 :最前列の右三人は、右から父のジョン・デフォレスト、母のエリザベス・デフォレスト、娘のシャーロット・デフォレストと思われる。
タイヘイレコード ELECTRIC RECORDING
・「或ル日ノ感想」 神戸女学院々長 ドクター、シー、ビー、デフォレスト 昭和十年六月十五日 M.932-A
・“Bible Reading” Philippians 4:1,6-8, Colossians, 3:12-14,16-17, i Thessalonians 3:11-13 Dr.C.B.DeForest, President, Kobe College. June 15 1935. M.932-B
ところで、このデフォレスト女史については、「アジア歴史資料センター」のネットで閲覧が可能なものに次のものがある。
米国人「シャーロット、バルジス、デフォレスト」外二名叙勲ノ件
「JACAR(アジア歴史資料センター)Ref.A10113357500、叙勲裁可書・昭和十五年・叙勲巻二十一・外国人二止(国立公文書館)」
※ 「外二名」の内の一人は、横浜英和女学校のハヂス女史。
この資料には、『文部時報』 第六百十一号 昭和十三年二月二十一日 に掲載された「本学院の特色 神戸女学院専門部長 シ・ビ・デフオレスト」(六三~六七頁)の最初の部分(下の文:漢字は当用漢字に改めた)も引用されている。ただし、『文部時報』の原文とは、若干相違がある(相違箇所は、青字と赤字で示した)。
原文:
当神戸女学院は開拓者の意気を以て米国より来朝したタルカット女史及びダツドレー女史に依つて明治六年に創設されたものであつて、我が国女子教育機関のうち最も古いものの一つであるが、常時なほ社会的には低く遇せられ、あらゆる意味に於いて旧殻を脱してゐなかつた我が女性達を、基督教に依る宗教的信仰の涵養と知育体育の達成とに依つて自覚せしめ、断えずより高い世界を追及する精神を所有せしめようとする所にその創設の意義があつた。そして更に「基督教の道徳に基き女子に須要なる教育を施し以て教育 勅語の趣旨に適ひたる婦人の性格を養成するを目的とす」なる学則第一条の制定に依つて、此の精神が一層明瞭的確に具体化するに至つたものである。
此のやうな精神は、つねに先駆者的、開拓者的婦人に必須不可欠のものであつて、是を第一義的に掲揚するところに本学院の特色もまた自らに示されて居るのである。乃ち本学院の特色の第一は、現実の環境の基礎の立つて、しかも理想の世界を想望し、現実の生活をよく処理しつつ、しかも魂の世界に対する向上の心を獲得しようとする性格の婦人を養成せんとする所に存在する。是は本学院が設けて居る総ての部に共通の理想であることは言ふまでもないが、それに依つて最も著しく特色附けられて居るのは矢張大学部である。
引用文:
当神戸女学院は開拓者の意気を以て米国より来朝したタルカット女史及びダツドレー女史に依つて明治八年に創設されたものであつて、日本の女子教育機関のうち最も古いものの一つであるが、常時なほ社会的には低く遇せられ、あらゆる意味に於いて旧殻を脱してゐなかつた日本の女性達を、基督教に依る宗教的信仰の涵養と知育体育の達成とに依つて自覚せしめ、断えずより高い世界を追及する精神を所有せしめようとする所にその創設の意義があつた。そして更に「本校ハ教育ニ関スル 勅語ノ聖旨ヲ奉戴シ女子ニ須要ナル教育ヲ施シ併セテ基督教ノ精神ニ拠リ人格ノ修養ニ努ムルヲ以テ目的トス」なる学則第一条の制定に依つて、此の精神が一層明瞭的確に具体化するに至つたものである。
此のやうな精神は、つねに先駆者的、開拓者的婦人に必須不可欠のものであつて、是を第一義的に掲揚するところに本学院の特色もまた自らに示されて居るのである。乃ち本学院の特色の第一は、現実の環境の基礎の立つて、しかも理想の世界を想望し、現実の生活をよく処理しつつ、しかも魂の世界に対する向上の心を獲得しようとする性格の婦人を養成せんとする所に存在する。是は本学院が設けてゐる総ての部に共通の理想であることは言ふまでもない。 (下略)
上の二枚の絵葉書
:「仙台組合教会(デツオレスト記念)The DeForest Memorial Church. 」
上の左の絵葉書
:大正四年〔一九一五年〕の年賀状として、片桐清治が出したものである。写真中、建物の中央上には「DEFOREST MEMORIAL CHURCH」、表札には「仙台組合教会」、立て看板中には「十一月廿三日 午後七時より当会堂に於て 基督教演説 弁士 海老名弾正氏 傍聴随意」などとある。
なお、「日本キリスト教団 仙台北教会」のHPの「沿革」によれば、この会堂は、大正三年に完成、昭和二十年に空襲で焼失とのことである。また、同じ沿革には、「片桐清治第2代牧師」とある。