蔵書目録

明治・大正・昭和:音楽、演劇、舞踊、軍事、医学、教習、中共、文化大革命、目録:蓄音器、風琴、煙火、音譜、絵葉書

「SAKURA VARIATIONS」 松島彜 (1917.10)

2019年07月04日 | 作曲家 山田耕筰、松島彝子

 表紙には、「SAKURA VARIATIONS Little Compositions for the Pianoforto for Four Hands by Tsune Matsushima  サクラバリエーション  ピアノ連弾用小曲 松島彜作曲」などとある。奥付には、「大正六年九月廿九日印刷 大正六年 〔一九一七年〕 十月四日発行 (定価金貮拾五銭) 作曲兼発行者 松島彜 発売元 宮内省御用達 共益商社」などとある。31センチ、5頁。
 裏表紙には、松島彜のはしがきがあり、それによると民謡を主題とした平易なピアノ曲とのことである。ほかに、松島彜の楽譜広告、奥付がある。
 
 

 ポリドールレコード ポリファー式電気吹込 
 ピアノ独奏 「さくら」と変奏曲 (松島彜子作) PIANO SOLO Sakura with Variation (Matsushima) 10253-A B 

 

 表紙には、「SONATINA IN C FOR THE PIANOFORTE BY TSUNE MATSUSHIMA ピアノ独奏曲 ソナティーナ(ハ長調) 松島彜作曲」などとある。奥付には、「大正七年三月二十日印刷 大正七年 〔一九一八年〕 三月二十五日発行 (定価金参拾銭) 発売元 宮内省御用達 共益商社」などとある。31センチ、7頁。
 裏表紙には、英語と日本語の松島彜の楽譜広告、奥付がある。

 

 表紙には、「童謡 たんぽぽ  法月歌客作歌  松島彜作曲」とある。奥付には、「大正拾年拾貮月貮拾貮日 印刷 大正拾年 〔一九二一年〕 拾貮月貮拾五日 発行 編者 法月歌客 発行所 合資会社 共益商社書店」などとある。26.4センチ、二つ折。
 下は、法月歌客作歌の歌詞である。

 たんぽぽ

 Ⅰ

  白いな、白いなー
  雪のやうに眞白い
  白髪のしらがのたんぽぽ
  どうしてそんなに白髪なの

 Ⅱ
 
  おかしいな、おかしいなー
  一本づつがふうはふは
  抜けて禿げてをしまひに
  くりくり坊主の丸頭


「(日本風の影絵 JAPANESE SILHOETTES)」 楽譜 (1919)

2018年04月02日 | 作曲家 山田耕筰、松島彝子

   

 〔表紙欠?〕
 
 ・山田耕作の写真

 Copyright 1919 by Composer’Music Corporation
    International Copyright Secured
    All rights reserved

    Sole selling agents
  CARL FISCHER, Inc.
  Cooper Square - New York

 No.Ⅰ “OHAYO”    Good Morning
 No.Ⅱ “KONNICHI-WA”“Good Day”
 No.Ⅲ “KONBAN-WA” “Good Evening”
 No.Ⅳ “OZASUIMI”   Good night

なお、これらの作品は、17回忌記念出版 『この道 山田耕筰伝記』社団法人 日本楽劇協会編 恵雅堂出版  昭和57年4月20日 初版発行 掲載の作品目録に、次の記述がある。

  種類 作品名 作詞者 制作年

  器楽曲 日本風の影絵 JAPANESE SILHOETTES  ピアノ曲 1.おはよう 2.今日は 3.今晩は 4.おやすみ 1917


「故大谷政子姫 追悼演奏会曲目」 京都市公会堂 (1919.4)

2017年02月10日 | 作曲家 山田耕筰、松島彝子

 表紙には、「故大谷政子姫 追悼演奏会曲目 主催 松島彜子 瀬脇君子 出演者 ショルツ氏(ピヤノ) 永井郁子(ソプラノ)  松島彜子(ピヤノ) 大谷素子(ピヤノ) 大谷忠子(ピヤノ) 大正八年 〔一九一九年〕 四月五日(土)午後七時開場 七時半開演 於 京都岡崎市公会堂」とある。22センチ。

 曲目

 第一部

 一、ピヤノ独奏 松島彜子
      送葬曲 ‥‥ ベートーヴェン
 ニ、ピヤノ独奏 ショルツ氏
      (イ)物語曲 作品廿三 ‥‥ ショパン
      (ロ)子守唄 ‥‥ ショパン
 三、高音独唱 永井郁子嬢
      (イ)レジヤの抒情調 ‥‥ ヱーバー
      (ロ)アベ、アリヤ ‥‥ グーノー
 四、(イ)ピヤノ独奏 大谷忠子嬢
        アルザス舞踏曲 ‥‥ トーメ
    (ロ)ピヤノ独奏 大谷素子嬢  
        前奏曲 第十五番 ‥‥ ショパン
 五、ピヤノ独奏 ショルツ氏
       廻旋舞 作品三十九 ‥‥ ブラームス

 休憩 二十分

 第二部

 六、ピヤノ独奏 松島彜子
      (イ)糸紡ぎ女 作品百五十七 ‥‥ ラッフ
      (ロ)即興曲 作品三十六 ‥‥ ショパン
 七、高音独唱 永井郁子嬢
      (イ)崩るゝ蕾 ‥‥ 大谷句仏作歌、松島彜子作曲
      (ロ)夕べの濱 ‥‥ 尾上柴舟作歌、松島彜子作曲
 八、ピヤノ独奏 ショルツ氏
      (イ)鮎 ‥‥ シューベルト・ヘラー
      (ロ)挽歌 作品三第一番 ‥‥ ラハマニノフ
      (ハ)快活調廻旋舞 作品四十 ‥‥ モスコフスキー
 九、高音独唱 永井郁子嬢
      (イ)水車     ‥‥ 尾上柴舟作歌 松島彜子作曲
      (ロ)ましろき波  ‥‥ 同上
      (ハ)春のあした ‥‥ 同上
 十、ピヤノ独奏 ショルツ氏
      (イ)歌の翼に ‥‥ メンデルゾーン・リスト
      (ロ)リゴレツト書替曲 ‥‥ ヴェルディ・リスー

  

  

 大谷政子姫

 政子姫は大谷光瑩伯嗣光演氏の令嬢にして、目下学習院女子部在学中なり芳紀十七歳。

 上の写真と説明は、『新婦人』大正三年七月一日発行  第四年 第七号 〔背表紙は、第五号〕七月の巻 に掲載されたものである。

 

 京都大谷光演師令嬢政子姫の追悼音楽会

 才色兼備の誉れ高かりし京都大谷光演師の令嬢政子姫、未だ人生の春に逢はずして病に罹り大正八年二月崩るる花の蕾の如く現し世を去りてより父君句佛上人の哀悼、近親知己の痛惜譬ふるに物なかりしが、故人生前音楽に嗜み深かりしより、四月五日夜、京都岡崎公園公会堂に於て追悼音楽会を催ふし、慰むるにせめてものよすがとすることとなつた。当日定刻前より参会の人引きも切らず、句佛上人を始め、光養麿、令妹、東西本願寺各連枝、九条武子、在京華族夫人連、大学教授夫人連、其他京都に於ける主なる貴婦人等一堂に会し故姫の師事せる松島女史を始め永井女史其他の演奏あり非常の盛会であつた。写真は即ち当夜の光景で右は故姫の好みしシヨパン「前奏曲」第十五を弾奏しつつある姫の妹素子姫、左は同妹忠子姫、左上の写真は政子姫の肖像である。(京都田中健吉氏寄贈)

 上の写真と説明は、『歴史写真』大正八年〔一九一九年〕五月号〔第七十三号〕に掲載されたものである。

 

 背表紙・内表紙には、「幻影の花」とあり、奥付には「大正九年二月二十七日発行 (非売品) 編纂兼発行人 大谷榮嶐」とある。19センチ、776頁・厚さ4.6センチ。
 
 表紙簽題 ‥‥ 大谷句仏
 口絵    
   政子(二十一歳)
  学習院女学部卒業制作画 大谷政子
 
 目次

 大谷政子遺稿 〔1-353頁〕 和歌、作文、日記、書翰
 
 追悼詩文〔355-717頁〕  学習院女学部前現教官諸氏追悼詩文、同窓会諸氏追悼詩文、追悼詩文、弔詞、遺族追悼詩文
 追悼音楽会記事〔719-776頁〕  追悼音楽会記録、追悼音楽会感想文、新聞記事抜粋

 「書翰」には、「松島彜子女史宛(松島彜子女史は政子が学習院女学部在学当時よりピアノの教を受けたる方なり)」5通をはじめ、「瀬脇君子嬢宛(瀬脇君子嬢は政子が学習院女学部在学当時同窓の方なり)」4通など14人宛ての手紙が掲載されている。
 「学習院女学部前現教官諸氏追悼詩文」は、「あゝ政子の君 ‥‥ 松島彜」のほか、「挽歌(国雅) ‥‥ 尾上柴舟」〔歌7首〕など15人のものである。

     天少女かなづる楽に今年より君がピアノのねもまじるらむ 尾上柴舟

 「追悼詩文」には、「挽歌 ‥‥ 下田歌子」や「政子姫を悼む ‥‥ 永井郁子」などもある。

 「追悼音楽会記事」の内容は、下の通り。

    故大谷政子姫追悼音楽会趣意書 ‥‥ 松島彜子 瀬脇君子
    演奏者小伝
    作曲家及曲目紹介
    崩るゝ蕾 ‥‥ 大谷句仏作歌 松島彜作曲
    追悼音楽会記 ‥‥ 大谷嶐麿


『ピアノ奏法の研究』 松島彜 (1929.8)

2012年09月05日 | 作曲家 山田耕筰、松島彝子
  

 内表紙には、「女子学習院教授 松島彜著 音楽叢書第七編 ピアノ奏法の研究 東京 京文社版」とある。奥付には、「昭和四年 〔一九二九年〕 八月十日発行 定価金参円」などとある。19.1センチ、はしがき2頁・目次〔目次・挿図目次・挿絵目次〕39頁・本文324頁、他に奥付や広告〔『音楽教育叢書』『音楽叢書』他〕など。
 「はしがき」(昭和四年七月)によれば、本書は主として初学者を導くに懇切であることを旨とするものであり、楽曲の形式や作曲家略伝なども附記するものである。
 図版は豊富で、例えば挿図の「第一図 正しい姿勢」は、松島彝自身がグランドピアノの前に座って弾く姿勢を示している写真〔下の写真〕であり、挿図の五から一五までは、「五指運動法の図」でその十一枚すべてが写真である。
 
 下は、その目次の一部〔章名のみ〕。

 第一章 予備知識〔1~8頁:ピアノ音楽について、体力及び智力、天才、年齢、指導者の選択、精神的教養
 第二章 奏法〔9~169頁〕
 第三章 ピアノ楽曲及び其の作曲家〔171~324頁:200人〕 

  

  作曲家 松島彜子さん  Miss Tsuneko Matushima, Composor

 上の写真は、大正十四年 〔一九二五年〕 一月十五日発行の『アサヒグラフ』 新年増刊 婦人号 楽壇の明星(二) のものである。

  松島彜子嬢

  嬢は水戸藩の出にして明治二十三年山形市に生る幼時より音楽を好み高等女学校を卒るや親族知人は其音楽家たる事を切に思ひ止まらしめんとせしも彼女の音楽に対する燃ゆるが如き志念は如何とも為し能はず、遂に東京音楽学校に入学しピアニスト、ハイドリツヒ、ロイテル、ショルツ氏の高弟として研鑽怠りなく優等賞を得て本科を卒業したるが尚研究科に進んで大正二年同科を卒はられたり、是より先女史は大に考ふる処有りハイドリツヒ、ロイテル、二氏に付きて理論学作曲学を修めしが茲に伊太利語の必要を感じて外国語学校に入り大正三年には同校創立以来唯一人の女子卒業生として賞品を受けられたり。
 此の頃より女史は選ばれて学習院に職を奉じ貴族の子女に厳正なる音楽を解せしむべく努力せられつゝ、今尚一意研究を怠らず本邦に於ける女流作曲家の第一人者たり、今回永井郁子女史に依りて唱はるゝ歌曲の多くは女史の作品なり。

 上の略歴は、大正八年四月の「故大谷政子姫追悼音楽会 演奏者小伝」にあるもの。翌年発行された『幻影の花』にも、写真を除き収められた。〕。 

 なお、松島彜子は、この著作の前に次のものを書いている。

 「ピアノ 講師 女子学習院教官 松島彜子」は、『アルス西洋音楽講座 (第一巻)』(小松耕輔主幹 アルス刊 装丁・恩地孝四郎:昭和二年〔一九二七年〕二月二十日発行;25.8センチ、内容1頁・口絵及び解説16頁・内容目次索引13頁・本文695頁など〔厚さ3.3センチ〕)にある。写真・図版は、姿勢・指使い・楽譜・ペダルに足の駆け方など多数である。51頁。
 下は、その目次。

 ピアノ

 (1) 正式の学習法    (2) 体力・智力  (3) 天才            (4) 年齢        
 (5) 教師の選択法    (6) 読譜について (7) 姿勢            (8) 高音部譜表と鍵盤との関係 
 (9) 指の正しい動かし法 (10) 指使の記号  (11) バイエルン氏のピアノ教則本 (12) 右手練習 
 (13) 左手練習      (14) 両手練習   (15) 注意            (16) 練習時間に関しての注意 
 (17) 練習の順序     (18) 毎日一時間以上を使用し得ざる人の為の練習法    (19) 法を完成せしむる近道 
 (20) 狭い音の出し法 イ、強音を出すに際しての注意 ロ、弱音を出す時の注意 ハ、レガートに弾く時の注意 
             ニ、連続せる八音の弾き法 ホ、走句を弾くに際しての注意 
 (21) 表想法について   
 (22) 装飾音の弾き法 イ、砕音 ロ、倚音 ハ、復倚音 ニ、囘音 ホ、連音 ヘ、顛音 ト、琶音   
 (23) ペダルの使用法   (24) 伴奏     (25) メトロノームの使用について 
 (26) バイエルン氏教則本を卒へた人々の為の参考書

 下は、この第一巻の内容。

 楽典       … 小松耕輔
 ピアノ      … 松島彜子
 オルガン     … 草川宣雄
 声楽       … 澤崎定之
 ヴァイオリン   … 多忠亮
 セロ       … 平井保三
 ギター      … 武井守成
 吹奏楽器附打楽器 … 春日嘉藤治
 マンドリン    … 澤常彦
 作曲学      … 小松耕輔
 童謡作曲     … 本居長世
 民謡作曲     … 中山晋平
 音楽用語解説   … 小松平五郎

 

 この松島彜子の「ピアノ」は、同じものが『アルス西洋音楽大講座』 (第二巻) 昭和四年 〔一九二九年〕 三月二十日発行 (非売品) にも収められている。〔上の写真は、そこの「姿勢」にある写真〕

 

 学校朝礼歌 松島彜著 東京 培風館

  序  昭和十二年 〔一九三七年〕 九月 松島彜

 明治天皇御製

  一、國 二、波間の月 三、松上霜 四、瞿麥露 五、湊川懐古 六、神祇 七、水 八、親 九、友 一〇、天
  一一、天 一二、塵 一三、曉 一四、峰 一五、瀧 一六、牛 一七、薬 一八、読書 一九、剣 二〇、鏡
  二一、述懐 二二、寄道述懐 二三、人 二四、親 二五、学問 二六、卒業生 二七、心 二八、心 二九、心 三〇、心
  三一、光陰如矢 三二、寄神祝 三三、仁 三四、誠 三五、折にふれて

 昭憲皇太后御歌

  三六、節制 三七、清潔 三八、勤労 三九、沈黙 四〇、確志 四一、誠実 四二、温和 四三、謙遜 四四、順序 四五、節倹
  四六、寧静 四七、水鳥 四八、道 四九、洋楽 五〇、詠史 
  五一、応召歌(海犬養宿彌岡麿) 五二、天地(本居大平) 五三、安御代(本居大平)

 昭和十二年九月十七日発行 著作者 松島彜 発行所 培風館

「ハイネ楽譜」 1-3 松島彜 (1922)

2012年04月02日 | 作曲家 山田耕筰、松島彝子

 ハイネ楽譜 

 第一編 

  黒みわたれる Mit schwarzen Segeln segelt mein Schiff
         Heinrich Heine. 尾上紫舟譯歌 松島彜作曲
      大正十年十二月廿四日発行 大正十一年 〔一九二二年〕 一月十五日再版発行
      作曲兼発行者 松島彜 発行所 十字屋楽器店 〔2頁〕

 黒みわたれる帆を上げて
 わが舟走る波の上
 君があたへし苦しさも
 心の憂さも君ぞしる
 君が心は吹きかほる
 風の心に似たるかな
 黒みわたれる帆を上げて
 わが舟走る波の上

                    

 第二編                                  第三編

  思ひなやみて (Ich wandelte unter den Bäumen)       その紅 Mädchen mit dem roten Mündchen
         Heinrich Heine. 尾上紫舟譯歌 松島彜作曲        Heinrich Heine. 尾上紫舟譯歌 松島彜作曲      
      大正十一年二月十九日発行                    大正十一年三月二十六日発行
      作曲兼発行者 松島彜 発売元 十字屋楽器店 4頁      作曲兼発行者 松島彜 発売元 十字屋楽器店 4頁

  その紅
        尾上紫舟譯歌

 そのくれなゐの唇よ
        やさしくさよきまなざしよ
 はしき少女よをとめ子よ
        われは思へり君のみを
 冬の夜長のこのごろを
        きみとならびて語らひて
 ふかきまほしく思ふかな
        君がしめたる部屋にして
 わが唇にあてゝみむ
        白く小さき君が手を
 おつる涙にうるほさむ
        しろく小さき君が手を

抒情歌謡曲

             

第一編                              第二編

  花のをとめ                            君が心 しのぶれど

      松島彜作曲 ハイネ詩 尾上紫舟譯               松島彜作曲 平兼盛
      昭和四年 〔一九二九年〕 四月二十日発行          昭和四年七月一日発行
      作曲兼発行者 松島彜 発行所 日本興楽会         作曲兼発行者 松島彜 発行所 日本興楽会

  花のをとめ                         君が心              しのぶれど
        ハイネ詩                        ハイネ詩               平兼盛
        尾上紫舟譯                       尾上紫舟譯

 清くやさしく麗はしき                    黒みわたれる帆を上げて      しのぶれど
   汝は花にも似たるかな                    わが舟走る波の上      いろにいでけり
 さはいへ汝を見るときは                  君があたへし苦しさも       わが恋は
   かなしき思ひぞおこるなる、                 心の憂 う さも君ぞしる   ものや思ふと
 汝がかしらにおのが手を                  君が心は吹きかほる       人のとふまで
   載せむとこそは思ふなれ                   風の心に似たるかな
 とはにやさしく麗はしく                   黒みわたれる帆を上げて
   清くと神にいのるべく。                   わが舟走る波の上 

下は、第二編の裏表紙にあるもの。

 刊行予定

  抒情歌謡曲 (参月目毎一回発行) 定価金参拾銭 送料金二銭

     ○第一編 花のをとめ      (既刊)
     ○第二編 君が心  しのぶれど (新刊)
            
     ○第三編 堪へぬ思       (十月一日発行)
     ○第四編 愛しき乙女      (昭和五年一月発行)
     〔以下順次新曲刊行〕


「最新歌謡曲」 1-7 松島彜 (1929)

2012年01月10日 | 作曲家 山田耕筰、松島彝子

 表紙には、「松島彜作曲 春のあした 最新歌謡曲 No.1」とある。奥付には、「昭和四年二月廿五日印刷 昭和四年 〔一九二九年〕 三月一日発行 最新歌謡曲第一編 春のあした 定価金貮拾銭 作曲者 松島彜 発行所 日本興楽会」などとある。26.4センチ。
 
 下は、「松島彜作曲 月見草 最新歌謡曲 No.7」の裏表紙にはあるもの。

 刊行予定

  最新歌謡曲 (毎月一回発行) 定価金貮拾銭 送料金弐銭

   ○第 一編 春のあした(既刊)         〔尾上紫舟作歌〕
   ○第 二編 みよし野 (既刊〔四月一日発行〕) 〔三陽〕    
   ○第 三編 水車   (既刊〔五月一日発行〕) 〔尾上紫舟作歌〕    
   ○第 四編 林の葉  (既刊〔六月一日発行〕) 〔尾上紫舟作歌〕
   ○第 五編 夕の濱  (既刊〔七月一日発行〕) 〔尾上紫舟作歌〕
   ○第 六編 ローレライ(既刊〔八月一日発行〕) 〔ハイネ詩 尾上紫舟譯〕
   ○第 七編 月見草  (新刊〔九月一日発行〕) 〔松島彜作歌〕    

   ○第 八編 野火   (十月一日発行)
   ○第 九編 古き都  (十一月一日発行)
   ○第 十編 冬ごもり (十二月一日発行)
   ○第十一編 皇上雲気 (昭和五年一月発行)
   ○第十二編 内外の宮 (同年二月発行)