釣り界の最下級釣り師 ~釣りをさせて頂きありがとうございます~

釣りが趣味と豪語しながら、圧倒的な下手さで初心者の嫁にも負ける駄目な最下級釣り師の記録。

試合に勝って 勝負に負ける part2

2017-03-25 06:59:47 |  実釣
part1の続き

俺は目眩と吐き気に襲われ釣りどころでは無くなった。
「こんなはずでは…こんなはずでは…」と心の中でリフレインする。

もはやみっともなくあわてふためいているのは俺の方だった。

マ「キタ!!」…「あ~バレた!」
俺「……」
マ「おっ?…ヒット…おほほほほ~」
俺「…なぁ…まだ赤使ってんの?」
マ「赤ッスね」

かつて剣豪の死合にて、巌流島の宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘はあまりにも有名な話であるが、あれも遅れてきた奴が待っていた方の心を掻き乱し、メンタルをズタズタにした上で叩きのめす人類史上例を見ない姑息な作戦である。
もし神がいるなら、時間通りに来た人間に対しこんな酷い仕打ちはしないだろう。故に、神がいない事をこの時俺は悟った…

俺心の声「クソ!先輩に対する配慮はないのか?あっ?テメー後から来て何してくれてんだ?ここの場所も俺が早く来て抑えてたんだぞ?もうちょっと配慮をだな~★×j-d.@?.5mdpjmx~」

何と小さい男なんだと思われるだろう。俺もそう思う。しかし今回は釣りだ!遊びであって遊びでない!!
釣りは結果が全てである。どんなに良い事をしようが帰る時、結果が無ければ絶望を噛み締めながら帰路に着く事になる。そして後の生活に支障が出るのだ。釣り人ならこの惨めな気持ち理解してくれると信じている。

この時俺は身勝手にも当初の作戦などすっかり忘れており、なりふり構っていられる状態では無かった。あの惨めな気持ちだけは勘弁なのだ!

俺は自作マラブーを外し桟橋に叩きつけた(嘘)!

俺「俺も赤いのに変えよっかな~w」
マ「…プッ…………」
俺「………」

自分のタックルを確認する。前回の釣行でヒットしたスタメンのマラブーは全てロストしていた。今あるのはベンチ入りのダーク系二つと補欠のチャートオレンジが一つ……後は帰宅部員の記憶にさえ残っていない白マラブーが一つ。

赤が無いので補欠のチャートオレンジをチョイスしキャスト。すると2投目で待望のレインボー!!


小さい…しかしだ、今日の俺にとっては待望の一匹!贅沢は言ってられない。

マ「やっぱ赤系ッスね。それにしても小さいッスねw」
俺「…一匹は一匹やから…」

マモは既に同サイズを4匹釣っており余裕の表情を見せている。いや、もはやニヤついているのだ。
悔しさは依然としてあるが、取り敢えず一匹釣った所で落ち着いた。

しかし、所詮は赤ではないまがい物。すぐにアタリは遠退き静かな時間となってしまった。
仕方ないのでベンチのダーク系をチョイスしキャストをするが反応無し。
自作マラブーの出来の悪さは仕方ないとしても、今日はカラーを外すと大きく釣果に差が出るようだ。

それからマモが25㌢のレインボーを追加したが、赤系もアタリが減り始めた。しかし、ダーク系はアタリさえ殆ど無い状態が続いていた。

またタックルを確認し、苦手なミノーにするか迷っていた時、帰宅部員の白マラブーが目についた。

どーせだ。釣れてないし使ってみるか…

快進撃の幕開けであった。

part3に続く





コメント
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