郷土教育全国協議会(郷土全協)

“土着の思想と行動を!”をキャッチフレーズにした「郷土教育」の今を伝えます。

「太陽のない街」の夜学校 (小石川・子ども風土記ー15)

2019年03月04日 | 機関誌
 明治末から大正そして昭和の初めにかけて、小石川は貧しい人たちのたくさん住む町でした。徳永直は、その著「太陽のない街」で、そんな町のようすを次のように書いています。   「・・・殿下は、興味深そうに聴いていられたが、フト校長へ言葉をかけられた。  ー向こうの山と、此方の山との間に、谷がある訳だが・・・見たいものじゃ。  -ハッ。  と言ったが、老校長は恐縮してしまった。白髪の、ろ頂部まで禿げ上が . . . 本文を読む
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