東京新聞4/28付「本音のコラム」の今日の担当は文芸評論家の斎藤美奈子さん。
「グレそう」って、どんな草花?と思いきや、ブラック校則に縛られた学校が舞台らしい。
いやいや、本当の舞台はこの国の社会における話なんですが、あまりに学校に似ているからだ。
斉藤さんは次のように比喩している。
①「校長や教師」→首相を先頭とした政府
②「体育祭」→オリンピック・パラリンピック
③「生徒」→国民
①教師は生徒に対して「なになにしなさい」と要求しかせず、他方で検査体制も十分ではなくワクチンも確保できない。さらに、生徒に禁じた会食はしまくり…。
②生徒たちの部活は大幅に制限するのに対し、「体育祭」=オリパラは開催すると意気込んでいる。
③「生徒」=国民は、楽しみを失い、そして仕事を失い露頭に迷う…。
これらが、一方的に「生徒」=国民の身に降りかかってくる。
政府の無能さに翻弄されっ放しの国民は生徒に例えて、「私たちはもうグレそう」だという話である。
ここまでブラックな学校体制にあって、生徒が黙っていると思うなよ。
今までは、こんなもんだろう…、仕方ない…、と何とか耐えてきたけど、もうボクらは我慢しない。
校長や教師なんぞの言いなりになんかならんぞ。
もう、グレてやる!
まあ、そんな具合に読み取った。
ところで、リアル社会の現実で見てみると、グレてやるのも一定のショックを与えることは出来るだろうが、直接的には器や体制を変えることはできない。
生徒会で組織的に運動したり、有志のグループをいくつも作って学校当局にプレッシャーをかけたり要求を突きつけることも大切だ。
…と、ここまで来て考えた。
これって、優等生の動き方か⁉︎
やっぱり、まず素直に感情を表すのが先かもしれない。
「グレてやる!」
そうだ! そこからだ‼︎
-S.S-