日本人としてのアレ。

通りすがりで会ったなら、その出会いを大切にしたい

『ファミマのムラタ』

2016-01-14 | 最近の出来事
この前、仕事の帰り、コンビニに寄った時に、とんでもなく面白いシチュエーションに遭遇した。


そのコンビニは青梅市にあって、近所のお客様で成り立っている様な立地。

夜22:00頃。


店内には、新社会人位の年齢の男子が二人、カゴに酒やポテトチップス、雑誌を大量に買い込み、これから、自宅で酒を飲むのが想像できた。

店員の胸にはトレーニング中の初心者マーク・顔にはマスク。

僕を含めた四人しか、いない。


僕は、二人の若者の後ろに水を持って並んだ。





店員「雑誌とお飲み物は別にいたしますか?」

A「あ、うん・・・」とか言いながら、AとBは楽しく会計を待つ。



次の瞬間・・・、Aが店員の異変に気付く。

店員を覗き込みながら

A「あれ?ムラタじゃね?」

B「え?ムラタ?・・・」

Bも店員を確認する。



A&B「ムラターー!!(笑)」


店員ことムラタ「お、おぅ・・・」


マスクをしているムラタは、耳の先まで真っ赤に染めていた。



その瞬間、Aがとんでもない事を言う。


A「え?ここでバイトしてるんだー、地元のコンビニでバイトすんのとか、恥ずかしくないの?!」




おーーー!そんな直球、投げるか?!

もう、僕、笑い堪えるの必死で、肩震えてたと思うんだけど、その後の展開も、これは人に話したい!!と思える。




しっかりと丁寧に敬語を使っていたムラタが豹変、いきなり『久しぶりに会った同級生に話すモード』に切り替わる。


ムラタ「まぁ、色々あってな・・・」






多分、ムラタは中学か高校か、このAやBに弄られていたに違いない!!

その過去を削除しようと、ムラタは必死なのだ。



Aは続ける。



A「この前さ、向こうのローソンあんじゃん?、あのローソンで、しおりが働いててさ、俺、気まずくて、お互い見て見ぬふりしたよー!」

B「しおりも!!(笑)」

B、手を叩いて爆笑。



ムラタは、無言で商品を詰める。


A「ムラタさー、地元のコンビニでバイトなんかすんじゃねーよ、こっちも気まずいだろー、知り合い多くない?」

ムラタ「知り合いばっかだよー・・・」

B「他に誰か、来た?」



そして、昔の地元の友達の話しが少し続いた。



A「ローソンに行きたくないから、こっちに来たら、ムラタいたら、マジで勘弁だよー!!」とか言いながら、ビニール持って、


店を出ていくときにAは、「ここで働くの止めてくれよな!行くコンビニなくなっちゃうよ!」とBと笑いながら去って行った・・・



ムラタは、苦笑い。




僕は、完全にこの恥ずかしいやり取りを聞いていたのだ。



ムラタは、僕のペットボトルにバーコドリーダーを当てながら、「しおりもか・・・」と呟いた。