斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

ドイツより7

2010年09月16日 13時20分25秒 | 学校.学会訪問記
いま、6時です。町の教会の鐘が鳴り響いています。まだ真っ暗です。滞在している町はGarmisch-Partenkirchen です。やっと公表しました。実はこの町、日本で言うなら白馬村という感じで、標高2,628mのアルプシュピッツェ山のふもとの標高700mくらいのところです。とてもきれいな景色で、私の滞在しているホテルからは目の前にアルプシュピッツェ山が見えます。写真のとおりです。散歩の好きな人であれば、これから明け方の町の雰囲気を楽しむのでしょうが、私は午前1時から(日本時間の午前8時)メールの返信作業と、昨日のワークショップの報告書作成に追われていました。これから1時間後に朝食をとって、国際会議の会議場に向かいます。今日は、他のハードコーティングの部門で、研究発表をじっくりときいてきます。やっと研究者らしい活動に戻れます。今日は午後にはこの町を離れなければなりません。電車にてミュンヘンに戻り、そこから空港まで行く電車に乗り継ぎます。

純粋に国際会議で研究発表を行うのであれば、学生も連れて行き、発表させて、さらにご褒美にちょっと近場の観光に連れて行ってあげるところですが、今回はひとりだし、韓国人の研究者は、朝4時にホテルをでて帰国の途に着いたし、じっくりとまじめに会議に出席します。

全国の高専生の皆さん、本学にくればかなり高い確率で国際会議で発表するチャンスにであいます。研究室の稼ぎ方によって旅費の出るところ、出ないところがありますが、それにかかわらず、世界を相手にさまざまな体験をすることはたいへんよいことです。私にとって世界のあちこちで講演するのは、日本の中で講演するのとまったく違いません。いろいろな国の研究者と普通に飲んで、面白い話で笑いあったりしています。ここまでくるのに、学生時代から20年以上かかっていますが、要するに(若いうちに)スタートをきらなければ、こうにはなかなかならないともいえます。

本学の新原学長は、世界に1万人くらいの知り合いがいると豪語しています。学長が1万人の顔と名前を覚えているわけではないのですが、新原学長の顔と名前を知っている人がそれくらいいてもおかしくありません。たしかに、長い人生で、国外との研究交流を積極的におこなってきたので、そのとおりだと思います。私と新原学長とで年齢で20歳違います。私は20年後に1万1千人くらいの知り合いがいると豪語できるかもしれません!?要するに、本学は世界を舞台に活躍する大学になります。

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