ノムさん、人間が絶対に勝てないのは「時代と年齢です」
相次ぐ松坂世代の現役引退に
最近、衰えを感じるのは俺だけだろうかと思っていた。
ところが、ノムさんのぼやきを聞いて「俺だけじゃないぞ」と。
歩いていても、テニスをやっていても、何か違う。
前に、横に、一歩でないのだ。
頭から考えてしまうから体はより動かない。
若い時、昔を追いすぎているのか。
今は今。
年齢には勝てないのだ。
大きく離されない努力だけはしたい。
久々にじいちゃんさんに電話を入れた。来年の誕生日で90歳になるという。やっぱり年には勝てないとボヤいていた。
そんなことを考えていたら郵便ポストに一通のハガキが。
「去る平成29年12月25日 夫哲郎が天寿を全うし永眠いたしました。昨年年賀状を既に出した後でした。お知らせが遅くなり申し訳ありません。・・・」
科学技術学園高等学校 第3代校長である。
私が一番働き盛りの時の校長である。組合の委員長をやっていた。そしてオフ今導入プロジェクトのリーダーや学校行事の長をやっていた時期だ。
ということは常に対立し常に仲間であった。
ちょび髭を生やし、とにかく声がばかでかい。初めての表彰式が生活体験発表大会だった。いきなり目の前で「表彰状!・・・」。生徒も我々も笑っていいものか堪えるのに大変だった。
思い返せば、最初の出会いは前年の関東地区機械工業研究会の箱根での宴会だった。俺の足を踏んでいく酔っ払いがいた。「このジジイ」と言ったら閉会の挨拶に飛んで行った神奈川県立相模台工業高校の杉山哲郎校長だった。
歓迎会の裸踊りはびっくりした。一本気のいい先生だった。まだ思い出はいっぱいある。最後に成城で丸山先生と3人で飲んだ時の写真を探したが見つからない。ご冥福をお祈りいたします。
先輩たちがこの世から姿を消していく。合掌。