寒中の2月に入りました
最近、気になっている言葉がある
ひとつは、 行不由径(こうふゆけい)
「行くに径(こみち)に由(よ)らず」
『論語』雍也第六の十四にある。 安易な近道を選ばずに、大道を一歩一歩着実に歩むこと。 近道はちょっとした変化の魅力をもっていても、小道はやがて行き詰まりがくる。
この言葉には強烈な思い出がある
科学技術学園高等学校元校長の飯田吉郎先生が職員会議で退任の挨拶で板書した言葉
大道を歩けと!
怖くて厳しい先生だった
何事も近道はないと
1日一日の積み重ね
一歩一歩を大切に
スカッとした青空が広がっている
大きく息を吸ってゆっくり吐き出そう
今日もストレッチから
気温9度
湿度26%
もう一つは、「人生は思い通りにならない」
春といえば選抜高校野球
話題になっている学校がある
学校名が読めない
聖隷クリストファー高等学校(せいれいクリストファー)高等学校
野球部監督は校長の上村敏正さん
選抜落選し落胆している生徒に渡した資料が徒然草189段という
野球部員は最高の贈り物をもらったと思う
第189段:今日はその事をなさんと思へど、あらぬ急ぎ先づ出で来て紛れ暮し、待つ人は障りありて、頼めぬ人は来たり。頼みたる方の事は違ひて、思ひ寄らぬ道ばかりは叶ひぬ。煩はしかりつる事はことなくて、易かるべき事はいと心苦し。日々に過ぎ行くさま、予て(かねて)思ひつるには似ず。一年の中もかくの如し。一生の間もしかなり。
予てのあらまし、皆違ひ行くかと思ふに、おのづから、違はぬ事もあれば、いよいよ、物は定め難し。不定と心得ぬるのみ、実(まこと)にて違はず。
[現代語訳]
今日はあの事をやろうと考えていたら、思わぬ急用が出来てしまいそれに紛れて時間を過ごし、待っていた人は用事で来れなくなり、期待していない人が来たりもする。期待していた方面は駄目になり、思いがけない方面の事柄だけが思い通りになってしまったりもする。 面倒だと思ってきたことは何でもなくて、簡単に終わるはずだった事には苦労する。一年というのはこんなものだ。一生という時間もこんな風に過ぎていくだろう。
かねてからの予定は、全て計画と食い違ってしまうかと思えば、たまには予定通りに行く事もあるから、いよいよ物事というのは定めにくいものだ。予定なんて不定(未定)と考えていれば、実際の現実と大きく異なることはない。