三浦俊彦@goo@anthropicworld

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オトイアワセ:
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陰鬱ホラー系3

2004-10-12 01:00:00 | モンスター映画
 ■ヒューマン・キャッチャー■ 原題は『ジーパーズ・クリーパーズ2』、なるほど今回はいきなり本題に入ってますね。しかも手裏剣が加わりましたぜ。人里離れた路上のバス遭難は前作に負けないホラー臭だが、大危機だというのに高校生どもが青筋立てて怒鳴りあいばかり、動転してるのはわかるけど中途半端なケンカは見てる方としちゃ疲れますってば。ちゃんとモンスターの方に顔向けてくださいね。でもまあコウモリ人間の造形・ディテールは前作を遙かに超えたし(しかしトゲトゲボコボコあそこまでモンスターならもはや人間の顔してる必要あるんですかね)、おっさん手作りの武器も快挙だし、地対空のああいうリモコンスペクタクルは初めてだし、激痛映像満載だし、多彩な反撃くらってズタボロになりながらしぶとく跳ねまくる姿は笑えるし。大きな失点抱えながら総合点で傑作の部類に入っちゃうこういう映画って、いいかも。
 ■ドッグ・ソルジャー■ 一軒家閉じこもりモノのパターンいろいろやってくれてはいるようですが全般暗くて見えませんので。野外の爪一撃はかっこよかったけど。それにしても絶対あの犬がなあ。狼人間映画なんだし、人間といっしょに閉じ込められた犬が何か意外などんでん返しに使われるものと期待してたのに……。
 ■リーサルドーズ■ 動物愛護テロリストが再集合してへんてこな研究所に乗り込む前半は何やら訳わかんなさが期待を抱かせたが、後半、魂を分離する実験だの「よくも俺を見捨てたな」みたいなチャチな恨みだのしか用意されてないことが判明。電気を伝って何が来るかと思えば結局は人間への憑依でしかないし、まあすぐ忘れ去られるべきクズ映画でした。
 ■吸血髑髏船■ サイコホラー寄り犯罪談なのか、松岡きっこの復讐がメインなのか、亡霊めいた設定が主軸なのか、最後に登場の謎の薬品バイオハザードをアピールしたかったのか、結局何がどうなってたんだか不明というか、錯綜しすぎて作り手自身がいかにも辻褄合わせで精一杯だったような。仮面を剥いだら別人……て安易すぎる怪人二十面相的モチーフは勘弁してほしかったですョ。