■快楽共犯者■ 助走部分が長くて、これ、シュワンクマイエルにしてはヌルイ……?……とはらはら見続けてたら、う、うふ、うふふふふっ、だんだんなってきてなってきた、シュワ流に。なってきちゃいましたよおおぅシュワの世界にぃぃ。ナンセンスのねじれが込み入ってるもんで本流によじれ合うまで時間かかっただけだったのよな。もー、鼻から耳からパン団子がボンロボロ、笑っちゃいます。毛皮のシッポ切るためにわざわざ出直してくおっさんの真面目顔がついに悶えはじめます。テレビ画面の唇アップオナニーなんぞわかりすぎて大爆笑ものです。ツボ押さえすぎです。お魚にパクパクされる気持ちいいあれもほんと……もう、思い出す必要すらないほどです。鞭オバサンだけはちょっと平凡な光景づくめかなって感じだったけど、粘土M男が鳥男といっしょだったとはな、そうなるとラストの天井突き抜けシーンなんて単純ながら超カタルシスです。世の循環を感じます。組合せ変えてリピートするのは典型的シュワ調っちゃそれまでですが、いいものはいい。何人いたっけ、男女それぞれ3人ってとこか、彼ら全員が綺麗に収斂しはしなかったイビツな作りもまたニクイですよね。全員死ぬってわけじゃないようだし。半端な生き残りリセットもの、ウム、とにかく、いい!
■大脳分裂■ ほらほら見て見てーこーんなにアート!系。独りよがり臭がきっついねえ。困るねこの類。ていうかさらに困るのは、俺ってばこんなのがけっこう、いやかなり、いやソートー楽しめちまいやがってよう。ほんと困ったわ。低レベルの前衛気取りだとわかっていながら、オーソドックスなシュールリアリズム手法(関係ないキレーな自然風景とエログロ接写を交互に映したり)に脳内ドラッグ誘発されちまう俺だってことかねえ。まあ、視界へのぐちょぐちょ+きらきらの交代波状攻撃により気持ちよーくなってくることは確かですから。そうそう音楽の功績もデカイ。音楽と音響に関しては百点満点つけてやりたい。アンビエントノイズの傑作版。CDあったら買うな、俺。環境音楽コレクションの上位に入りうるよ。ともあれなんちうか、一応こうやって楽しめるわけなので、出産に立ち合う夫が妻の(ただし近親相姦だっけか、たしか)あすこから出てきかかった赤ん坊をカッターでグサーッ、とか、おいおい、そんな粋がらなくていいから。さすがに気持ち悪いし、血も肉もセーブしといてや。まあ何だな、もいちど率直に言っとくと、出だしの説教臭い陳腐なナレーションさえなければ、もうちょい本物アートの雰囲気まとうことができたのにね、惜しかったよ。正直楽しめすぎただけにね。
■不思議惑星キン・ザ・ザ■ 「クー」は最後まで「クー」だけのままがよかったんだけどな……。つかこれって、そんなにいい映画か? 名作なのか? 俺にゃ正直あんま通用しなかったけどね。このテのは褒めとかなきゃ、って強迫観念に染まったエセ目利きが多いからなあ、みんなつられてるだけじゃないの? そりゃまあ、砂漠にでッかい飛行船が置いてあったり観覧車が突っ立ってたりトボケた釣鐘型乗り物がプロペラまわして降りてきたりと、脱力系映像はそれなりに楽しめたものの、それだけじゃなあ……。マッチ棒が貴重品だったりガニ股で挨拶しなきゃなんなかったり鼻に鈴つけなきゃなんなかったり、チマチマしたきまりがまた馬鹿馬鹿しくていい、って声にも全然共感できないわけじゃないにせよ、なんかこう、突き抜けてないんだなあ。シュワンクマイエルとかに一度浸っちゃうとこれっぽっちじゃヌルすぎていかん。瞬間移動しちゃった二人組の危機感乏しいあれやこれやもいい味ッちゃあいい味なんだけど、要領得ないんですよね、全体にいまいち。ちょっと期待しすぎたのかなあ。盛り上がりのないグータラ節のBGMはムード出ててよかったです。
■SFホイップクリーム■ あのですねえ。チンタラチンタラ脱力系やってさえいればキン・ザ・ザになれる、とか勘違いしてない? 単に「クー」→「ワラワラ」って……映画舐めてんのかあんたら。ホント腹立つわ、こういう中途半端が一番タチ悪し。あの2人に感情移入しろったって無理な話だし、笑えってのはもっと無理な話だし。もっとシュール方面のナンセンスに徹しとけっつのよ。ネタもとのキン・ザ・ザ自体がそう大したことない映画なんだから、ちゃんと自立した作り方してくれないと。女は最後あの姿勢でじっと死んでるのはかなり努力が要ったでしょうね。微妙にお腹の呼吸が見えちゃってました。ッてそんな努力費やすほどの映画か阿呆。
■大脳分裂■ ほらほら見て見てーこーんなにアート!系。独りよがり臭がきっついねえ。困るねこの類。ていうかさらに困るのは、俺ってばこんなのがけっこう、いやかなり、いやソートー楽しめちまいやがってよう。ほんと困ったわ。低レベルの前衛気取りだとわかっていながら、オーソドックスなシュールリアリズム手法(関係ないキレーな自然風景とエログロ接写を交互に映したり)に脳内ドラッグ誘発されちまう俺だってことかねえ。まあ、視界へのぐちょぐちょ+きらきらの交代波状攻撃により気持ちよーくなってくることは確かですから。そうそう音楽の功績もデカイ。音楽と音響に関しては百点満点つけてやりたい。アンビエントノイズの傑作版。CDあったら買うな、俺。環境音楽コレクションの上位に入りうるよ。ともあれなんちうか、一応こうやって楽しめるわけなので、出産に立ち合う夫が妻の(ただし近親相姦だっけか、たしか)あすこから出てきかかった赤ん坊をカッターでグサーッ、とか、おいおい、そんな粋がらなくていいから。さすがに気持ち悪いし、血も肉もセーブしといてや。まあ何だな、もいちど率直に言っとくと、出だしの説教臭い陳腐なナレーションさえなければ、もうちょい本物アートの雰囲気まとうことができたのにね、惜しかったよ。正直楽しめすぎただけにね。
■不思議惑星キン・ザ・ザ■ 「クー」は最後まで「クー」だけのままがよかったんだけどな……。つかこれって、そんなにいい映画か? 名作なのか? 俺にゃ正直あんま通用しなかったけどね。このテのは褒めとかなきゃ、って強迫観念に染まったエセ目利きが多いからなあ、みんなつられてるだけじゃないの? そりゃまあ、砂漠にでッかい飛行船が置いてあったり観覧車が突っ立ってたりトボケた釣鐘型乗り物がプロペラまわして降りてきたりと、脱力系映像はそれなりに楽しめたものの、それだけじゃなあ……。マッチ棒が貴重品だったりガニ股で挨拶しなきゃなんなかったり鼻に鈴つけなきゃなんなかったり、チマチマしたきまりがまた馬鹿馬鹿しくていい、って声にも全然共感できないわけじゃないにせよ、なんかこう、突き抜けてないんだなあ。シュワンクマイエルとかに一度浸っちゃうとこれっぽっちじゃヌルすぎていかん。瞬間移動しちゃった二人組の危機感乏しいあれやこれやもいい味ッちゃあいい味なんだけど、要領得ないんですよね、全体にいまいち。ちょっと期待しすぎたのかなあ。盛り上がりのないグータラ節のBGMはムード出ててよかったです。
■SFホイップクリーム■ あのですねえ。チンタラチンタラ脱力系やってさえいればキン・ザ・ザになれる、とか勘違いしてない? 単に「クー」→「ワラワラ」って……映画舐めてんのかあんたら。ホント腹立つわ、こういう中途半端が一番タチ悪し。あの2人に感情移入しろったって無理な話だし、笑えってのはもっと無理な話だし。もっとシュール方面のナンセンスに徹しとけっつのよ。ネタもとのキン・ザ・ザ自体がそう大したことない映画なんだから、ちゃんと自立した作り方してくれないと。女は最後あの姿勢でじっと死んでるのはかなり努力が要ったでしょうね。微妙にお腹の呼吸が見えちゃってました。ッてそんな努力費やすほどの映画か阿呆。