三浦俊彦@goo@anthropicworld

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オトイアワセ:
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サイコパス系4

2006-06-21 03:34:50 | モンスター映画
 ■ゴシカ■ サイコパス系+未練・怨念系ってか。てっきりサイコミステリーかと思って観始めたら、血文字だの霊だの、あまりに本物っぽいのであれれれと思ってたら普通に超常現象の幽霊モノでした。ま、サイコ系も幽霊有りなら楽なもんだよな、観るほうもね、と却ってリラックスしてそこそこ楽しめやしたけど、つうか少女霊の動き、廊下の向こうをコマ撮り風に歩むのやヒロインが屈んだ瞬間後ろにドーンと居てとか、「むおっ」と正直のけぞらされて、あの演出ったらモロ高度なテク。あのへんだけでこの映画は観た甲斐があった。しかし肝心のストーリーがですねえ……、全体、霊の行動基準が行き当たりばったりなのは、子どもだからってすまされる問題じゃないっしょ。そもそもなんでヒロインの女医を操らにゃならんかったのよ、わざわざ手間暇かけて脱走までさせて。壁に人体を軽々ぶっつけまくるくらい強いんだから自分で犯人を懲らしめりゃいいだけでしょうが。関係ない人巻き添えにしちゃいかんでしょ。そのヒロインちゃんがまたねえ、記憶失ったり無理な逃亡アクションやったり、必然性がいまひとつ……。あと二段構えのオチですけどね、どっちもアプローチの最中に「そういうことですか……」としっかりわかっちゃって、わざとわからせてるのかもしんないけど、やっぱ観てるほうとしちゃ、わかっちゃってるオチをそのままなぞられてもなあ、ッて白け気味。外せよ、ちょっとは。殺されて当然のオッサンだったとは意外っちゃ意外ってあたりに安住しちゃダメよ。ま、いちばん怪しい奴が結局シロで、ラスト3度目のどんでん返しがあいつがらみで待ってるんじゃないかと思いきやそれは差し控えときましたと、そのへんの自制がよかったのか悪かったのか。マ、よかったとしておきましょか。ところであのレイプ被害誇示してた患者はどういう存在意義があったの? 女医の成長物語の小道具?
 ■ナイトウォッチ■ どうしてもこうなるんですかねえ。間一髪をはじめとする御都合主義連発はまあ仕方ないとしても、出入り自由のフロントドアが放置されてるのはなんとかなりませんでしたかい。警察関係者が真犯人ってのもそろそろやめてほしかったし、警部補が上司の言うなりの木偶の坊ってのも、あのね、軍隊じゃないんだから。そこそこテンポよかった印象が残ってるけど、やっぱ犯人の大胆不敵ぶりの嘘くささで普通に破綻してましたわ。廊下の死体が消えたりとかああいうのはどうやって辻褄合わせただ? あと悪ふざけのおともだち、リアリティなかったですぜ、終盤せっかくご活躍のわりには。って簡単に手ぇ切りなさんなよ。英雄的すぎるぜ。かと思いきや検死道具使い放題ならもっとムチャクチャに掻き回せたはずなのにさ、決着はたしか普通に銃だったよね? なんかもったいない。ってあれやこれや死体だらけの真夜中の職場って、まことにいいシチュエーションだったのになあ。って期待しすぎたせいで不当に失望した可能性も。いや、でもあれじゃやっぱな。