阿呆理詰日記3924

幸福に縁のない人間はいない。縁など幸福に無縁とわかっている人間もほとんどいない。


学びは、努力ではなく、浮力である。学びの、結果ではなく、経過がある。


幸福感が得られないのは―――、幸福筋の鍛え方が足りないこと。幸福訓を疑いそびれたこと。幸福権を主張しそこねていること。幸福婚に憧れすぎたこと。まあそのいずれかだろう。


目から鱗が落ちるたびに、耳垢がたまってゆく。


絶対の幸せなどありえない。が、絶対と言うべき幸せはありうるだろう。絶対と言える幸せはありがちだろう。絶対と言いたい幸せはありふれているだろう。


一度きりの人生だからこそ、何百回経験しても飽きないように過ごしたい。


われわれは期待する。努力すればするほど良い成果が出ることを。
して、努力と成果が比例する世界ほど恐ろしい環境はないだろう。その世界は恐ろしく単純で、量の多さに一元化された世界だろう。われわれは暗黙に、ひたすら恐怖を期待しているのである。



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　　2012年5月7～13日
「言語表現」（月曜４限）受講生の作品へのResです。
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