人文死生学研究会(第12回)を、心の科学の基礎論研究会との合同研究会として、下記の通り実施いたします。奮ってご参加下さい。
(日時)2014年3月29日(土) 午後1時30分~5時30分
(午後1時開場)
(会場)明治大学 駿河台研究棟・4階第3会議室
(研究棟はリバティータワーの裏手の12階建ての建物です。次の地図をご参照下さい。)
http://www.meiji.ac.jp/campus/suruga.html
・(内容)1 「思考実験の陥穽と心身問題」
三浦俊彦 (和洋女子大学、哲学) 1時30分から
2 「価値原理としての功利主義」
重久俊夫 (西田哲学研究会、西洋史・哲学)
3時45分ごろから
その後、6時ごろから懇親会の予定です。時間の許す方は、ぜひ、ご参加下さい。
■(発表要旨)1 「思考実験の陥穽と心身問題」(三浦)
一人称の死を論じるさい、ほぼ全面的に思考実験に頼らねばならないのは当然のことである。そこでまず「思考実験」の本質を、「シミュレーション」「フィクション」との対比において検討する。次に、思考実験が陥りやすい罠を、いくつかの事例に即して分類する。思考実験と称しながら方法的にシミュレーションに偏った場合、フィクションに堕してしまった場合、作業仮説が間違っていた場合、物理的現物実験に頼るべきケースを無理に扱っている場合、などを個別に吟味する。とりわけ、以上の諸パターンと誤謬推論とが組み合わさって多重の誤りに膨れあがった重篤な事例として、「2封筒問題」と「点滅論法」をとりあげる。方法論的・論理的な批判が主となるが、合わせて、この二例の誤謬を、心身問題と観測問題の新たな展望へと生かす方途を探りたい。
なお、当日使用する資料は、以下に公表してある。
〈「点滅論法」なる誤謬推論について〉
http://green.ap.teacup.com/miurat/html/t.pdf
〈思考実験リアルゲーム〉http://green.ap.teacup.com/miurat/html/shi.pdf
■(発表要旨)2 「価値原理としての功利主義」(重久)
死生学を論じる上で、価値の問題は避けがたい課題だといえる。そして、価値とは何かを解明しようとする時、功利主義はきわめて有力な考え方であり、ミクロ経済学や裁判実務などでも日常的に応用されている。本発表の目的も、価値原理としての功利主義の有効性を立証することである。一方、功利主義がさまざまな批判にさらされてきたことも事実である。しかし、そうした批判が生じる原因は、功利主義という語が、互いに異なるさまざまな意味で使われてきたからではなかろうか。そこで、功利主義を「価値原理」「行動動機」「社会規範」の三つに分類し、それらの関係を明確にしたい。そうした概念の交通整理を通じて、功利主義にまつわる誤解を払拭し、ひいては、「人口問題」「格差問題」「倫理的ハードケース」等の課題にも回答を試みる。
・(参加資格)どなたでも参加できます。
(世話人・代表)三浦俊彦
(世話人) 渡辺恒夫
(世話人) 蛭川 立
(世話人・事務局)重久俊夫 ts-mh-shimakaze@yacht.ocn.ne.jp
なお、本会のテーマに関する討論については、以下のHPで読むことができます。
http://homepage1.nifty.com/t-watanabe/academic_meeting_4.htm
また、心の科学の基礎論研究会に関しては、以下のHPをご覧下さい。
http://www.isc.meiji.ac.jp/~ishikawa/kokoro.htm
(日時)2014年3月29日(土) 午後1時30分~5時30分
(午後1時開場)
(会場)明治大学 駿河台研究棟・4階第3会議室
(研究棟はリバティータワーの裏手の12階建ての建物です。次の地図をご参照下さい。)
http://www.meiji.ac.jp/campus/suruga.html
・(内容)1 「思考実験の陥穽と心身問題」
三浦俊彦 (和洋女子大学、哲学) 1時30分から
2 「価値原理としての功利主義」
重久俊夫 (西田哲学研究会、西洋史・哲学)
3時45分ごろから
その後、6時ごろから懇親会の予定です。時間の許す方は、ぜひ、ご参加下さい。
■(発表要旨)1 「思考実験の陥穽と心身問題」(三浦)
一人称の死を論じるさい、ほぼ全面的に思考実験に頼らねばならないのは当然のことである。そこでまず「思考実験」の本質を、「シミュレーション」「フィクション」との対比において検討する。次に、思考実験が陥りやすい罠を、いくつかの事例に即して分類する。思考実験と称しながら方法的にシミュレーションに偏った場合、フィクションに堕してしまった場合、作業仮説が間違っていた場合、物理的現物実験に頼るべきケースを無理に扱っている場合、などを個別に吟味する。とりわけ、以上の諸パターンと誤謬推論とが組み合わさって多重の誤りに膨れあがった重篤な事例として、「2封筒問題」と「点滅論法」をとりあげる。方法論的・論理的な批判が主となるが、合わせて、この二例の誤謬を、心身問題と観測問題の新たな展望へと生かす方途を探りたい。
なお、当日使用する資料は、以下に公表してある。
〈「点滅論法」なる誤謬推論について〉
http://green.ap.teacup.com/miurat/html/t.pdf
〈思考実験リアルゲーム〉http://green.ap.teacup.com/miurat/html/shi.pdf
■(発表要旨)2 「価値原理としての功利主義」(重久)
死生学を論じる上で、価値の問題は避けがたい課題だといえる。そして、価値とは何かを解明しようとする時、功利主義はきわめて有力な考え方であり、ミクロ経済学や裁判実務などでも日常的に応用されている。本発表の目的も、価値原理としての功利主義の有効性を立証することである。一方、功利主義がさまざまな批判にさらされてきたことも事実である。しかし、そうした批判が生じる原因は、功利主義という語が、互いに異なるさまざまな意味で使われてきたからではなかろうか。そこで、功利主義を「価値原理」「行動動機」「社会規範」の三つに分類し、それらの関係を明確にしたい。そうした概念の交通整理を通じて、功利主義にまつわる誤解を払拭し、ひいては、「人口問題」「格差問題」「倫理的ハードケース」等の課題にも回答を試みる。
・(参加資格)どなたでも参加できます。
(世話人・代表)三浦俊彦
(世話人) 渡辺恒夫
(世話人) 蛭川 立
(世話人・事務局)重久俊夫 ts-mh-shimakaze@yacht.ocn.ne.jp
なお、本会のテーマに関する討論については、以下のHPで読むことができます。
http://homepage1.nifty.com/t-watanabe/academic_meeting_4.htm
また、心の科学の基礎論研究会に関しては、以下のHPをご覧下さい。
http://www.isc.meiji.ac.jp/~ishikawa/kokoro.htm