三浦俊彦@goo@anthropicworld

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ゲンロンカフェ

2018-05-30 03:31:00 | 活動メモ
  ●イベント

ゲンロンカフェ
2018/05/29 19:00~21:30
坂上秋成×三浦俊彦×村上裕一「『エンドレスエイトの驚愕』の驚愕」
https://genroncafe20180529.peatix.com/

 当日提示したPowerPoint
 http://green.ap.teacup.com/miurat/html/5.29.pdf

 さまざまな論点がなお潜在中だったことが確認されて私にとって大収穫でした。
 人間原理的芸術学を構想する者としては、『ハルヒ』はあと10年は取り組まねばならない主題です。ハルヒファン、アンチエンドレスエイト、その他多方面の方々にこれからもお世話になります。

 論点としてはさしあたり、(すでに拙著で顕在化させた)
長門壊れた説」対「長門目覚めた説(戻った説)
 の決着が急務と思われました。

 ◆長門壊れた説……朝比奈みくる説(世界持続説・ハルヒは超常現象を発見するだけ説)、芸術は予在するイデアの発見である説、「エンドレスエイト」のあの演出は予在していたのだから実行も正当化できる説、退屈な演出は長門の苦難を象徴する説
 ◆長門目覚めた説……古泉一樹説(世界改変(創造)説・ハルヒは超常現象を生み出している説)、芸術は無からの創造である説、「エンドレスエイト」のあの演出は無から捻出されたのだからもっと楽しい多彩演出にすべきだった説、長門の実際の経験はポジティブだった説

 という二分法的対応が(大まかには)考えられますが、
 私自身は、「長門壊れた説」をアニメ制作陣のマッチポンプとして糾弾し、「長門目覚めた説(長門戻った説)」を推し続けたいと思います。『ハルヒ』をキョンの多重自己欺瞞と長門・朝倉の悲劇として読む美的解釈、『消失』の世界改変と三年前の出来事との対称性解釈、ミスリードをマスキングする作品全体にふさわしい戦略的解釈、および「射手座の日」の長門の表情(オビ裏参照)、などに鑑みて。・・・