理解増進月間が進行中です。
斉藤佳苗『LGBT問題を考える 基礎知識から海外情勢まで』鹿砦社
やまたつ『裸の共産主義者: 虹色の狂気の正体』Amazon限定
に続き、
キャスリン・ストック『マテリアル・ガールズ――フェミニズムにとって現実はなぜ重要か』慶應義塾大学出版会
あと、
ジェンダー・クリティカル論説報告集が別の出版社からまもなく出ます。
まだまだ続きます。
これで言論がようやく多様化し、
アイデンティティとやらの多様化を促進することで硬直したジェンダー観を薄めてくれることでしょう。
『トランスジェンダーになりたい少女たち』(『あの子もトランスジェンダーになった』)に対してなされたような妨害行為はLGBT理解増進法違反であることを改めてしっかり理解しておきましょう。
なお、上記出版予定の論説報告集に 参考として私が提供したコメントを以下に貼り付けておきます。(この文章が掲載されるわけではありません)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
高石市の事件の加害者である渡辺和美は性同一性障害を自称し、すすきの事件の被害者である浦仁志さんはパートタイムの女装家。ともに女性に性的興味がないふりをして女性に近づき、トラブルを起こしていたと報道された。
海外では、トランスジェンダーなど性別越境者が暴力の被害者や加害者になることが多いという話をよく聞く。日本でもそのようなことが表面化し始めたか、と感じさせた事件である。
「近くにいる人がゲイだとわかったので混乱し、つい暴力をふるってしまった。混乱して心神耗弱状態だった」という弁護法(「ゲイパニック・ディフェンス、トランスパニック・ディフェンス)は、差別的であるとして、LGBT先進国の多くの州や自治体で禁止されている。
ゲイやトランスジェンダーだとわかったからといってパニックになって殴ったなどというのは確かに無茶な話に聞こえる。ただ、そういった事件の具体的な経緯を調べると、大多数の場合、次のようなものだということがわかる。
一緒にベッドに入ったら、ペニスが触れた。相手を女性だと思っていたのに、男ではないか。それで逆上して殴った……。
性別を偽って性交渉を持とうとするのは、相手の性的指向を踏みにじる性的詐欺と言えるだろう。渡辺和美や浦仁志さんの例は、完全に性別を偽っていたわけではないが、浦さんの場合は、望まぬ性行為を強いられた田村瑠奈によって恨まれ殺害されるという、海外の典型的トランスパニックの形が踏襲されてしまった。
性別は人類存続上の本能的な感性に関わる属性なので、その性別を偽るという行為は、他者の深い感情と衝突する恐れがある。性別越境が特例中の特例としてでなく一般的に保護され始めた現在、日本でもトランスパニック系統の事件が増えないかどうか危惧される。
海外では、トランスジェンダーなど性別越境者が暴力の被害者や加害者になることが多いという話をよく聞く。日本でもそのようなことが表面化し始めたか、と感じさせた事件である。
「近くにいる人がゲイだとわかったので混乱し、つい暴力をふるってしまった。混乱して心神耗弱状態だった」という弁護法(「ゲイパニック・ディフェンス、トランスパニック・ディフェンス)は、差別的であるとして、LGBT先進国の多くの州や自治体で禁止されている。
ゲイやトランスジェンダーだとわかったからといってパニックになって殴ったなどというのは確かに無茶な話に聞こえる。ただ、そういった事件の具体的な経緯を調べると、大多数の場合、次のようなものだということがわかる。
一緒にベッドに入ったら、ペニスが触れた。相手を女性だと思っていたのに、男ではないか。それで逆上して殴った……。
性別を偽って性交渉を持とうとするのは、相手の性的指向を踏みにじる性的詐欺と言えるだろう。渡辺和美や浦仁志さんの例は、完全に性別を偽っていたわけではないが、浦さんの場合は、望まぬ性行為を強いられた田村瑠奈によって恨まれ殺害されるという、海外の典型的トランスパニックの形が踏襲されてしまった。
性別は人類存続上の本能的な感性に関わる属性なので、その性別を偽るという行為は、他者の深い感情と衝突する恐れがある。性別越境が特例中の特例としてでなく一般的に保護され始めた現在、日本でもトランスパニック系統の事件が増えないかどうか危惧される。
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