モンスター映画バトルベスト12! 中間発表
★ベスト1 ガメラ vs バルゴン
『ガメラ対バルゴン』
素晴らしい。これほど陰惨なバトルは他になかった。色彩と流血の乱舞する極彩絶滅戦。ド派手かつ凄惨な第1ラウンドと、実質負けのガメラが復活して自衛隊との戦いに傷ついたバルゴンにとどめを刺すやや地味な第2ラウンドリベンジ戦との対比がまた面白し。しかし実力で明らかに上回るバルゴン、生後間もない幼さゆえの詰めの甘さが惜しかったな。
★ベスト2 バニラ vs アボラス
ウルトラマン『悪魔はふたたび』
赤色火焔怪獣・青色発泡怪獣という、両者のやや難しげなエピセットは、小学一年生の私にとって怪獣の物質的側面の底知れぬ魅力を堪能させました。炎と霧状の泡との正面衝突はゾクゾクモノ。野外に看過された半壊カプセルから落雷により誕生したバニラは、完全形カプセルから実験室の放電により生まれたアボラスに比べ、その生まれかたおよび形状からして、不完全蘇生を遂げたのではないかと推察されます。タツノオトシゴ的肌理とか、尻尾の奇形枝分かれとか、変に弱々しい甲高系咆哮とか、そのフリークぶりゆえ私はバニラの方がひいきです、正統派ずんぐり怪獣にすぎないアボラスより。蘇生の不完全さに加え科特隊の眼を狙った集中攻撃も受けてアボラスの溶解液の餌食となってしまったバニラですが、この不公平感が、しょせん両者の圧倒的邪悪さによって帳消しにされるところは、1位バルゴンの対ガメラ不運と通ずるところがあります。
★ベスト3 ゴジラ vs バラゴン
『ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総進撃』
バラゴンだけタイトルに出してもらえないのは明らかに不当である。三聖獣のうち最も奮戦したのがバラゴンなのだから。(そういえば他のゴジラ作品でも、三大怪獣なんとかってタイトルのとき必ずラドンが無視されてるんだよね。なんで?)地底に潜って足下をすくう、という野獣的な戦法で圧倒的強者に立ち向かったバラゴンには拍手を惜しむまい! 決して無視されていい怪獣ではない!
★ベスト4 レッドキング vs チャンドラー
ウルトラマン『怪獣無法地帯』
この両者の戦いそのものはなんてことないのだが(そもそもモニター上では途中から始まってるし、終結も翼を折られたチャンドラーが退散するのをレッドも深追いせず岩を投げつけて勝ち誇るだけだし)、いやまあ、牙を主武器とした野獣的戦いはなかなかのモノでありはしたが、この戦いがこうも上位に食い込むに貢献した最大要因は、第三の怪獣、マグラです。戦い済んだ両者分離のこちら側に、ザザッと地底怪獣が頭を出して遅ればせの観戦体勢。というよりいままでずっと見てたわけですね。両者傷ついて動けなくなったところで漁夫の利を得ようという弱肉強食のスタンスですな。この怪獣島の恐ろしさをよく表現してました。ただしこのマグラ自身は、このあと科特隊のナパーム弾一発で(正確には2発だったかな)昇天してしまう、史上最弱とも言える怪獣にすぎなかったのですが。
★ベスト5 ケンタウロス vs グリフォン
『シンドバッド 黄金の航海』
ぎくしゃくしたダイナメーションが、着ぐるみやCGのなめらかな動きとは明らかに違う非現実感というか、ファンタスティックな味わいを醸し出していますな。
★ベスト6 キーラ vs サイゴ
ウルトラマン『宇宙船救助命令』
ショック照明と砂嵐噴射という全然違うタイプの武器で正面衝突する戦いは、Q星とやらいうわけわかんない空間の異次元性をよく感じさせてました。ただ贅沢いえば、どっちかが死ぬまで戦ってほしかったですよね。
★ベスト7 ゴジラ vs アンギラス
『ゴジラの逆襲』
トドメが咬みつきで、飛び道具に頼ってないところがポイント。なお、本土でのメインの前、離れ小島で前哨戦がありましたが、そっちでのアンギラスの凶暴ぶりにも御注目です。
★ベスト8 ティラノサウルス vs スピノサウルス
『ジュラシック・パーク3』
バトル時間は短かったけど、不意の遭遇そして闘争という、野生動物の行動パターンがズバリ活写されてます。恐竜の戦いって、たいていあんな感じだったんでしょうね。
★ベスト9 レインボーマン vs 殺人プロフェッショナル
レインボーマン『M作戦編』
毒殺専門のフドラ、炎と酸で人間を骨だけにする人間ポンプ・ガルマ、触れた者を化石化するクリーチャーを操るヘロデニア三世、冷凍吹雪や氷柱を武器にするアイスリー、ナイフと痺れ弾を投げるジェノバード、電流光線を発するエルバンダ、妖術使いイグアナといった、それぞれ専門分野の異なるプロ・モンスター7名が7変化レインボーマンを狙う。7対7とて一対一対応しているわけではないし、かといってプロたちはいっせいに襲わず順番に現われるだけなのでなんとも間が抜けてはいるのだが、7者と日月火水木金土とのゆるい対応と、それぞれのプロの超能力がてんでんばらばらレベルであるところが面白い。各人専門が明確である中で5番手の「ムササビ殺法」ジェノバードだけが、いまいち専門色の薄いところが惜しい。刃物なら刃物、痺れガスならガスと(ただ痺れ薬だとフドラとややかぶさるかな)、いずれにせよ特化した方がよかったよね。
★ベスト10 フランケンシュタイン vs 大ダコ
『フランケンシュタイン対地底怪獣』
バラゴンと死闘を終えたばかりでご苦労様のフランケンシュタインを突如大ダコが襲撃。なんともシュールで不条理な展開だが、そのまんま海に引きずり込まれておしまいとなる短時間の両者の動きが素ン晴らしいの一言。フランケンシュタイン役の人はほとんどパントマイムの名人芸、大変だったでしょうね。
★ベスト11 ジェイソンX vs テクドロイドKAY-EM14
『ジェイソンX』
笑える真剣バトル。ジェイソンほんと、無茶苦茶にされとるなぁ。むろん無茶苦茶やり返すわけだけど。フレディとの見た目だけ派手な戦いに比べて、こっちはほんと予期できない痛快さがあったぞ。片っぽが女ってことも関係してるかな。でもターミネーターは3より2の方がずっといいバトルだったんだしな。
★ベスト12 ターミネーターT800 vs T1000
『ターミネーター2』
T1000の不死身ぶりと無表情ぶりがほんとスゲーですな。呆れる。今度ジェイソンとやってほしいよ。ジェイソンもさすがに溶鉱炉に落ちたら死ぬよね?
★ベスト1 ガメラ vs バルゴン
『ガメラ対バルゴン』
素晴らしい。これほど陰惨なバトルは他になかった。色彩と流血の乱舞する極彩絶滅戦。ド派手かつ凄惨な第1ラウンドと、実質負けのガメラが復活して自衛隊との戦いに傷ついたバルゴンにとどめを刺すやや地味な第2ラウンドリベンジ戦との対比がまた面白し。しかし実力で明らかに上回るバルゴン、生後間もない幼さゆえの詰めの甘さが惜しかったな。
★ベスト2 バニラ vs アボラス
ウルトラマン『悪魔はふたたび』
赤色火焔怪獣・青色発泡怪獣という、両者のやや難しげなエピセットは、小学一年生の私にとって怪獣の物質的側面の底知れぬ魅力を堪能させました。炎と霧状の泡との正面衝突はゾクゾクモノ。野外に看過された半壊カプセルから落雷により誕生したバニラは、完全形カプセルから実験室の放電により生まれたアボラスに比べ、その生まれかたおよび形状からして、不完全蘇生を遂げたのではないかと推察されます。タツノオトシゴ的肌理とか、尻尾の奇形枝分かれとか、変に弱々しい甲高系咆哮とか、そのフリークぶりゆえ私はバニラの方がひいきです、正統派ずんぐり怪獣にすぎないアボラスより。蘇生の不完全さに加え科特隊の眼を狙った集中攻撃も受けてアボラスの溶解液の餌食となってしまったバニラですが、この不公平感が、しょせん両者の圧倒的邪悪さによって帳消しにされるところは、1位バルゴンの対ガメラ不運と通ずるところがあります。
★ベスト3 ゴジラ vs バラゴン
『ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総進撃』
バラゴンだけタイトルに出してもらえないのは明らかに不当である。三聖獣のうち最も奮戦したのがバラゴンなのだから。(そういえば他のゴジラ作品でも、三大怪獣なんとかってタイトルのとき必ずラドンが無視されてるんだよね。なんで?)地底に潜って足下をすくう、という野獣的な戦法で圧倒的強者に立ち向かったバラゴンには拍手を惜しむまい! 決して無視されていい怪獣ではない!
★ベスト4 レッドキング vs チャンドラー
ウルトラマン『怪獣無法地帯』
この両者の戦いそのものはなんてことないのだが(そもそもモニター上では途中から始まってるし、終結も翼を折られたチャンドラーが退散するのをレッドも深追いせず岩を投げつけて勝ち誇るだけだし)、いやまあ、牙を主武器とした野獣的戦いはなかなかのモノでありはしたが、この戦いがこうも上位に食い込むに貢献した最大要因は、第三の怪獣、マグラです。戦い済んだ両者分離のこちら側に、ザザッと地底怪獣が頭を出して遅ればせの観戦体勢。というよりいままでずっと見てたわけですね。両者傷ついて動けなくなったところで漁夫の利を得ようという弱肉強食のスタンスですな。この怪獣島の恐ろしさをよく表現してました。ただしこのマグラ自身は、このあと科特隊のナパーム弾一発で(正確には2発だったかな)昇天してしまう、史上最弱とも言える怪獣にすぎなかったのですが。
★ベスト5 ケンタウロス vs グリフォン
『シンドバッド 黄金の航海』
ぎくしゃくしたダイナメーションが、着ぐるみやCGのなめらかな動きとは明らかに違う非現実感というか、ファンタスティックな味わいを醸し出していますな。
★ベスト6 キーラ vs サイゴ
ウルトラマン『宇宙船救助命令』
ショック照明と砂嵐噴射という全然違うタイプの武器で正面衝突する戦いは、Q星とやらいうわけわかんない空間の異次元性をよく感じさせてました。ただ贅沢いえば、どっちかが死ぬまで戦ってほしかったですよね。
★ベスト7 ゴジラ vs アンギラス
『ゴジラの逆襲』
トドメが咬みつきで、飛び道具に頼ってないところがポイント。なお、本土でのメインの前、離れ小島で前哨戦がありましたが、そっちでのアンギラスの凶暴ぶりにも御注目です。
★ベスト8 ティラノサウルス vs スピノサウルス
『ジュラシック・パーク3』
バトル時間は短かったけど、不意の遭遇そして闘争という、野生動物の行動パターンがズバリ活写されてます。恐竜の戦いって、たいていあんな感じだったんでしょうね。
★ベスト9 レインボーマン vs 殺人プロフェッショナル
レインボーマン『M作戦編』
毒殺専門のフドラ、炎と酸で人間を骨だけにする人間ポンプ・ガルマ、触れた者を化石化するクリーチャーを操るヘロデニア三世、冷凍吹雪や氷柱を武器にするアイスリー、ナイフと痺れ弾を投げるジェノバード、電流光線を発するエルバンダ、妖術使いイグアナといった、それぞれ専門分野の異なるプロ・モンスター7名が7変化レインボーマンを狙う。7対7とて一対一対応しているわけではないし、かといってプロたちはいっせいに襲わず順番に現われるだけなのでなんとも間が抜けてはいるのだが、7者と日月火水木金土とのゆるい対応と、それぞれのプロの超能力がてんでんばらばらレベルであるところが面白い。各人専門が明確である中で5番手の「ムササビ殺法」ジェノバードだけが、いまいち専門色の薄いところが惜しい。刃物なら刃物、痺れガスならガスと(ただ痺れ薬だとフドラとややかぶさるかな)、いずれにせよ特化した方がよかったよね。
★ベスト10 フランケンシュタイン vs 大ダコ
『フランケンシュタイン対地底怪獣』
バラゴンと死闘を終えたばかりでご苦労様のフランケンシュタインを突如大ダコが襲撃。なんともシュールで不条理な展開だが、そのまんま海に引きずり込まれておしまいとなる短時間の両者の動きが素ン晴らしいの一言。フランケンシュタイン役の人はほとんどパントマイムの名人芸、大変だったでしょうね。
★ベスト11 ジェイソンX vs テクドロイドKAY-EM14
『ジェイソンX』
笑える真剣バトル。ジェイソンほんと、無茶苦茶にされとるなぁ。むろん無茶苦茶やり返すわけだけど。フレディとの見た目だけ派手な戦いに比べて、こっちはほんと予期できない痛快さがあったぞ。片っぽが女ってことも関係してるかな。でもターミネーターは3より2の方がずっといいバトルだったんだしな。
★ベスト12 ターミネーターT800 vs T1000
『ターミネーター2』
T1000の不死身ぶりと無表情ぶりがほんとスゲーですな。呆れる。今度ジェイソンとやってほしいよ。ジェイソンもさすがに溶鉱炉に落ちたら死ぬよね?
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