六月、全国的に台風並みの風が吹き荒れた日のこと
勝手口のドアが、強風に煽られてひとりでに閉まり、開かなくなった。
これまでも何度か、同じようなことがあった。
押したり、引いたり、叩いたりしてなんとかなった。
だから今回も心配はしてなかったんだけれど
…開かない。
槌を持ってきて、叩いたり反対側から鍵を差込み
ペンチでひねってみたり
はたまた、足で蹴って!みたりと
考えられる、あらゆることをやってみたのだけれど、開かなかった。
何、その内なんとかなるさ、と時間を置いて
同じことをやっていたら、開いた(ホラね、信じることよ)
その翌日だったか、やはり強風でドアが閉まり、再び開かなくなった。
なんてこった!昨日の今日だぞ。
前回と同じことを試みたが開かなかった。
姉サマは「もう、このドアはダメ、絶対に開かないと思う」
(冗談でしょ、ドア一枚、いくらすると思ってんの?
懐の痛まない人はお気楽でいいわね)
一日目、開かなかった。
二日目、例によって叩いたり、引っ張ったり努力を続けたが開かなかった。
ドアが開かないと暑いし、ゴミを出したり、洗濯物を干すのにも不便。
三日目の夜、いつもの努力を続けた結果…開いた!
信じるものは、救われる…。
これから、風の強い日は、絶対に、絶対に、気をつける!