『私汗っちゃう』
梅雨明け間近のジメジメした真夏日。教室にはエアコンなどない。生徒はうちわや下敷きを使って顔を冷やしている。扇子を持ち込んでいる者もいる。
「おい、先生が我慢しているのに、君たちは態度だでかいぞ。下敷きくらいなら可愛いが、扇子を使うなんて、いい身分だな。と言ったら、
「せんせ~、僻(ひが)んじゃダメだよ。私が煽(あお)いであげる。」と由香里。
「ありがとう。でも、先ず期末試験の答案を返すから」
答案を返却して、解説を終えて、時間が余ったが、授業する気になれず、
「扇子を使うなんて、センスが悪い。答案を見れば冷や汗出るから、エアコンなくてもクールダウンだ。『答案を 見てかくものは 恥と汗。だから今日はアセらずにやろう。」などと、親父ギャグを連発していたら、
由香里が、「せんせ~、早く授業をしてください。」と言う。
「おお、そうか。今日のゆかりはやる気満々だね。」と皮肉っぽく言うと、
「違うってば~っ、せんせいの寒いギャグ聞いていると、わたしアセっちゃうよお~」。
梅雨明け間近のジメジメした真夏日。教室にはエアコンなどない。生徒はうちわや下敷きを使って顔を冷やしている。扇子を持ち込んでいる者もいる。
「おい、先生が我慢しているのに、君たちは態度だでかいぞ。下敷きくらいなら可愛いが、扇子を使うなんて、いい身分だな。と言ったら、
「せんせ~、僻(ひが)んじゃダメだよ。私が煽(あお)いであげる。」と由香里。
「ありがとう。でも、先ず期末試験の答案を返すから」
答案を返却して、解説を終えて、時間が余ったが、授業する気になれず、
「扇子を使うなんて、センスが悪い。答案を見れば冷や汗出るから、エアコンなくてもクールダウンだ。『答案を 見てかくものは 恥と汗。だから今日はアセらずにやろう。」などと、親父ギャグを連発していたら、
由香里が、「せんせ~、早く授業をしてください。」と言う。
「おお、そうか。今日のゆかりはやる気満々だね。」と皮肉っぽく言うと、
「違うってば~っ、せんせいの寒いギャグ聞いていると、わたしアセっちゃうよお~」。