『更級日記』から「春秋のさだめ」の現代語訳と英訳を数回に分けてブログにしたいと思います。
手始めに「春秋のさだめ」の最後の一節で、作者、菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)の心情に触れてみます。
お目見え以下のパートタイムの女官にすぎない私(菅原孝標女)は、殿中の廊下で公卿の資通卿(すけみちきょう)から声をかけられたのがきっかけで、淡い恋心を抱くようになって3年が過ぎた。
(現代語訳)資通卿とのかかわりは、これきりになってしまった。資通卿はまじめなお人柄なので、私の身元を聞き出そうともなさらなかった。あしかけ三年間、その出会いは三回だけ。それも好ましい相手と意識しただけの、淡々とした間柄だった。恋ともいえないような、プラトニックなつきあいに終わったが、私にとっては忘れがたい思い出である。
(英訳) So far was my relationship with Lord Sukemichi. He was such a serious person that he didn't even try to find out my identity. For three years. During that time, we met only three times. It was just a calm relationship where each regarded the other as an ideal conversation partner. Although we ended up with a platonic relationship that could hardly be called love, it's an unforgettable experience for me.
いかがでしたか? 英文は英検準2級レベルです。和文と対比すると、より深く読んでいただけると思います。
出典: -21世紀によむ日本の古典4- 『土佐日記・更級日記』(森山京著 ポプラ社)
足かけ三年間、その間の出会いは三回だけ。
って、私はその昔英検2級まで受けたのですが、筆記のみ合格のような、、はて??です(笑)
単語は、直訳すれば殆どわかりますが、こんな風になるんですねぇ(^^♪
今、こちらに影響されて、その昔、短大時代の英作教科書をそばに置いてますが、もうすっかり忘れてますね(;^ω^)
頭を活性化するには良いチャンスかも、、です。
ボケ予防になればと思ってこんなことに取り組んでいます。
頭脳の活性化に役立てていただければ有難いです。
現役の頃は、英検面接委員をしていましたが、二次面接は度胸が6割だとおもいます。2級でも。
「私は黙ってばかりもいられなくなって、ついつい話がはずんだ」を英語にしていて、ついついI couldn't help being silent...としてしまいました。後で真逆だと気づいたところです。「ついつい」と「はずんだ」にも苦労しています。
ミスっぽいところがあったら、教えてください。
1000年も昔の孝標女さん、現代の女性と同じですね。私の好きなタイプです。(ゆ~)
英語にするとすこし雰囲気が変わりますね。
外国の方がこれを読んで、千年前の日本の宮廷を
どう想像するかしらと楽しく読みました。
私たちも日本語で、ルイ14世のベルサイユとか
英国のなんたらとか読みますものね。
それにしても3年でたったの3回・・
私も想うだけの恋ばかりしてきたので、
分かるなぁと思いました😊
まかろんさんのおっしゃるように、外国の人たちにも平安時代の日本の宮廷に思いをはせてほしいです。
「想うだけの恋」のほうがいつまでも懐かしいですね。
今後ともよろしくお願いいたします。
ゆ~