どれだけ歳月が経とうと、ついつい口に出してしまう言葉です。
山之口貘の詩を読むと、獏さんって読んでみたくなる。「楽に座ったさびしさよ」は獏さんの詩「座布団」の中にある言葉です。貧乏学生だった頃、お互いの貧乏を慰め合うような友人と獏さんの詩にのめり込んだ。ゲタやん、金ちゃんと三人でガリ版刷りの同人誌「走る馬」発行していた頃だ。その同人誌に小論「山之口貘」を書いたことがあった。ぼくたちの寂しさと貧乏は獏さんの詩によってどれだけ救われたことか。
「座布団」の後半4行です。
どうぞおしきなさいとすすめられて
楽に座ったさびしさよ
土の世界をはるかにみおろしているように
住み慣れぬ世界がさびしいよ
それからずっと、楽は僕にとってもあまり居心地のよくない世界のままのようである。
山之口貘の詩を読むと、獏さんって読んでみたくなる。「楽に座ったさびしさよ」は獏さんの詩「座布団」の中にある言葉です。貧乏学生だった頃、お互いの貧乏を慰め合うような友人と獏さんの詩にのめり込んだ。ゲタやん、金ちゃんと三人でガリ版刷りの同人誌「走る馬」発行していた頃だ。その同人誌に小論「山之口貘」を書いたことがあった。ぼくたちの寂しさと貧乏は獏さんの詩によってどれだけ救われたことか。
「座布団」の後半4行です。
どうぞおしきなさいとすすめられて
楽に座ったさびしさよ
土の世界をはるかにみおろしているように
住み慣れぬ世界がさびしいよ
それからずっと、楽は僕にとってもあまり居心地のよくない世界のままのようである。