機動性の高い部隊運用を目的に、陸上自衛隊の組織改編が27日、実施される。全国五つの方面隊を統括し陸自部隊の運用を一元的に担う「陸上総隊」が発足するほか、離島防衛の専門部隊「水陸機動団」を長崎県に編成。師団・旅団の改編も順次行われる。南西諸島防衛強化に向けたもので、陸自は創隊以来、最大の組織改革と位置付けている。
陸自の体制見直しは、東シナ海で活動を活発化させる中国軍や緊迫化する北朝鮮情勢を念頭に、有事などに全国から部隊を迅速に前線へ展開させるのが狙い。
陸自は日本列島を五つの区域に分けて、各方面総監が部隊を運用してきたが、複数の方面が関係する事案には調整が必要だった。
新設される陸上総隊は方面隊を束ねる常設組織で、司令部を朝霞駐屯地(東京都、埼玉県)に設置。総隊司令官は、防衛相の指揮監督下で部隊を全国規模で一元的に運用する。海自と空自には部隊を統括する「自衛艦隊司令官」と「航空総隊司令官」がおり、3自衛隊の統合運用や米軍との調整がしやすくなる。陸上総隊司令部日米共同部を米陸軍キャンプ座間(神奈川県)内にある駐屯地に設置する。
師団・旅団の改編では、沖縄県尖閣諸島などの有事に即応できるよう、全国15の師団・旅団のうち8団を最終的に機動師団・旅団にし、主力兵器の機動戦闘車を配備する。機動戦闘車は軽戦車を撃破できる火力を備えながら、8輪タイヤで最高時速100キロで走行できる。空自新型輸送機C2で運べ、各地方の部隊を南西諸島に迅速に展開させることが可能になる。
今月27日に第8師団(熊本県)と14旅団(香川県)を、18年度は6師団(山形県)と11旅団(北海道)を機動師団・旅団へ改編する。北海道の残る師・旅団や12旅団(群馬県)も将来、改編される。
離島奪回作戦の要となる水陸機動団を相浦駐屯地(長崎県)に編成する。侵攻があった場合、陸自が導入する米海兵隊の輸送機オスプレイや水陸両用車で前線に投入される。(了)
以上、時事通信
自衛隊では、島嶼防衛の準備を着々と行っている。
そういう自衛隊を憲法上認めないとか、日本の左翼野党、愛国心のない左翼は中国のスパイだ。