<スタンレーレディスホンダ 最終日◇9日◇東名カントリークラブ(静岡県)◇6570ヤード・パー72>
初日、2日目がサスペンデッドとなる波乱の展開を制したのは小祝さくらだった。途中、4人が首位に並ぶ混戦となりながらも、終盤に頭一つ抜け出してトータル12アンダーとし、5月の「リゾートトラストレディス」以来となるツアー通算8勝目を54ホールノーボギーVで飾った。
サスペンデッドとなっていた第2ラウンドが終わり、単独首位で始まった最終ラウンド。だが、前半からパーを並べる展開が続く。そのうちに西郷真央に抜かれ、さらに同組の菅沼菜々、後続の大里桃子に並ばれて2位タイでサンデーバックナインへと入ることとなる。
だが、10番のティショットをピン筋に放ちバーディ。再び首位タイとなると、そこからは膠着(こうちゃく)状態が続いたが、17番で7メートルを沈めて再び単独首位に。18番で菅沼がバーティパットを外したことで、小祝の優勝は決定的になった。最後の2メートルのバーディパットは外してしまったが、返しを入れてイレギュラーな戦いにピリオドを打った。
プレーオフで敗れても、惜敗を喫しても「あまり覚えていない」ということが多い小祝だが、この試合は珍しく「印象深く覚えている」ものだった。1年前、賞金女王争いを繰り広げていた小祝は、ランキング1位を走る稲見萌寧に差が付けられたことで、急きょ元々休む予定だった今大会にエントリーした。初日に2位タイで飛び出すと、2日目を終えて首位タイ。ここまでは完ぺきな試合運びだった。
だが、最終日に「77」とまさかの大乱調。24位タイまで沈み、8位タイに入った稲見にさらに差をつけられると、そのまま逆転できずにシーズンが終わった。「去年は休む予定から出ることにして、初日良かったのにその後ダメだったのは印象深くて。ここは毎年プレーオフになるイメージがあるけど、プレーオフまで行きたくなかった。今年はしっかりバーディを獲って上がりたいなと思っていました」。言葉通り18ホールで決着をつけて、リベンジを果たした。
これで2年連続となる複数回優勝を達成したが、「意外と優勝したらしたで実感わかないんです。シーズンもまだ途中。まだ油断できないという気持ちが残っています」と気を抜くことはない。「残り試合も少なくなってきています。自分が今年やってきたゴルフで、もっと精度とかを求めているものを良くしていきたい」。課題としていた秋に勝利。しかも因縁にケリをつけて終盤戦へと向かって行く。(文・秋田義和)
以上、アルバニュース
小祝は、持ち球がドローでしたが、フェードに変えて復活したという感じですね。
これからのトーナメントを牽引するトッププレイヤーとして活躍することでしょう。
私のファンのセゴドンは11アンダーでトップに並び、17番、18番がバーディチャンスが入らず、残念でした。ここ最近、ちょっと元気がなかったのですが、調子が戻り、面白くなりました。
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