<NOBUTA GROUP マスターズGC レディース 最終日◇23日◇マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県)>
手に汗握るスコアの伸ばしあいが展開した最終日。記憶に残る激戦を制したのは、トータル15アンダーまでスコアを伸ばしたルーキーの川崎春花だった。
最終日は、スタートホールから首位タイに並ぶ河本結と一騎打ちの様相を見せた。1番で河本がバーディを獲れば川崎は3パットのボギーとし、河本の「優勝する」という気迫に川崎が気後れするかに見えた。だがルーキーながら、「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」で初優勝を遂げているルーキーも負けてはいなかった。
続く2番で川崎はバウンスバックとなるバーディを奪取。一方、河本はボギー。「自分的には緊張していないと思っていたのですが、スコアを記入するときに手が震えていました。チャンスホールのパー5をボギーにしてしまったことに腹が立って、絶対に次はバーディを獲る気持ちで攻めました」と、怒りをスコアに変えた。
まるでマッチプレーのような展開は、この後もまだ続いた。河本が6番でバーディを獲ると、川崎が8番で獲り返す。9番では河本がグリーンエッジからパターを持って先にバーディパットを沈めれば、川崎も負けじと3メートルを入れて逃げようとする河本の背中にピッタリと張り付く。そしてバック9に入っても、ふたりのつばぜり合いは続いた。
実は「マッチプレーは好きなんです。高校生のときにマッチプレー選手権で優勝もしました。1ホールごとに決着がつくので、いくらでも攻められるのが好きなところです」という川崎。河本とのつばぜり合いが集中力と攻める気持ちに火をつけた。
後半に入り12番で川崎が再び3パットのボギーを叩くも、すぐさま13番でバウンスバックのバーディ。その13番で今度は河本がボギーを叩き、一歩後退。この時点で3つ前の組を回る申ジエ(韓国)と佐藤心結がスコアを伸ばし、ジエが河本と並び、佐藤が川崎と並んだ。目の前の敵だけに集中できない状況。こうなってくると、大事なのはいかに自分のプレーに徹することができるかどうか。それが勝負の決め手となるのがゴルフ。
「前半は緊張感を感じていなかったんですが、15番でスコアボードを見て緊張してきました。それがよかったのかもしれません」と気持ちの変化を川崎は明かしたが、ジエや佐藤が迫ってきていることを知り、改めて優勝をハッキリと意識して自分のゴルフを続けた強さが川崎にはあった。
ここで川崎が一歩抜け出した。15番パー5の3打目、34ヤードのアプローチを58度のウェッジで50センチにつけて、値千金のバーディを奪取。この1打を守り切って今季2勝目を決めた。
「初優勝のときと2勝目ではぜんぜん違います。初優勝はまさかの展開で、今回はスタート前から意識しての優勝。今回は“勝てた”という実感があります」と話した川崎。涙はなく、笑顔の優勝だった。(文・河合昌浩)
以上、アルバニュース
ルーキーの川崎春花は、素晴らしいですね。
ルーキーの年に2勝する実力があるということは、末恐ろしい選手ですね。
また、優勝争いした佐藤心結も将来性があると思います。
残念だったのは、河本結です。
久々のトップにたったのですが、自信あるプレイができてなかったように
見えました。
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