キャリー・マリス(福岡伸一訳)『マリス博士の奇想天外な人生』、ハヤカワ文庫NF290(2020.10)
新型コロナに関連する技術がPCR検査法です。
マリス博士は、その発明者として1993年にノーベル化学賞を受賞しました。
そのマリス博士の自伝です。
一読すると、マリス博士はノーベル賞受賞者のイメージから程遠い破天荒な人物であることが分かります。
PCR検査法を意外なアイディアで開発した経緯も述べています。
1992年に日本国際賞を受賞するために来日しました。
そのとき美智子様と会話されたときの内容も面白いものです。
ノーベル賞授賞式でのエピソードも破天荒なものです。
マリス博士の自伝には多くの警句がありますが、その中で特に印象に残ったものを紹介します。
p.102 ”お役所仕事が強力なのは、賢くないかわりに頑迷さを備えているからである。”
p.102 ”お役所仕事が強力なのは、賢くないかわりに頑迷さを備えているからである。”
訳者の福岡伸一は、『生物と無生物のあいだ』、『動的平衡』などの著者としても有名です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます