何年か前に「米子工芸会」の作品展で展示した「手塚治虫先生」の「どろろ」に登場する主人公と言っても良いキャラの「百鬼丸」ですが、頭部はバルサ材を芯材にしてスーパースカルピーによる造形で製作、体はスタイロフォームを芯にして「ウッディー粘土」仕上げです。
この「百鬼丸」ですが、体の48箇所を鬼神(魔物)に奪われ、まるで肉の塊の様な体になった状態で捨てられ、それを西洋医学を勉強していた医者に拾われ、義手、義足、仮面、等で補い、青年になるまで育てられて、自由に動ける様になった時、自分の体を奪った「鬼神」を倒して、自分の奪われた体を取り返すと言う物語ですが、製作した「百鬼丸」は、右足が自分の足、左足はまだ義足、顔は目がまだ義眼、鼻も作り物、両腕も義手です。
両腕は義手なのですが、その腕に刀を仕込まれていて、腕のさやを外すと刀身が出てくると言う仕組みです。
その刀部分ですが、
アルミの部材から、削り出しました。
アニメの設定では、刀身は、ナカゴと言う柄に差し込む部分が肘から飛び出している様です。
一般的な打刀ではなく、脇差か、短刀を仕込んでいるのかもしれません。
刃の部分はそれほど長くはない様です。
アルミから削り出した刀身を仕込んで見ました。
体に肉付けしました。
刀の「さや」になる腕を取り付け、全体のバランスを見ます。
これにさらに肉付けして筋肉質な体にします。
左足はまだ義足の状態なので、球体関節の木製の足という感じに作ります。
首のつながりや腕の義手部分の形状を「ウッディー粘土」で少しずつ盛って整形します。
アニメの「どろろ」を見た人ならわかると思いますが、このポーズのシーン、何話のシーンか大体分かると思います。
あまり感情を見せない「百鬼丸」ですが、この時は怒りの感情を爆発させたシーンです。
物語の中でも一番ドラマチックだったので、あえて作ってみようと思いました。
このフィギュアはアニメのキャラクターですが、徹底的にリアルな質感で仕上げようと思いました。
着物も布で製作し、髪の毛も植毛し、着物の模様も印刷しようと思います。
かなり迫力のあるフィギュアにしようと考えました。
これから、また、面倒な製作が連続します。
続く!