昨日まで、「百鬼丸」のフィギュアを製作の記事をアップしましたが、それと同じサイズのフィギュアの製作記事をアップしようと思います。
百鬼丸と同じ工程で作業は進みます。
先ず、頭部から製作しました。
この写真の左側百鬼丸の複製頭部、右がこれから仕上げてゆくキャラの頭部ですが、最初の段階ではこんな形状です。
芯材としてはバルサ材ではなく、アルミホイルを丸めて使いました。
アルミホイルの塊にスーパースカルピーを盛って、粘土ヘラで彫刻して行きます。
スーパースカルピーは、ヘラの滑りも良く、思った通りの形に整形できます。
油粘土のような手触りですが、ヘラで押さえた形状に素直に変形してくれます。
滑らかにしたければ、エナメルの溶剤を少し塗ってやると表面が柔らかくなり、筆で撫でると、スムーズな表面になります。
オーブンで焼かない限り何日でも柔らかいままですので、途中でやめてもそのままの状態です。
なので失敗しても何度でもやり直しができます。
人の顔って毎日必ず見ているはずですが、いざ立体を作ろうと思うと、思ったような形になりません。
顔の形状を理解していない事が多いようで、フィギュア教室の生徒さんに教える時も、骸骨の形状から教えなければならないんですね。
基本がわかっていないと、人の顔も作れません。
一度作れるようになると、その後は何度でも作れるのですが、最初の一個が難しいようです。
フィギュア教室の生徒さんの中には顔一個で半年かかって作った人もいます。
たいてい、途中で諦めてやめてしまうんですね。
中々根気が続かないようで、、、しかし、それを乗り越えた人は、もう教えなくてもどんどんフィギュアを作れるようになっています。
何事も「根気」の一言の様です。
フィギュアの大きさは手の大きさから大体分かると思いますが、割と大きな物です。
まだ仕上げが荒い状態です。
体の方も、「百鬼丸」と同じく、スタイロフォームから切り出して芯材にします。
スタイロフォームに鉛筆で線をトレスして、レイスカッターと言うニクロム線を加熱したものでカットして行きます。
このような角ばった人形ができます。
これをカッターでサクサク削って、
こんな形状にして行きます。
これを見たら、今回のフィギュアは「女性」と言うのが分かると思います。
顔を見るとおっかない顔ですが、女性キャラクターです。
これは、押井守監督のプロヂュース作品の一つであるアニメ映画の主人公です。
このフギュアは服の一部も作り、植毛から、ヘアメイクまでしました。
やはり、フィギュアの植毛は至難の業です。
ここからまた、面倒な作業の連続です。
続く!