連日製作の手塚治虫先生のキャラクター「百鬼丸」ですが、裸の状態がだいぶ形になって来ました。
着物を着せてしまうので体部分はほとんど見えなくなりますが、それでも筋肉や骨格はちゃんと作ります。
背中部分ですが、肩甲骨や、背骨の窪み、筋肉の形等しっかりと作ります。
腕の義手っぽい感じもほぼ見えません。
しかし、見えなくてもしっかりと形を作っておかないと着物の布の形から、体の形がわかるんですね。
こう言うものって、手抜きをすると、ちゃんとバレるんですね。
なので見えないからと言っても手抜きできません。
ただ、表面の傷等、多少粗くてもわからないと言うのは有ります。
それに、百鬼丸は魔物と戦って義手や、義足も傷だらけになっているので、多少仕上げが荒い方がリアルなのかもしれません。
でも、サーフェーサーの吹き付けの後、仕上げの肌色を塗りますが、わざとサンドペーパーで塗装の剥がれを再現したりします。
義足部分ですが、球体関節人形の足のような形状にします。
可働まではしませんが、それらしく造形します。
肌の色を塗り、後でサンドペーパーでエッジ等削ります。
手と足のパーツ。
腕部分も可動はしませんが、それらしく造形します。
右足は、生身の足なので骨格や筋肉の表現をします。
全体がこんな感じになりました。
体の製作と同時に、着物の製作と、顔の型取りを段取りします。
着物は実際の綿の生地を買ってきて裁断して作りますが、縫製するのではなく、接着剤で貼り付けて作ります。
顔の型取りと複製はこれで、
型取りにはシリコンゴムで、複製には無発泡ウレタン樹脂、(キャスト)で行います。
顔と言うか頭部ですが、スーパースカルピーで造形した物って、年月が立つとヒビが入ってきます。
ちゃんと焼いて加熱したにも関わらずヒビが入ります。
そこで、ヒビが入る前にシリコンで型取りしてキャストで複製しておけば、経年劣化のほとんどない良い状態の造形が出来ます。
完成したフィギュアの顔部分にヒビが入ったら、かなりショックです。
なので、永久保存できるように型取り、複製します。
腕パーツにもテープ状の布を巻き付け、設定の通りのデザインにします。
足にも「ゲートル」の様な布テープを巻き付け、接着します。
右腕の完成状態です。
塗装は、あえて剥がれている感じにしています。
刀の刀身のなかご部分には「メクギ」と言う柄と刀身を固定する釘の穴を開けました。
両腕がこの様な形になりました。
手は指の無い手袋のような形に布を貼り付けました。
この後、着物の仕立てをします。
実際の着物の形状を縮小して縫製はせず、全て発泡スチロール用接着剤で貼り付けて仕立てます。
これが案外難しい。
続く!