
硫黄島から売られてきた娘の、遊郭での生活を物語った本です。
映画やドラマで見ている遊女の暮らしって、
ほんの一面なんですね。
本の舞台になった九州の遊郭には遊女の通う学校が有るんです。
そこで教えている鐵子さんは武家の娘で元(?)遊女。
彼女が読む「学問のすすめ」に出てくる言葉に、
鐵子さんの読みこなしがね、
オカンは福沢諭吉への思い込みが、がらりと変わりました。
まぁこれもドラマなどでしか知らないのですけど。
村田喜代子は好きな作家です。
この本を書くにあたって参考にされた一冊、
「昭和遊女考」を借りてきました。
こちらは残っていた遊郭の大福帳や
元遊女の話を元にそれぞれの事情などを綴られた本です。
