三島屋変調百物語八之続「よって件のごとし」(宮部みゆき著)
読み終わってしまった。

おちかが嫁入りして、代わりに聞き手を務める小旦那の富次郎。
厄除けのお勝とともに語り手を迎える。
『賽子と虻』
村の氏神様はサイコロ博打が好きでやめられない。
その村に住む少年の姉は人柄良しの器量良し。
良縁に恵まれて花嫁修業をしていたが、
それを妬む村娘の呪いで明日をもしれない病になる。
少年はその呪いを自分の身に受けて姉を助けるが…。
『土鍋女房』
男前の船頭さんは、エエとこのお嬢さんに見初められて
縁談を持ち込まれるが、
頑なに拒むのには理由があった。
妹が目にしたものは…。
『よって件のごとし』
ある日、村はずれの池に息絶えた男が浮かぶ。
そのままにできないので引き上げて村に連れ帰ったが、
死んだはずの男が村人を襲う。
次に娘が池から上がってくる。
他所の村が池の底で繋がっているらしい。
何ゆえ息絶えた男が襲うのか。
その娘から訳を聞き、池の底を通って助けに行く人たちが目にしたものは…。
今回のお話は『男気』という言葉がぴったりの話し手でした。
おちかさんの初産も近いし、修行に出ていた跡取りの兄さんも帰ってきた。
さぁて、次の展開も楽しみなな〜。