
中古のフイルムカメラ(MF機で金属製がメイン)がブームだった頃、義父から頂いた田中長徳氏の単行本。数冊持っていましたが事あるごとに断捨離してしまい今も残っているのはこの二冊。まだネット通販が盛んになる前でしたので本屋さんのいちコーナーでもそれなりに存在感がありました。新聞社系の出版社も当時は定期刊行雑誌のほかにムック本を出し、それまでカメラ関係の本なんて出していなかった出版社もこぞって出してそれは賑やかな光景でした。
もっとも私が中古フイルムカメラに興味を持ちだしたのはサンダー平山氏の「中古カメラ実用機買い方ガイド(学研刊)」で学生時代に使っていたニコンFEやライバル機が氏が実際に使い込んで使用した点に関して細かく書いてあったからです。この本も新品で買ってその後手放して再び中古で手に入れて今も持っています。で画像の2冊は読んでみてやはり面白いと感じます。カメラは使ってなんぼな道具なんですが今時のデジタルカメラはやたら新製品を出して凄い機種が出たと思っても数か月後には次機種の予想が氾濫する世の中です。いわゆるマーク何たらと言う機種ですね。どのメーカーも昔は別の機種名で新製品を出していたのに今じゃ上から下までマーク何たらとか単に増えていく数字の羅列です。
若い頃はよく何故女性の一部は光り物(宝石に代表される装飾品)に目が無いのかと馬鹿にしていましたがよく考えると男性もクルマとかカメラなんかに目が無い人が多くいるんですよね。これらの事に関してもこの著書でわかりやすく書かれています。私はスーパーカーブーム以来その手のクルマが好きでしたが流石に還暦を迎えた今では「所詮箱に4輪付けたシロモノ」ぐらいしか思えません。勿論街中で見れば一瞬「おっ!」と思うかもしれませんが感動は若い頃に比べれば少ないですよ。例えれば動物園の猛獣は野生で見るよりおとなしく感じるようなものですかね。最近は海外のドライブ動画をよく見るんですけど日本の道より広いし何より空いています。ああいうところならスーパーカーでぶっ飛ばすのもイイかもしれませんが日本の渋谷のスクランブル交差点で乗るのはただの見世物おじさん?