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チラシの裏

ベイリーは相手を選ぶ

2011年10月26日 | SF
最近はとんとバリントン・J・ベイリーの噂も途絶え、
目録で生きているのは創元の「時間衝突」とハヤカワの「禅銃」のみ。
久保書店の「時間帝国の崩壊」、
創元の「ロボットの魂」、「光のロボット」「永劫回帰」「スター・ウィルス」、
ハヤカワの「カエアンの聖衣」短編集「シティ5からの脱出」は品切れ状態です。






「時間帝国の崩壊」の表4。
久保書店のSFノベルスは底本のカバーを表4に載せていました。

本人が亡くなったことが大きな理由かもしれませんが、
一時は「バカSF」の代表としてもてはやされたのに残念です。
大森望先生がずいぶんリキ入れて宣伝していたんですがね。
でも、古本ならばどの本も容易に手に入るようなので、とりあえずいいか。

小説としてはどれも、「いかがなものか?」という感じですね。
とくに長編は笑える小ネタを積み重ねるパターンですが、短編はアイデア一発芸。
しかも短編は笑えるというよりシュールな設定とアイデアで頭クラクラです。
国書刊行会から出た『ベータ2のバラッド』に入っているベイリーの短編「四色問題」は
ホントにわけわからないです。訳出した人は理解しているのですよね。

「この本ってこーんなおバカな設定なんだぜ」などと話のネタにしやすい作家ではあります。
その際相手がSF読みであることが必須です。
でないと、アホ扱いですぜ。
だからホントは「こんなおマヌケな設定が~」としゃべりたい。ああ、しゃべりたい。
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