Y君からもらった「アンヌ缶」、アンヌは「ウルトラセブン」のヒロイン、友里アンヌです。
思いかえしてみると、セブン以降のウルトラシリーズのヒロインは不幸な運命をたどっていたような気がします。
「帰ってきたウルトラマン」のヒロイン、坂口良子は兄役の故岸田森とともに物語途中で宇宙人に暗殺されてしまう。
「ウルトラマンA」では、ヒロインになるはずだった南夕子は物語中盤で大人の事情で月へ帰ってしまう。
その . . . 本文を読む
あきらかにクリスティの『シタフォードの謎』を下敷きにしてます。
雪で閉ざされた館で殺人が起き、吹雪の中を警部がやってくる…
ほら、マニアはすでに犯人は●●だと思っちゃうでしょ。
でも作者は途中でそうじゃない、としっかり釘をさしてます。
と同時にヒントのようなセリフもあるような、無いような。
いきなり最初のページから殺人が起きて、殺人が起きるまでのいろいろが
すっぱり省略されているのが思い切りが . . . 本文を読む
なにがどうなったのか、エスクァイア誌10月号の特集が「SF再読。」
ネタにされているのがクラークとディック。
クラークは近未来予測SFの方がクローズアップされていますが、
「『地球幼年期の終り』はエヴァンゲリオンのサブテキスト!」
みたいな方がツカミは大きいような気も。
デッィクは相変わらず現実崩壊感が~、という方向ですが、
単なるトンデモ冒険SF(の壊れたの)という評価はないんですかね。
コ . . . 本文を読む
『土曜ドラマ・33分探偵』を偶然に観たら、腰が抜けてしばらく立てなかったのですが。
いわゆる犯人あての本格ミステリのくだらないパロディで、ネタはドーヴァー警部あたりでしょうか。
でも原案・脚本・演出の福田雄一はけっこうなミステリヲタクだろうと推測されます。いきなり「ヘレン・マクロイの『幽霊の3/2』」(創元推理文庫の絶版レアもの)を出してきたりするあたり、相当なマニアぶりです。
観た回では「ピアノ . . . 本文を読む
観てきました「スピードレーサー」。
観るまでは半分バカにしていたんですが、
悪かった! これは素晴らしい!
とはいっても、オリジナルの「マッハGOGOGO!」が好きな人にしか
この良さは伝わらないでしょうね。
なんといってもタツノコの「マッハGOGOGO!」をデザイン・ストーリーすべてをオリジナルのままに実写で再現という、ディープな愛がなければできない無謀な映画です。監督のウォシャウスキー兄 . . . 本文を読む
『荒野のホームズ』
驚きましたね。なんとホームズと同じ世界の話だったんですね。
ライヘンバッハの滝でホームズが行方不明になった2年後が舞台です。
プロットは面白いんですが、見せ方にヒネリがないのが惜しい。
次作は舞台がシカゴに移るそうです。
やっぱ警察権力が背景にないと難しいですかね。 . . . 本文を読む
『荒野のホームズ』【スティーヴ・ホッケンスミス ハヤカワポケミス】
を読んでいますが、ホームズもののパスティーシュ&西部小説、という味わいです。
が、
いまひとつノリが悪いのは、こちらのせいか、本のせいなのか。
いわゆる無法地帯と言われる開拓時代のアメリカ西部で、ホームズものが成立するのか、どうか。
M・D・ポーストの『アンクル・アブナー』という傑作はありますが、あれはいちおう町が舞台で保安官( . . . 本文を読む