エドモンド・ハミルトンの「フェッセンデンの宇宙」は名作だけあって、
あちこちのアンソロジーに入っていますが、好き嫌いは世代によるかな。
テッド・チャンが最高、と思う世代には、古臭くて読めた代物じゃないと思われるかも。
訳編者の中村融の激しい思い入れに共感できるかどうかが、
分かれ目だと思いますが、私は中村融側です。
ハミルトンは「キャプテン・フューチャー」の作者として非常に有名で、
「スター・キ . . . 本文を読む
「ゆるゆり!!」も終わってしまって残念。
1クール目の「ゆるゆり!」から数えて23話目で初めて、
赤座あかりが主役のエピソードが放映されるとは。
赤座あかりは主役のはずだったんですけどね。
「時をかけるあかり」
「時をかける少女」のパロディですが、
ギャグの中にも意外に泣けそうな場面があり、
時間改変モノは難しいけれど、うまくハマると佳作になりますね。
ハヤカワから1989年に出たS . . . 本文を読む
「氷菓」が終わってしまって、ちょっと寂しいです。
始まったころは、正直イマイチだったのですが、
「映画の回」あたりから認識を変えてくれました。
↑ 漫画研究会の悪役一代4人組
寿美菜子・竹達彩奈・悠木碧・北方奈月・近野明日香
のうち4人が声あててんですね。
初音ミク役の子はムギちゃんですかね~。
いばらの友達はあっかりんみたいですし。
摩耶花コスプレ3態
左からフロルベリチェリ・フロル 萩 . . . 本文を読む
東映動画「白蛇伝」のネタのネタということで。
「白蛇伝」は東宝映画「白夫人の妖恋」を下敷きにしているそうで、
この「白夫人の妖恋」の原作が「白夫人の妖術」です。
いままでこういった文壇作家の本はいっさい読んでいない(はず)ですが、
やっぱりうまいですね。
人や妖かわからぬ白夫人にとりつかれた青年許仙は、
妖術によって波乱の人生をおくる、という話ですが、
幻想的な場面も官能的描写も日本語としての厚 . . . 本文を読む
岡田麿里が書いた小説ですが、小説と言えるかどうかは微妙です。
とくに先日出た下巻は(上巻は2011年刊行)、脚本をそのまま小説文体に直しただけかも?
エピソードの順番が少し変更されていて、
ぽっぽの告白の後、物語の一番最後が花火の打ち上げとなっています。
だから、ぽっぽの告白が唐突でやっぱり腑に落ちないんですよねって、どうでもいいことですけど。
めんま役の茅野愛衣はいまや売れっ子で、
「あの花ラジ . . . 本文を読む
「オズの魔法使い」が新潮文庫から出ていたんですね。
ハヤカワ文庫の専売じゃなかったのか。
児童書としていろんな出版社から出ています。
ハヤカワのほうは1巻の「オズの魔法使い」のみ生きていて、あとは品切絶版です。
個人的な感想ですが、表紙と挿絵は新井苑子のほうが好きです。
「海底二万里」もそうですが、「オズの魔法使い」も映画化をにらんだ文庫化のようです。
「オズの魔法使い」はサム・ライミ監督だそ . . . 本文を読む
なんだか藤吉捕物覚書は読みづらかったです。
13篇中、
「のの字の刀痕」
「三つの足跡」
「無明の夜」
「影人形」
「宙に浮く屍骸」
あたりがミステリとして楽しめるところかと。
「のの字の刀痕」と「三つの足跡」は小説自体がもっとこなれていたら、
ミステリとしての面白さが際立つのに。
「無明の夜」は、もしかするとチェスタトンのブラウン神父もの「天の矢」がネタ?
このトリックそのものは誰でも思いつ . . . 本文を読む
ヴェルヌの「海底二万里」が新潮文庫から出ました。
イラストは影山徹、ディズニー映画風のノーチラス号がかっこいいですねえ。
作品の書かれたのが日本で言うと明治2年から3年にかけてという時代なので、
現代では分からなくなった言葉や動植物の名前などには注釈もつき、
挿絵も入ってなかなか充実しています。
岩波文庫からも5年前に出ています。
こちらもオリジナルイラストを所収ですが、さすがに注釈まではつい . . . 本文を読む
ハヤカワSF文庫の白背ということで、
フレッド・セイバーヘーゲンの「東の帝国シリーズ」全3冊。
セイバーヘーゲンといえば、バーサーカーシリーズの作者として超有名ですが、
日本ではあまりセイバーヘーゲンの本は翻訳されておらず、
その数少ない翻訳の中でバーサーカーシリーズでない作品は、
この「東の帝国シリーズ」しかありません。
(あとはゼラズニイとの共作「コイルズ」と、コッポラの「ドラキュラ」のノベラ . . . 本文を読む