「仮面ライダー カブト」
ライダー生誕35周年記念ということで、気合はいってます。
冒頭の、隕石で崩壊する東京(渋谷)のイメージとか、
敵の設定(地球外生物?)とか、SF的映像充満。
カブトは、防衛組織の戦闘員ながら、その組織からも疎外される
孤高のヒーローということになっているようです。
作務衣と下駄をはく青年が和食を作るカットには、あややと思いましたが。
「マトリックス」以降定番のCGで、高 . . . 本文を読む
B級、C級ヒーローの宝庫と化してきましたね。「スペクトルマン」に「ミラーマン」「レッドマン」「アステカイザー」「ファイヤーマン」など。記憶の中だけにあったこれらのヒーローが陽の目をみることにちょっと涙目 . . . 本文を読む
ミステリマガジン2月号「ファンタスティックミステリ特集」のさらに続き。
ランドル・ギャレットのダーシー卿シリーズ未訳作品、んー、いまいちでしたね。他の作品も、どちらかというと「ファンタスティック」のほうに比重がかかっていて、「ミステリ」(本格という意味)としては薄味。編者としての立場は、「広義のミステリはプロットに内包される」というようなことでしょうか。
ファンタスティックミステリ・ガイドにも . . . 本文を読む
ミステリマガジン2月号「ファンタスティックミステリ特集」の続き。
ファンタスティックミステリにはいろんなカテゴリがあると言うわけですが、その中にSFミステリという流れもあります。一番有名なのはアシモフ「鋼鉄都市」「裸の太陽」のベイリ&オニールシリーズでしょうか。ミステリとしての謎解きと、SFの壮大感がうまくマッチすると得もいわれぬ感動がやってきます。
ホックの「コンピューター検察局」シリーズの . . . 本文を読む
ミステリマガジン2月号の特集は「ふぁんたすてぃっく・みすてり」。ほんとはカタカナ表記ですが、ひらがなにすると、70年代っぽくて良いですね。
それはともかく、この特集の目玉はランドル・ギャレットのダーシー卿シリーズ未訳作一挙掲載。おおー。まだ読んでいませんが、ちょっと期待。
ダーシー卿シリーズ唯一の長編「魔術師が多すぎる」は、じつは日本の某有名作家(故人)の作品とトリックが酷似。個人的には日本作 . . . 本文を読む
最近買った雑誌で、おっと思ったのが「フリースタイル」という雑誌です。
表紙のイラストは松本大洋、いっけん何の雑誌?と思いますが、全方位的「本の雑誌」みたいな編集ですね。
映画、漫画、小説、芝居のコラムを中心に、いま旬の人たちが文を寄せています。わたしは、鏡明の連載「マンハントとその時代」に惹かれました。マンハントでやるかあ。和田誠の自分デザイン史、山田宏一の映画教室など、こんなおじさん(失礼)だ . . . 本文を読む
おなつかしや。ゼナ・ヘンダースン。
傑作集『ページをめくれば』が河出書房新社から2月刊。特殊な能力を持ちながら、地球人にまじってひっそりと暮らす異星人たち、という設定のピープルシリーズだそうです。ハヤカワSF文庫のほうはまだ生きているんでしょうか。ちょっと泣きの欲しい方に。
異色作家短篇集ジョン・コリア 『炎のなかの絵』、ロバート・ブロック 『血は冷たく流れる』が3月刊。早川書房が意を決して復刻 . . . 本文を読む
さらに乱歩の探偵小説四十年のことですが、その構成は先行自作を引用する入れ子状態になっています。
たとえば、
昭和2年のこと、としていろんな出来事を書き、新人作家のことについて書き始めると、「○○君については以前に書いた探偵小説十年に書いた文章があるので引用する」となり、以前の文章が続くんですね。
地の文については現在の時制(昭和26、7年)で、引用の中は先行作品の書かれた時制というわけです。し . . . 本文を読む
春陽文庫の思い出
なかなか書店でみかけない出版社で、春陽文庫というのがあります。置いてあったとしても時代劇ものだけだったりするんですが。
現在のようにミステリが市民権を得ていないころは、各社文庫にミステリが入るなんてことは滅多になかったのです。ミステリが売れる商品、と認識されたのは角川文庫の「横溝正史フェア」からではないでしょうか。それまでは江戸川乱歩の短編集が新潮文庫に入っている程度だったと思 . . . 本文を読む
ジーン・ウルフ『デス博士の島その他の物語』 (短篇集)
アルフレッド・ベスター 『ゴーレム100』
『アンソロジーⅠ/グラックの卵』浅倉久志編訳
『アンソロジーⅡ/ベータ2のバラッド』 若島正編
クリストファー・プリースト 『限りなき夏』(短篇集)
サミュエル・R・ディレイニー 『ダールグレン』
す、すごい。ほんとにこれで採算が合うのでしょうか。こんなラインナップだったサンリオSF文庫はバブ . . . 本文を読む
ブライアン・ラムレイ 『地を穿つ魔』オカルト探偵タイタス・クロウ、地底邪神と対決! クトゥルー神話大系に新風を巻き起こした 『タイタス・クロウの事件簿』 に続くラムレイ渾身のダーク・ファンタジー開幕。(創元推理文庫)
を買ってきたのですが(まだ読んでません)、解説を読むとクトゥルーをネタにした和製ホラーがいくつも挙げられてました。ははー、いっぱいあるんですね。
そういえば永井豪の「デビルマン」 . . . 本文を読む
光文社文庫から江戸川乱歩全集が刊行されています。作品とエッセイ評論をまとめて全30巻。以前に講談社文庫で同じように個人全集として出ていましたが、すぐに品切れになってしまったので、改めて出る意義は大きいと思います。
が、いまどき江戸川乱歩をエッセイの類まで読む人がどれだけいるのか、疑問ではあります。新・新・新本格の人たちは、横溝正史を角川文庫の背表紙の色で集めていたりするんでしょ? たしかに、いま . . . 本文を読む
ウルトラマンマックス「なぜ怪獣は現われるのか」
最初から最後まで「ウルトラQ」テイストで押しとおしたことに拍手!
マックスのオープニングより先に往年のウルQ風オープニング【怪獣を一瞬見せておいて、一転都会の俯瞰にうつり、主人公たちをクローズアップ】をやっておいて、あの【あなたの目はあなたを…】という有名なナレーションがかぶさってくる。
しかも怪獣はネロンガをベースにしたようなゲロンガ。口から火 . . . 本文を読む
また映画のことで恐縮ですが、「スクービィードゥ」っていう犬が主役の映画がありましたね。あれはハンナバーベラのアニメが原作です(邦題「弱虫クルッパー」)。
このアニメは「一見ゴーストハンターもの、じつは本格ミステリみたいな」アニメでした。基本的なストーリーは、学生が作った超常現象研究会が旅をしているあいだに、あっちこっちで幽霊怨霊妖怪宇宙人に出会いながらも、マスコット犬のクルッパーの活躍(スラッ . . . 本文を読む
遅ればせながら「キング・コング」観てまいりました。
絶句した場面
ブロントザウルスのスタンピードと、ティラノザウルス対コングの死闘。
ティラノを口裂きにして、胸をたたいて雄たけびをあげるコング。
ニューヨークを破壊しながら暴れるコング。
すごーい。ジャクソン監督入魂の映像。
しかし、コングに感情移入しすぎの感もあり。
ヒロインを中心にして、脚本家とコングの三角関係。
旧作にあった神秘的な怪物 . . . 本文を読む