角田喜久雄の作品で一番すきなのは「花太郎呪文」です。
どこか「七人の侍」に影響を受けているような、いないような(ラストなど)。
で、角田喜久雄の時代小説リストがないなんて書きましたが、
そんなわけないですよね。こちらにありました。
連載雑誌と期間もあります。すばらしい。
角田喜久雄の時代小説①(春陽文庫)
角田喜久雄の時代小説①(春陽文庫)
春陽文庫についてはネットで探すといろいろ面白い話 . . . 本文を読む
春陽文庫から出ている角田喜久雄の時代小説作品リストを作ってみました。
完全ではないですが、ネットで探してもミステリの著作リストは見つかりますが、
時代小説は無かったようなので。
春陽堂のHPには無いんです。
左端の数字は作品番号で、角田喜久雄の著者番号は「2」ですので、
文庫の背の地のほうには「2-××」という整理番号が印刷されています。
わたしが持っている作品だけを並べてみました。
持っていな . . . 本文を読む
ハヤカワSF文庫版の「冷たい方程式」は、
昭和55年に「SFマガジン・ベスト1」として伊藤典夫と浅倉久志によって
SFマガジンに掲載された短編を編んだものでした。
ややこしい話ですが、その前の昭和38年にハヤカワSFシリーズでも「SFマガジンベスト」というタイトルでNo4まで出ていました。
ハヤカワSF文庫版は、銀背のシリーズを継ぐようなものとして出たとのことですが、こちらはNo2で途絶し . . . 本文を読む
著者の視点は、
本屋の主人(あるいはそれに準じる立場の人)が、本を売るという行為にどんな意味をこめているか、
という点にあると思われます。
ですが、
さまざまな本屋の実態をならべてみても帰納法的には本屋の真実はつかめない、ということがよく分ります。
ポストモダン?
わたしが中学生のころは、うちのような町にも「本屋はこうあるべき」という姿の個人書店が何軒もありました。
現在、その本屋も閉店はして . . . 本文を読む
先日、各務原市の図書館で行われた青空古本市で買ったのが、横溝正史「刺青された男」(角川文庫)。
なんたって「10g/30円」という量り売りの本屋で売っていたカバー無し裸本です。
むかし読んだかどうか定かなかったのですが、
正史が「本陣殺人事件」を書く前に戦後初めて書いた作品「神楽太夫」が入っていたのでちょいと読んでみました。
※本当に戦後初めて書いた作品は「探偵小説」でした。
収録された「神楽太 . . . 本文を読む
今日はとなりの市で青空古本市があったので、仕事のついでに見てきました。
「10g/30円」という計り売りの本屋で、
裸(カバー無し)の文庫本3冊を買ったら、150円ぐらいでした。
カバーありのハードカバーも同じように計り売りでしたね。
本をグラムで売るという発想に少し驚きました。 . . . 本文を読む
14編のうち前半7編を森英俊、後半8編目からの7編を白須清美が担当。
作品の出来はなぜか後半のほうがいいし、翻訳ももちろん白須清美のほうがいいです。
中でも「ストラング先生、証拠のかけらを拾う」がクイーン作品にせまるくらいの出来の良さ。
あまりな出来の前半7編のあとに、
8編目「~かけらを拾う」が来るようにしてあるのは計算された演出なのでしょうか。
■ウィリアム・ブリテン「ストラング先生の謎解き . . . 本文を読む