公共放送で、日曜の夜にラジオドラマ新日曜名作座(出演・西田敏行と竹下景子)を放送しています。
先日は「銭形平次 吹矢の紅」という作品でした。
見世物小屋で綱渡りの女芸人が吹矢で殺される。
矢の突き刺さった角度から、客席ではなく小屋の高いところから発射されたものと判明する…
おっと、お話がクイーン「アメリカ銃の謎」とそっくり。
「吹矢の紅」は
昭和16年(1941年)「オール讀物二月号」で発表、
(野村胡堂「銭形平次捕物控」作品年表より http://www.unasaka.sakura.ne.jp/siryou/zenigata.html)
一方「アメリカ銃の謎」は1933年発表なれど、創元推理文庫から出たのは1961年。
ポケミスでは出ていなくて、ずいぶんあとになってハヤカワ文庫から出ています。
ということは、野村胡堂は「アメリカ銃の謎」を読まずに「吹矢の紅」を書いたのか。
そうでないとしたら、「そして誰もいなくなった」のように、戦前の雑誌に抄訳という形で載っていた可能性は?
原書で読んでいた、という可能性もありますね。
※角川文庫版「アメリカ銃の秘密」の解説(飯城勇三)によると、
戦前には翻訳はなく、戦後は東京創元社のクイーン作品集6巻(1957年)で出たとのこと。
先日は「銭形平次 吹矢の紅」という作品でした。
見世物小屋で綱渡りの女芸人が吹矢で殺される。
矢の突き刺さった角度から、客席ではなく小屋の高いところから発射されたものと判明する…
おっと、お話がクイーン「アメリカ銃の謎」とそっくり。
「吹矢の紅」は
昭和16年(1941年)「オール讀物二月号」で発表、
(野村胡堂「銭形平次捕物控」作品年表より http://www.unasaka.sakura.ne.jp/siryou/zenigata.html)
一方「アメリカ銃の謎」は1933年発表なれど、創元推理文庫から出たのは1961年。
ポケミスでは出ていなくて、ずいぶんあとになってハヤカワ文庫から出ています。
ということは、野村胡堂は「アメリカ銃の謎」を読まずに「吹矢の紅」を書いたのか。
そうでないとしたら、「そして誰もいなくなった」のように、戦前の雑誌に抄訳という形で載っていた可能性は?
原書で読んでいた、という可能性もありますね。
※角川文庫版「アメリカ銃の秘密」の解説(飯城勇三)によると、
戦前には翻訳はなく、戦後は東京創元社のクイーン作品集6巻(1957年)で出たとのこと。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます