spin out

チラシの裏

活字で読むウルトラQ

2007年10月30日 | SF
編者のコンセプトが「活字で読むウルトラQ」&怪物テーマのホラーSF。おおこれは!と思ったのですが、過剰な期待は失望の母とも。

たしかに怪物テーマであることは間違いないのですが、ウルトラQとはかなり乖離しているような気がします。

ウルトラQの本質は、怪物その他宇宙人怪獣超常現象と、いかに人類が対峙するか、というサスペンスにあると思います。ですが、こちらの短編集には怪物が登場し自滅するあるいは存在が見過ごされる、という話がほとんどで、人類はあくまで傍観者でしかありません。たしいたことでは無いように思えますが、じつは肝心な点ではないでしょうか。
【千の脚を持つ男 スタージョン他 創元推理文庫】

追記
活字で読むウルトラQならば藤原審爾の『大妖怪』【文春文庫・集英社文庫、いずれも品切】です。ウルトラQだけでなく大魔神も取り込んだ怪獣総進撃時代小説です。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 小峰元の学園ミステリ | トップ | バベルの謎 ヤハウィストの冒険 »

コメントを投稿

SF」カテゴリの最新記事