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小峰元の学園ミステリ

2007年10月21日 | ミステリ
学園ミステリなんてラノベも含めるといまや掃いて捨てるほど書かれているでしょうし、新本格なんてほとんどが学園ミステリあるいは学生が主役だったりするのでしょうね。新本格もラノベも読まないのに決めつけてはいかんですが。

そういえば小峰元という人が「アルキメデスは手を汚さない」という学園ミステリで話題になったのはわたしが中学生の頃。もちろん読みました。
でも、つまらなかったんです。わたしは、ね。
ミステリとしてはボンクラだったし、ミステリ部分よりも注目されていたのが、当時の高校生の生態を鋭くとらえている、と言われていた部分なのですが。

当時わたしは中学生ですが、その部分がいかにも「ダサかった」んです。いまも覚えている、この場面。

■殺された同級生の葬式、出棺を見送った同級生が何気なく歌ったのは五木ひろしの「よこはま・たそがれ」のサビ、『あの人は行って、行ってしまった』。それが現代の高校生である云々。

そこの部分を読んだときに当時の中学生は「なんてダサいんだ」と思いました。高校生がこんな歌うたうかよ、とちょっと腹もたてていたかもしれない。
その後も「ユークリッドはなんとか」みたいな本を続々と書かれて、1994年に亡くなられたそうです。そのシリーズも最後のほうはほとんど売れていなかったんじゃないですか。おっとこれも知らないのに決めつけてはいかんですね。ミステリとしてではなく風俗小説として読まれていた証拠でしょう。
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