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怪剣士 小田切早雲

2008年11月10日 | ノンフィクション
戦国時代から現代(明治あたりまで)の実在の剣客たちの評伝。
意外に面白いんですよ。
さらに言えば事実を書いた歴史書ではなく、伝聞や先行書からの孫引き、講談、創作、などが渾然一体となって、あったであろう事実とそうであって欲しい夢がないまぜになった一種のファンタジーに近いものを感じました。
有名どころの宮本武蔵や柳生一族、近代では男谷精一郎、山岡鉄舟あたりはページが多いんですが、佐々木小次郎まで入っています。実在の人なんですか?生没年不詳でほとんど謎の人、と書いてありますが、眉唾のような。
で、一番のお気に入りは江戸初期から中期に実在した、小田切早雲。「学者出身の怪剣士」と書かれてあっては、ファンにならざるを得ません。
【決定版日本剣客事典 杉田幸三著 河出文庫】
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