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チラシの裏

キャロライン・ウェルズ 降霊術の部屋 1

2021年11月30日 | Cウェルズ
キャロライン・ウェルズ「The Room With the Tassels」(1918)

登場人物
ルドルフ・ブレイ たぶん主人公、幽霊については馬鹿ばかしい派
イヴ・カーンフォース たぶんヒロイン、幽霊ついては強硬な信奉派
ウィン・ランドン 上記二人の年かさの友人、資産家あるいは実業家? 幽霊いるなら見せてみろ派
ミリー・ランドン ウィンの妻、小太りで楽しければ何でも良し、降霊術は金儲けとの発言
ブルース・ギフォード ブレイのいとこ、実はオカルトに詳しい、完全否定派
ヴァーニー・リード ブルースの姪、16歳で学校を卒業したばかり。幽霊はお遊び派 
ハードウィック教授 学者枠、幽霊懐疑派
ノーマ・キャメロン ランドン夫人の若い友人 ※
トレイシー ブレイの友人、牧師 ※


アメリカの女性作家、キャロライン・ウェルズ「The Room With the Tassels」を
「降霊術の部屋」として訳してみました。DeepL翻訳さんには相当手伝ってもらいました。
話の筋さえ分かればいいので、あちこちは細かいところは適当で。

第一章 求ム、幽霊屋敷
ニューヨークのランドン家で、ブレイくんとイヴがランドン夫妻も巻き込んで幽霊論争。
そこへブレイくんのいとこである、ギフォードが姪のヴァーニーともに来訪、
幽霊論争が大きくなって、ひと夏幽霊屋敷で過ごそう、となる。
ブレイくんとギフォードは父親が異母兄弟の従弟同士、
ギフォードとヴァーニーちゃんは実のオジ姪の関係、ちょっとややこしい。
幽霊屋敷は、ランドン氏が「不動産屋に募集させる」と景気の良いことを言う。
ランドン夫人が「そこへ遊びに行くなら、ノーマを誘わないと」と言い、
ブレイくんが「ぼくの知り合いも誘います」と言ってトレイシーを誘うところで、第1章は終わり。
※印の二人は2章以降の登場らしい。

「ダヴェンポート」という名の家具、姪の名前ヴァーニー(「吸血鬼ヴァーニー」から?)といった、
それっぽい語句を差し込んで雰囲気を盛り上げると思いきや、
著者は「幽霊」「オカルト」をさんざんにこき下ろし、
「詐欺」「時代遅れ」「金儲けの手段」などと悪口言い放題。
唯一の信奉派、イヴが孤立無援でちょっとかわいそうなくらい。

オカルト擁護派の引用としては、オリバー・ロッジ卿が出てきますが、ドイルの名前はありません。
懐疑派はアンドルー・ラングを引用し、キーリーのエーテルを使った永久機関を紹介しています。
2章以降はどうなることやら。つづく。
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